夜の名古屋港での投げ釣りでアナゴ9匹キャッチ エサはアオイソメに軍配
3月、暦の上では春、しかしまだ寒い。気温が15度を超えたと思いきや、低気圧が日本列島を抜けると冬型の気圧配置が形成されて北風が吹き寒くなる。三寒四温。着実に春に向かってはいるが、釣行日の3月2日は寒かった。だが貴重な休日、私にとって釣りに行くのは必然だった。
名古屋港でアナゴ狙いの夜釣り
自宅を出発したのは午後3時。明るいうちに現地に入って海を見たかった。名港はいつもより釣り人は少なめ。最大の理由は寒さだろう。風が強いのでさらに寒く感じる。到着時の気温は7度、納竿した11時は4度(体感温度は0度くらい)。十分防寒をして臨んだが、それでも寒かった。
到着時にはまだ明るかったので海の状況がよく分かった。特に目立つ汚れは見えない。手前に石積みがあり、周辺は浅く、底は藻類が点在している。この藻類の色が反映されて海は緑色だ。
周辺を歩きながら釣り場所を探す。これまでの経験から、マアナゴが生息すると思われる場所に一番近い所に釣り座を決めた。寒くて釣り人が少ないため、好きな場所で思う存分釣れそうだ。
潮は小潮で午後3時30分が干潮。開始時は上げ潮。潮はいい条件なので、前回より絶対釣れるはずだと自信過剰気味だった。海底の状態は(あくまで私の予想だが)遠浅なので遠投が有利だろう。
当日のタックル&エサ
今回準備したエサはアオイソメとアカイソメだが、アオイソメが断然良かった。同じ虫エサでも結果に違いが生じる。状況に応じて試してみることの重要性を認識した。
季節や気温、潮などの状況によって結果が変わると思われるので、また別の機会に試してみたい。
エサだけ取られる
サオを2本準備し、日没とともに釣り始めた。大きなヤツが釣れるといいなとサオを持つ手に力が入る。2本目を投入後、1本目の仕掛けを回収すると、エサが食いちぎられていた。「掛からなかったのは残念だが、今回は魚の活性が高そうだ。」
アナゴをキャッチ
エサを付け替えて同じ場所に投入。2本目のサオを持ち上げると、重みがあり、魚が掛かっている感じだ。ゆっくり慎重に回収すると、1匹目のアナゴをキャッチ。とても幸先いいスタートだ。
この後は順調にアタリがあり数を伸ばす。ゲストも活発なようだ。やはり今日は違う。やはり上げ潮が有利なようだ。となると、夕方が干潮の日がいい日となる。これらの条件を意識することで好釣果を得られる機会を増やせるはずだ。
また一方で、条件が整わないから釣りに行かないという選択肢はない。時間があれば条件が悪くても釣りに行く。それは釣れなかったことも貴重なノウハウとなるからだ。
どうして釣りに行くのか。このようないろいろなことが発見できるから。というのが今の私の答えなのかもしれない。
最終釣果
この日の釣果は、アナゴ9匹(小型3匹はリリース)、カサゴ1匹とマハゼ1匹はゲストのためリリースした。
釣ったアナゴで巻きずしを作る
今回はいつもの天丼に加え、妻が工夫を凝らして煮アナゴを手巻きずしにしてくれた。これがとてもおいしかった。商品として売ってもいい仕上がりで、かなりレベルが高かった。
意外と簡単にできるので、アナゴをキープした人は一度トライしてみてはいかが。
<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年3月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。