「歩道は自転車降りて」 辻堂駅地下道で呼びかけ
辻堂駅の南北を結ぶ県道湘南辻堂地下道(歩道)で22日、自転車の交通ルールを啓発するキャンペーンが初めて行われた。
明治地区と辻堂地区の両交通安全対策協議会による共催。両地区の市民センターや市防犯交通安全課、藤沢警察署などの協力で、関係者が南北の出入り口に立ち、自転車を降りて通行するように呼びかけた。
企画したのは、明治地区交通安全対策協議会会長の落合文子さん。3カ月ほど前、東海道線を潜る鵠沼の地下道で、年配の女性が歩行中、走ってきた自転車と接触した。このことを本人から耳にし、明治市民センターに相談。「1件でも事故を減らすことができれば」と、2地区合同での実施に至った。
市防犯交通安全課によると、昨年1年間の市内の交通事故の内、自転車事故は27%で、全国の23%よりも多く発生している。同課では「市民から自発的にキャンペーンを行っていただくのはありがたい」と話した。
当日は呼びかけによって全員が自転車から降りて通行していた。落合さんは「手ごたえはある。今回呼びかけに応じてくれた人に自覚してもらい、広まっていけば」と話した。
明治市民センターの担当者は「市民に安心して通行してもらえるよう今後も実施していきたい」とした。