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【今年は新たな栽培方式の苗で挑戦!】岩塚製菓(新潟県長岡市)が自然栽培米の田植えを実施、地域とともに自然を守る8年目の取り組み(動画あり)

にいがた経済新聞

2条田植え機を用いて田植え体験をする岩塚製菓の新入社員

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掲載日:2024年6月15日(最終更新:2024年6月23日)

8年目の自然栽培米「天神谷米」の田植えを実施(新潟県長岡市)

米菓メーカー大手の岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)、JAえちご中越(新潟県長岡市)、有限会社ファームリンクル(新潟県長岡市)などの団体が共同で実施している自然栽培米コシヒカリ「天神谷米」の田植えが6月14日、長岡市飯塚地区の通称「天神谷」で行われた。

岩塚製菓は、日本産米100%を使用した米菓製造を行うだけでなく、地域の自然環境保護にも積極的に取り組んでいる。その一環として、2017年から関連会社や地域の農業団体と連携し、合計55アールの作付面積で自然栽培米の生産を開始。今年で8年目を迎えた。

今年の取り組みでは、初めて「ポット苗」を採用した。これは専用の育苗箱で苗を育成する方法で、従来の苗よりも早く田んぼに根付き、雑草に勝つ力が強いのが特徴だ。これにより、草取り作業の軽減と収量増加が期待されている。

自然栽培米をつくっている新潟県長岡市飯塚地区の通称「天神谷」

今年から初めて「ポット苗」を採用した

2条田植え機を用いて田植え体験をする岩塚製菓の新入社員

この日は、1枚のパレットで448本の苗を育成する約300枚が用意され、晴天の中、関係者らは田植え作業を開始した。今年の田植え作業は、両手で操作しながら苗を植える「2条田植え機」を用いて行われた。岩塚製菓の新入社員3人も初めて田植えに挑戦し、普段の経理や総務の業務とは異なる体験に戸惑いながらも真剣に取り組んでいた。

2023年は記録的な猛暑と水不足に見舞われた新潟県だったが、自然栽培米「天神谷米」は順調に生育し、一等米として収穫された。3方が森に囲まれ、安定した湧き水が供給されるという好条件が、毎年の順調な生育に寄与している。

岩塚製菓の小林晴仁取締役は、挨拶で「岩塚製菓は『地域と共に』や、『良い原料からしか良いものはできない』という理念を持っており、その結果、自然栽培米にたどり着きました。今年で8年目ですが、来年以降も継続していけるよう、皆様のご支援をお願いしたい」と語った。

稲刈りは10月に予定されている。ポット苗の導入による変化が注目されるとともに、地域貢献やSDGsへの意識の高まりに期待が寄せられている。

挨拶をする岩塚製菓小林晴仁取締役

自然栽培米の田植えに参加した関係者たち

(文・撮影 中林憲司)

【関連サイト】
岩塚製菓

里山元気ファーム

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