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妙高市のウナギ、ドジョウ専門店「可祢万(かねまん)」が10月末で閉店

上越タウンジャーナル

新潟県妙高市田町1の旧北国街道沿いにあり、「ミシュランガイド2020特別版」でミシュランプレートに選ばれたウナギ、ドジョウ料理の専門店「可祢万(かねまん)」が2023年10月末日で閉店する。既に閉店日まで予約でいっぱいだという。

《画像:半世紀の歴史を閉じる妙高市田町1の「可祢万(かねまん)」》

同店は妙高市民でも“知る人ぞ知る”名店で、注文を受けてからウナギをさばき始める。さらに蒸してからタレを付けて焼く関東風で、客に提供するまでに40分ほどかかる。時間短縮のためあらかじめ蒸しておくことはせず、妥協しない仕事ぶりがミシュランにも評価された。近年は、来店時間を告げて予約する客が大半を占めていたという。

開店は1969年(昭和44年)3月。東京のウナギ専門店で修行してきた店主の田島殷二さん(82)が、妻の長子さん(79)と二人三脚で、店を切り盛りしてきた。殷二さんは約20年前に大病をしたが、その後は元気に仕事を続けてきた。閉店を決めたのは後継者がいないことと、高齢のため。「倒れてからやめるような、みじめなことはしたくなかった。これまでやってこれたのは、お客さまのおかげ」と話す。

《画像:ふっくらとした食感と濃厚なうま味が自慢のうな重(上)》

創業時に譲り受け、半世紀以上も継ぎ足して使っているタレが自慢。独自の改良もしながら深みのある味に育て上げた。蒸し上がったウナギは、タレに3回くぐらせて炭火で焼き上げる。照りが美しく、ふっくらとした食感と濃厚なうま味、食欲を誘う香りが特徴だ。漬物まで自家製の完璧な仕事と、腰の低い丁寧な接客も評判だった。

ミシュランの基準を満たして「ミシュランプレート」に選ばれた店は、同店を含め妙高市内で2店だけだった。

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