【鎌倉 観光スポットレポ】岡本 神明神社 - 大船駅から徒歩8分、隠れた名所で人々の平和と繁栄を祈る
JR大船駅西口から徒歩8分。地図上では道のり600mとすぐそこに感じますが、道中アップダウンがあるのでご注意ください。
今回は、鎌倉市岡本に鎮座する神明神社の歴史や見どころを紹介したいと思います。
神明神社の歴史
『鎌倉市史 社寺編』によると、社伝など詳しいことはわかっていません。五穀豊穣と村民の安寧を祈念して創建され、人々に崇敬されてきました。
『新編相模国風土記稿』では神明寺として記されており、明治時代の神仏分離によって仏教的性格を排除し、神明神社になったものと考えられています。
明治から敗戦までの国家神道体制下において村社と格付けされていることから、岡本地区を代表する神社であったと言えるでしょう。
神明神社の御祭神とご利益
神明とは、本来、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)を中心とする神格や信仰を指す言葉です。そのため、神明神社という名のつく神社の多くは、天照皇大神を主祭神としています。
こちらの神明神社では、天照皇大神と合わせて伊弉諾尊(いざなぎのみこと)もお祀りしています。
日本神話『古事記』によると、伊弉諾尊が左目の穢れを洗い流した時に天照皇大神が出現しました。解釈には諸説ありますが、両者は父娘関係と言えるでしょう。
ともに日本の平和と繁栄(国家安泰・商売繁盛・家内安全・子宝安産・健康長寿・厄除開運など)にご利益があると言われるので、心を込めて大切な人の幸せを祈りたいものです。
神明神社の見どころ
神明神社へ参拝する前に、境内の見どころを予習しておきましょう。
急傾斜の石段
数えてみたら、全部で75段ありました。そこまで摩耗していないものの、油断すると転倒しかねないので、両サイドの手すりを活用するのがおすすめです。
途中で休むと後がしんどくなるので、一気に登り切りたいところ。体力や体調と相談しながらチャレンジしてみてください。くれぐれも無理は禁物です。
石段を登り切ってから下を振り返ると、達成感が味わえるでしょう。
なお石段がきつい方は、下の鳥居に簡易賽銭箱が固定してあるので、こちらからの参拝も可能です。
石塔群
鳥居に向かって左手に三基の石碑が設置されており、右から庚申塔・堅牢地神・青面金剛童子が並んでいます。
庚申塔(こうしんとう):庚申(かのえさる)の日に行われた徹夜イベント「庚申待」の記念碑として建立されました。
堅牢地神(けんろうじしん):大地を司る神で、五穀豊穣や家内安全を願って祀られました。
青面金剛童子(しょうめんこんごうどうじ):庚申信仰の本尊として祀られ、人間の悪事を天に告げ口する三尸虫(さんしのむし)をおさえると言われています。
これらの石碑は地区内の各所から移設されたもので、開発にともない居場所を失った地域の歴史遺産たちが、身を寄せ合う避難場所となっていました。
忠魂碑
地元出身で殉職した海軍水兵・小林不二三の遺勲を顕彰する、細長い石碑です。
碑文によると、小林氏は1904~1905年(明治37~38年)の日露戦争において、戦艦三笠に乗り組んで日本海海戦(対馬沖海戦)に参加しました。
奮戦の末にロシア海軍のバルチック艦隊を撃破しますが、帰国後の佐世保軍港(長崎県佐世保市)で爆発事故に巻き込まれ、20歳という若さで命を落としてしまったのです。
石碑は粗削りなナイフのようにも、あるいは欠けてしまった剣のようにも見え、故郷を目前にしながら非業の死を遂げた小林氏の無念が偲ばれます。
まとめ
今回は、鎌倉市岡本に鎮座する神明神社を紹介してきました。
ややもすると大船観音の陰で目立たない印象を受けるものの、この一帯には他にも神社仏閣がまとまっているので、見逃す手はありません。
神明神社の周辺スポット
岡本神社(徒歩5分、300m)玉泉寺(徒歩6分、400m)玉縄首塚(徒歩7分、500m)塩釜神社(徒歩9分、650m)
※アップダウンが少なく行ける場所に限定しています。
大船観音寺からスタートして山を越え、神明神社周辺をぐるりと散策するのもおすすめです。いつもと違った鎌倉散策を楽しみたい中級~上級者向けのスポットと言えるでしょう。
鎌倉市岡本 神明神社
参拝時間
24時間(ただし管理元神社は9:00~17:00)
※照明が十分でないため、夜間の参拝は危険です。
休務日
社務所はありません(連絡は管理元神社へ)
主な祭礼
4月17日 例祭(れいさい)
アクセス
所在地:神奈川県鎌倉市岡本2-6-24
JR「大船駅」西口から徒歩8分(600m)
駐車場:なし(公共交通機関のご利用がおすすめです)
連絡先
管理元神社:岩瀬 五所稲荷神社
電話/FAX:0467-47-4798(9:00~17:00)
メール:iwase5inari@mou.ne.jp