女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」【意外と知らない女ことば】
知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地名などをピックアップ。
毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように…。
【今回の女ことば】娑婆
【校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば】
「婆」の部首は「さんずい」ではなく「おんな(へん)」だとはお伝えしました。
それでは、同じく女が部首となる「娑」と合わせた『娑婆』は、何て読む?
【こちらもどうぞ】「婆」の部首はさんずいではない?
正解は――。
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【答え】しゃば
正解は「しゃば」です。
テレビや映画などで、服役を終えて刑務所から出てきた人が「シャバの空気はうまい」などとつぶやく場面はお馴染みですよね。
このしゃばは、古代インドの標準文章語である梵語(サンスクリット語)のsahāの音訳で、意味は、
1. 苦しみが多く、忍耐すべき世界の意。人間が現実に住んでいるこの世界。
2. 自由を束縛されている軍隊・牢獄・遊廓などに対して、その外の自由な世界。俗世間。
仕事が終わり会社を出たときにも、「やっぱりシャバはいいな~」としみじみする日々です。
出典元:「広辞苑」(第7版)、「なるほど 語源辞典」
(日刊現代校閲/タダ美)