【千葉市若葉区】泉自然公園で見られる水鳥の生態 バードウォッチングに出かけよう!
泉自然公園の水辺では、青い宝石と呼ばれるカワセミやカラフルな姿のオシドリなどが見られます。
運が良ければ今、カモの求愛行動に出合えるかも。
(写真提供/坂本文雄さん)
お辞儀に始まり最後は雌の羽ばたき
泉自然公園の野鳥ボランティアガイドの坂本文雄さんによると「カモ類の求愛行動は11月末から3月初旬まで続きます。泉自然公園をはじめ、近くの池などでも見られますよ」と話します。
ご存じのように鳥の世界では雌が雄を選びます。
1羽の雌を数羽の雄が取り囲んで首を振って水を飛ばしたり、体を反らしたり、尾羽を上げたりしてアピールします。
いわゆるディスプレイと呼ばれる行動です。
求愛ポーズを取る時「ピッ」という声を出すので、数羽が同時にポーズを取ると「ピッピッピッ」と聞こえてきます。
その声が聞こえたら、ぜひカモの群れを探してみてください。
つがいになった雄と雌は、水面で向き合い、お互い首を上下に動かしてお辞儀をします。
交尾が終わると、雄は雌の周りを反時計回りに泳ぎ、雌はその間に羽ばたいて一連の儀式は終わります。
お辞儀から最後の羽ばたきまでの時間は40〜50秒とわずか。
オシドリといえどもペアは毎年変わる?
こうしてつがいになったペアですが、毎年相手が同じとは限りません。
オシドリ夫婦という言葉もあるオシドリも同様です。
相手が変わらないのはツルや白鳥などです。
泉自然公園野鳥ボランティアガイドに参加して、必ずといっていいほど会えるのは、カルガモ、マガモ、オシドリ、コガモなどのカモ類です。
オシドリは、水辺の木陰に隠れていたり、木の枝に登っていたりすることが多いので、双眼鏡があると見つけやすいそうです。
ガイドたちが一番気にするのは、人気ナンバーワンのカワセミに会えるかどうか。
水面に飛び出た枝に止まっていることが多く、じっと獲物を狙って水面を見つめています。
4月になると雄から雌に魚をプレゼントする求愛給餌が始まります。
次回のガイドツアーは3月10日(日)。
鳥たちの春を感じに公園に出かけてみませんか?(取材・執筆/夕凪)
泉自然公園野鳥ボランティアガイドツアー
日時/3月10日(日)午前10時~正午
集合場所/泉自然公園ビジターセンター
住所/千葉県千葉市若葉区野呂町108
※予約不要、料金無料
問い合わせ
電話番号/043(306)0101 若葉公園緑地事務所