オーエンス八千代市民ギャラリーと歩んだ軌跡 造形作家・中田緋さん
東京の広告制作会社に勤務しながら作家として活躍。
2007年八千代市に移住し女児を出産。
子育てのかたわら創作活動を続けてきた中田さんとともに、彼女がオーエンス八千代市民ギャラリーと歩んだ軌跡を振り返ります。
八千代市で創作活動の継続と仲間づくり
現在の「オーエンス八千代市民ギャラリー」は2015年7月の開館と同時に「登録アーティスト制度推進活動」を開始しました。
これは同ギャラリーが登録した多数の作家たちと協働し、展示・ワークショップ・ライブぺイントなどを行うというもの。
中田さんは開館の翌年に登録アーティストとなりました。
「八千代市で活動する基盤や仲間が欲しくて参加しました」と話します。
市民が主役! 市民が創るギャラリー
開館から5年後の20年11月、「ギャラリーサポーター制度」がスタート。
それまで作家だけで行っていた市民ギャラリーでの活動に、一般の市民も参加が可能となります。
ギャラリーを作家と市民が共に支えるこの制度によって、企画の提案・チラシのデザインから広報・当日の講習やイベント準備に至るまで、ギャラリー・作家・市民が分担して進行し、協力して運営できるようになりました。
中田さんは「子育て友達や作家同士以外の幅広い職業や立場・世代の人と知り合いたい」という好奇心から、引き続きサポーターとしても関わることにしました。
市民ギャラリーでは、コロナ禍でおうち時間が増えDIYへの関心も高まる中、「廃材の有効活用」をテーマにワークショップを開催。
中田さんはその一チーム「時計にへんしん!!」のメンバーとして指導に当たりました。
参加者は空き箱・百均のプラケース・紙袋などを活用し、思い思いの時計をデザイン。
予想外の大きな反響に、中田さんはアートが求められていることを確信し、子どもたちの自由な発想と作品の多彩な表情に心を躍らせました。
「サポーターになると、専門家による各種セミナーや有用な研修会にも参加できます」と笑顔で語る中田さん。
作家と市民がサポーターという同じ立場で共に学べる環境をうまく活用しています。
現在中田さんは自身の作家活動と並行し、子ども造形教室を主宰し、市民ギャラリーをはじめ各所でワークショップ講師として、アートを学び楽しむ人々のために日々活躍中です。
中田さんのチームが手掛けた廃材利用のワークショプ「時計にへんしん」参加者の作品
ギャラリーサポーター制度の問い合わせ 電話番号/ 047-406-4116 メール/contact@yachiyolibrary-gallery.jp オーエンス八千代市民ギャラリー事務室
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Instagram/@akenakata