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ここに昭和があった!麻生田の謎のたこ焼屋「ジャンボ」の安さと人情がしみる

肥後ジャーナル

ここに昭和があった!麻生田の謎のたこ焼屋「ジャンボ」の安さと人情がしみる

熊本市内から光の森方面に行く途中、いつも片目に見ていたたこ焼屋さん。看板すらないあやしげなお店でしたが、勇気を出して行ってみたら…これぞ昭和!という、昔懐かしくあったか~い風景がそこにありました!

看板なしで店名すらわかりません

麻生田の熊本銀行や郵便局のすぐ近くにある、小さなこちらのお店。

たこ焼・焼そばといった手書きの貼り紙はありますが、店名すら定かではない、肥後ジャーナル好みのお店です。 おそるおそる近寄ってみると、中にいたおっちゃん(田上さん)がまぁー!めちゃくちゃ優しくてフレンドリー!!お話を聞いて、「ジャンボ」という屋号であることが判明しました。「看板立てても、台風で倒れたりするといかんけん」と、店名のアピールよりも、安全をとるお店です。

たこ焼15個で400円なんて価格崩壊!

さて、何を食べようかとメニューを見てみると…

なんと、たこ焼15個で400円!えっ!?8個でも10個でも12個でもなく、15個も入って400円!? 具材はタコのみのシンプルなものだそうですが、それでもこの令和の時代にあって15個で400円(税込)とは…!価格崩壊と言わざるを得ません。

「氷」の旗もあったので、「かき氷はおいくらですか?」と尋ねてみると、「100円です」と、これまた驚愕の値段!昭和です!完全なる昭和のお店がここにありました!!

エピソードまで昭和すぎて泣ける

あまりにも安いので、たこ焼とかき氷のほかに、100円のチーズ巻きも頼んでみることに…

スライスチーズ1枚を、たこ焼の生地と一緒に焼いて、くるくる巻くスタイルのチーズ巻き。 「子どもたちが100円でお腹を満たせるおやつを作りたい」と開発された商品だそうです。チーズの代わりに、うまい棒やチーズかまぼこを持ってきて、「これ入れて~」という子どもたちもいるのだとか。

田上さんは、もう50年ほどたこ焼を焼かれているとのこと。 もともとお父様が旅館業をされていたそうですが、トラブルがあり、なんと総額1億円の負債を抱えることに…!それを家族で働いて返していこうと、たこ焼屋さんを始められたそうです。 一時は、たこ焼屋さんをしているのを友達に見られるのが嫌で、知り合いを見つけると、逃げたり隠れたりしていたこともあったとか…。

年季の入った、取っ手のとれたフライパンを使われていましたが、「これは昔、近所のおばあちゃんが、お好み焼きを焼いてほしい、とわざわざフライパンを持ってきてくれて、もらったものだけん、捨てきらんとですよ」と、ずっと買い替えずに使われています。もぉ~っ!いろんなエピソードまで昭和すぎて泣けます!そんなこんなで、借金の返済も子育ても終わり、今は「4人の子どもたちを育てさせてもらった恩返しをしたい」と、値段も上げずに、地元の方のために低料金で営業を続けられています。 田上さんのあったかい人柄と無償の愛が、じーんと心に響きました。

素朴な味に癒される

早速、田上さんが焼いたたこ焼を食べてみることに…。

たこ焼きのソースは別添で、甘めのソースがたっぷりとついてきます。

少し小ぶりなたこ焼きですが、しっかり15個入っていて、マヨネーズもいっぱい! 素朴な味でおいしくて、田上さんの優しさが沁みました。

チーズ巻きも100円とは思えない大きさで、食べ応え十分! これからも、地域の人たちや子どもたちにずっと愛されるお店であってほしい。そして、ずっと笑顔を絶やさず、元気でいてください!そう願わざるを得ない、昭和の良き雰囲気を残すお店でした。

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