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全日本高校模擬国連大会 自修館から全国へ 大使になりきり議論

タウンニュース

五十嵐さん(左)と岩城さん

自修館中等教育学校5年生の五十嵐緋里さんと岩城紅さんが、このほど行われた全日本高校模擬国連大会の予選会を通過。11月に国際連合大学本部(東京都渋谷区)で開催される本大会(全国)への出場権を獲得した。

同大会は、高校生が国連に加盟する各国の大使になりきり実際の国際会議を模して、多国間外交の議事進行ルールや交渉タクティクスなどを駆使して、グローバルな国際問題を議論するもの。

単なる学習イベントにとどまらず、国際関係の知識や多文化理解を深めるだけでなく、論理的思考力、調査力、リーダーシップを向上させる場として、若者がどのような未来を描いていくのか注目されている。

参加チームは会議準備として割り当てられた担当国の政策や歴史、外交関係などを調べ、その過程で得た知識や情報をもとに、担当国の立場や政策を練り上げて発表。協議・交渉の末、会議の最後には決議案などを採択した。

オンラインで行われた予選会。「安全保障理事会改革」をテーマに、中国を割り当てられた同校は、インターネットや運営本部からの資料などを基に、会議戦略の資料を立案した。「中国は常任理事国5カ国のうちの1つで特別。世界を牽引する国としてどのように国連改革を行っているのか調べるうちに、イメージとは異なり、いろいろ改革に着手していることが分かった」と岩城さん。

五十嵐さんは「国連の資料がすべて英語で苦労した。調べを進めるうちに、日本でのニュース報道には無い、知らないことが多かった。常任理事国としての権威を守りながら、どのように安保理を良くしていくか考えていることが分かり勉強になった」と話す。

同校の国際的な問題の啓発活動を行う同校会(JIC)に所属する2人。国際舞台で活躍する仕事に就くことを目指している岩城さんは「予選は手ごたえがなかったので通過して驚いた。本番は事前準備をしっかりして臨みたい」と語り、将来、英語を使った職に就きたいと話す五十嵐さんは「初参加で分からないことも多かったが、予選の経験を活かし本番はがんばりたい」と意気込む。

本大会は11月16日(土)、17日(日)に「若者と軍縮、不拡散と平和」をテーマに国際連合大学本部で開催される。

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