ロケ地118ヶ所、総移動距離およそ1800km!壮大な撮影が行われた歩き旅シーンを大公開『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』本編映像
本国イギリスで初登場新作No.1の大ヒットを記録、原作は世界36ヵ国で刊行され、英国文学最高の賞であるマン・ブッカー賞にノミネート、日本では2014年本屋大賞翻訳小説部門第2位に輝いた傑作小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」(亀井よし子 訳/講談社文庫)を、主演・ジム・ブロードベントで映画化した『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』が、6月7日(金)より公開される。このたび、本編映像が解禁となった。
まさかの一歩が人生を変える、驚きと涙の感動作
本作の主人公は、定年退職し平凡な生活を送るハロルド・フライ。ある日、彼の元に1通の手紙が届く。差出人は、かつての同僚・クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。思いがけない突然の手紙に戸惑うハロルドだったが、返事を出そうと家を出て歩き始める。家の近くのポストまで、すぐに戻るはずだった。しかし、ハロルドはある言葉をきっかけに、まさかの旅へと一歩を踏み出す決意をする。目的地までは800キロ。イギリスを縦断する手ぶらの旅は、次第にイギリス中を巻き込む壮大な旅路になっていく。手ぶらで歩き出したハロルドが、どうしても会って伝えたかったクイーニーへの“ある想い”とは—?
壮大な撮影が行われた歩き旅の1シーンを大公開
本作は、1通の手紙をきっかけに、800kmの道のりを手ぶらで歩き始めるハロルド・フライが主人公。ある日北の果てから届いたその手紙には、余命わずかな同僚からの別れの挨拶が記されていた。返事を出そうと手紙をしたため、近所のポストまで歩きはじめたハロルドだったが、ある言葉をきっかけに、800キロも離れた同僚の元へと歩いて行くことを決意する—。イギリスを縦断するほどの壮大な旅を手ぶらで歩き始めたハロルドは、道中、様々な困難にあうものの、決して諦めることなく一歩を踏み出していく。そんなハロルドの姿に心打たれ、誰かのために一歩を踏み出すことで、人生がもたらす哀しみ、驚き、喜び、そして愛を再発見する感動作だ。
ハロルドと共に、イギリスを縦断しているかのような気持ちにさせてくれる本作は、その撮影もハロルドの旅同様に壮大なものとなった。実際にハロルドが辿るルートを下見し、イギリス国内を5つの地域に分け、チームを編成して適切なロケ地を探したそう。8週間に及ぶ撮影期間中、半分以上が野外での撮影になった上に、118ヶ所にも昇るロケ地を巡った。その移動距離はハロルドが歩いた800キロの倍以上になる1770キロにも及んだそう。実は撮影場所のひとつには、原作者であり脚本を務めたレイチェル・ジョイスの自宅の庭先も採用されており、撮影時にはロケ隊のためにたくさんの紅茶をいれていたんだとか。
実際に撮影に臨んだハロルド役のジム・ブロードベントは、「ハロルド自身、日頃から運動をする日々を過ごしていた訳ではないので、あえて体作りや準備はしなかったんですが、スコットランド近くのロケ地に風と雨がとても強い場所があって、荒れた天気に苦労したことがありました。ただ、目的地のベリック・アポン・ツイードに近い場所でしたし、撮影自体も終盤に差し掛かっていたので、逆に充足感のようなものを感じることができたんです」と過酷な撮影を振り返り、それすらも楽しんでいたかのような驚異的な撮影秘話を明かしている。
公開された映像では、イギリスの雄大な大自然の中を進んでいくハロルドの姿とともに、フォークと伝統音楽の融合で世界中から注目されたサム・リーの歌声が響き渡る。イギリスの南に位置するキングスブリッジから始まり、徐々に北上していく旅の中では、エクセター大聖堂や、ピークディストリクト国立公園があることでも有名なダービシャー、鉄道発祥の地としても名が知られるダーリントンなどを通って、目的地のベリック・アポン・ツイードまで歩いていく。800キロというと、日本に置き換えると横浜駅~本州最北端・青森県大間崎までに匹敵する距離でもあり、ハロルドがいかに壮大な旅路に挑んだのか、驚きを隠せない。
近年、バラエティ番組や観光ツアーでも“歩き旅”というワードが目立つようになり、街道を歩くツアーが組まれたりと、注目されつつある。ハロルドのように800キロとまではいかずとも、映画を観て、身近な場所からの歩き旅を初めてみるのもいいのでは?
『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』は6月7日(金)より公開