犬がおもちゃを離してくれない3つの心理とは?理由ごとの離してもらうコツや注意点などご紹介
1.おもちゃを取り上げられると思っている
犬がおもちゃを離さないときの心理としてまず考えられるのが、「おもちゃを取り上げられたくない」というものです。
犬がひとりでおもちゃを噛んで遊んでいるときに、飼い主さんが近づいていくとおもちゃを咥えて逃げたり、飼い主さんが手を出すと怒ったりするときはそうした心理でいる可能性があります。
犬によって所有欲や独占欲の強さは異なりますし、そのおもちゃに対する興味の強さによっても執着する度合いは変わると思います。
しかし、自分が大切にしているおもちゃを取り上げられたくないと思う気持ちは、ごく自然なものだと思います。
離してもらうコツや注意点
おもちゃを取り上げられることが嫌で離さない犬の場合は、「飼い主さんがおもちゃを触ったからと言って必ずしも取り上げるわけではない」「飼い主さんに渡した方が楽しいことが起こることもある」ということを学習させるといいでしょう。
まずは犬がそれほど強い執着心を持っていないおもちゃで遊ばせて、飼い主さんがおもちゃを取ってすぐに犬に返すということをくり返します。また、そのおもちゃを投げたり引っ張ったりして、犬がひとりで遊ぶよりも楽しいおもちゃ遊びを提案してあげましょう。
それが問題なくできるようになったら、犬にとってより魅力的なおもちゃで同じことをくり返します。
また、おもちゃをもらうときに「ちょうだい」「離せ」といった合図を出すようにして、抵抗せずに渡してくれたらたっぷり褒めてあげましょう。
さらにそのおもちゃを犬に返すことで、おもちゃを飼い主さんに渡すことへの抵抗感がなくなっていくだけでなく、「褒めてもらおう」「遊んでもらおう」と積極的に飼い主さんのところにおもちゃを持ってくるようになります。
2.まだ遊びたいと思っている
遊んでいる最中に犬がおもちゃを離したがらないのは、「まだまだ遊んでいたい!」と思っているからでしょう。
前述したように、飼い主さんにおもちゃを渡すと取り上げられてしまうと思っている犬は、渡すことで遊びが終わると思っていることがあります。
そのため、遊び始めたばかりのときや新しいおもちゃで遊んでいるときなどは、このような心理で離したがらないことが多いでしょう。
離してもらうコツや注意点
犬がもっとおもちゃ遊びをしたいと思って離したがらない場合は、「飼い主さんに渡しても遊びは続く」ということを教える必要があります。
愛犬がおもちゃを渡してくれたらすぐに片付けてしまうのではなく、投げてあげたり隠して宝探しゲームをしたりと、楽しい遊びを続けてあげてください。
また、買ってきたばかりのおもちゃなどは、一度犬の気が済むまでたっぷり遊ばせてあげるのもいいでしょう。犬が納得するまで遊んだら、スムーズに渡してくれるようになることも珍しくありません。
3.飼い主さんも楽しんでいると勘違いしている
おもちゃを取り上げようとして力づくで引っ張ったり追いかけ回したりすると、犬は「飼い主さんが楽しんでいる」と勘違いしてしまうことがあります。
おもちゃをお互いに引っ張り合いっこしたり、おもちゃを咥えたまま追いかけっこしたりするのは、犬にとってとても楽しい遊びです。
そのため、上記のような行動でおもちゃを取り上げようとすると、犬は盛り上がって興奮してしまい、おもちゃをさらに離さなくなってしまいます。
離してもらうコツや注意点
おもちゃを離さない犬に対応するときは、飼い主さんが冷静になることが大切です。犬が咥えて離さないからといって、むきになって引っ張ったり、逃げる犬を走って追いかけたりすることは逆効果なので避けてください。
犬が飼い主さんと遊びたがっているようであれば、根競べのようになりますが、あえて犬を無視して犬の方から寄ってくるように静かに待ってみましょう。
犬が近づいてきたらすぐにおもちゃを取り上げることはせず、ほかのことで気を引いたり、時間をおいたりして冷静に対応するようにしてください。
まとめ
おもちゃが好きで離したがらない犬はたくさんいます。自分の大切なものを離すことに不安を感じたり、もっと遊びたいと思うことは当然の感情です。
そのような中で、犬がスムーズにおもちゃを受け渡しできるようにしつけをすることは、より良好な関係を築くためにとても大切なことなので、ぜひ取り組んでみてください。