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まるで秘境?まちの万屋「一生もんshop緑々」に行ってみた “フェアトレード”で社会課題に取り組むお店【北九州市小倉北区】

北九州ノコト

(アイキャッチ画像:一生もんshop緑々)

JR小倉駅近くに、世界各地からの珍しい製品が並び、社会活動を啓発するお話会やワークショップも催すお店があると聞きました。

それが「一生もんshop緑々(あおあお)」。興味を惹いたので、8月下旬に訪ねてみました。

小倉駅南口を出て左折、西顕寺・生往寺が並ぶ通りの脇を過ぎると、目指す店舗に辿り着きました。

小さな店内に溢れる雑多な品々の“異界感”

ちょっと寂れた感じの小さな建物の表に、手作り感をかもし出す手提げ鞄がずらりと並べられているのが、まず目を惹きます。

店に入ると、薄明りの灯る店内には様々なアクセサリーや衣類、書籍や冊子などが所狭しと並べられていて圧倒されました。何だか秘境に彷徨い込んだような気分です。

天井から吊るされた様々な装飾類も異界感に彩りを添えています。

「フェアトレード」によるエキゾチックな品々

お店の説明によると、これらの品々は「フェアトレード(Fair Trade)」、つまり「公平・公正な貿易」の精神により、ネパールやインド、アフリカ諸国などの開発途上国から適切な価格で購入されたものだとのこと。

こうした輸入販売法によって立場の弱い国々の生産者・労働者の生活改善と自立を促すことが、経営の理念となっているようです。

店内には、今年5月に発行された案内冊子(1760円)が並べられたコーナーもあり、紹介されている品々にはグアテマラの手織り巾着袋、ケニアの麻バッグ、マダガスカルの水草の収納かごなど、何だか見ているだけでワクワクするような顔ぶれです。

店のこだわりに溢れた「案内冊子」とバングラデシュ製「ペンギン人形」を購入

筆者も案内冊子を一冊と、壁際に鎮座していたところについ目が合ったペンギンの人形(1700円)を購入しました。

冊子には店主の愛読書や愛用品の紹介、座談会やエッセイの寄稿などがあり、店のこだわりが良く分かります。

人形はバングラデシュ製だそうで、手触りが心地よく重量感があります。筆者の日本語学校での教え子の名から「ジャマン」と名付けました。

読書しながらお茶もできる<ブックカフェ様式>

店の一角にはハードカバーや文庫本が並ぶ本棚コーナーもあるのですが、こちらは販売用ではなく脇のテーブルでお茶をすすりながら閲覧できるといういわゆる“ブックカフェ様式”です。

筆者たちも特製はちみつたっぷりジンジャーエールにホットジンジャー(共に600円)、スパイシー豆乳チャイ(500円)を注文してテーブルに腰を下ろすことに。それぞれスナック菓子付きです。

雑然とした店内を悠然と眺めながら一息入れることができました。

フェアトレード実現のために開店 秋からは「希望のまち」に移転

店主の宮下緑さんにインタビューすることもできました。

宮下さんは福岡県行橋市の出身で、以前は北九州市内の環境啓発施設に勤務していたそうです。その際に人権や環境の問題に興味を抱き始め、ではその為に自分に何が出来るかと考えたいたところで、「フェアトレード」の手法に出会うことになります。

そして自身でそれを実現する場所を提供しようと、2009年5月に「一生もんshop緑々」を開店。世界各地の途上国からの製品の輸入販売にブックカフェ、お話し会やワークショップの催しなど、社会課題をハードルを下げた形で楽しめる「万屋(よろずや)」として活動してきました。

そしてこの秋からは、NPO法人「抱樸」が開設する複合型社会福祉施設「希望のまち」に移転し、そちらで活動を継続する予定だそうです。

「“希望のたね”を探しに来てほしい」

環境啓発施設で働いてきた経験によって、宮下さんは北九州市は日本でも特に環境に負荷をかけない取り組みに力を入れている都市だと知ったと言います。その理念から自身で、物を大切にする「一生もん」の店を開くことになりました。

場所は移りますが、「ぜひ皆さんも『希望のたね』を探しに来てください!」と明るいメッセージをくれました。

ちょっと寂れたような風格のあるこの店舗のほうは、移転後は別の目的で使われる予定で、しばらく「お休み中」になるとのこと。環境に対する堅固な理念に基づく新天地での店の活動と共に、大いに期待できそうです。

秋からの「希望のまち」のまちびらきに、更なる楽しみが加わったのではないでしょうか。

営業情報など最新情報はInstagramアカウントで確認できます。

<一生もんshop緑々>
■住所/北九州市小倉北区京町4-4-17-1
■電話番号/093-533-0533
■営業時間/11:00-18:00
■定休日/月・火・水曜日

※価格はいずれも税込み
※2026年9月12日時点の情報です

(ライター・宮城保之)

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