興収45億円超の大ヒット、日本中が涙した「あの花」続編決定!映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』2026年公開
2023年12月に公開され、興行収入45億円を突破し社会現象を巻き起こした大ヒット映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』。このたび、主演の福原遥、伊藤健太郎、小野塚勇人、そして原作者・汐見夏衛ら「あの花」チームが1年半ぶりに再集結。本作のテーマである「命の大切さ」や「相手を愛しく思う気持ち」「今がある幸せ」といういつの時代も変わらない尊さについて噛みしめ、平和な未来へと思いを馳せる、一夜限りのシネマ・コンサート&トークショーを開催した。トークショーの最後には、なんと本作の続編映画化決定が解禁となった。
初めて恋をした人は、特攻隊員でした
10代を中心に絶大な人気を博し、シリーズ累計発行部数は150万部を突破。SNSで「とにかく泣ける」と話題となった汐見夏衛によるベストセラー小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)を実写映像化。福原遥、水上恒司がW主演を務め、松坂慶子、伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希ら豪華キャストが出演。福山雅治による書き下ろし主題歌「想望」が彩る本作は、公開直後から絶賛の口コミが相次ぎ、「追い花」という言葉が生まれるほどリピーターが続出。福原演じる女子高生・百合と、水上演じる特攻隊員・彰による時空を超えた切ないラブ・ストーリーに日本中が涙した。
8月8日(金)、新日本フィルハーモニー交響楽団による『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』シネマ・コンサート&トークショーが、「東京国際フォーラム ホールA」で開催され、本編上演後に主演の福原遥、共演の伊藤健太郎、小野塚勇人、原作者の汐見夏衛先生がスペシャルトークショーを行った。
一般客と共にシネマ・コンサートを鑑賞した登壇者の面々。福原は「映画が公開して1年半経った今、改めて沢山の方々に観てもらえることが嬉しいです。今年で終戦80年というタイミングで本作を届ける事は意味がある事だなと思っております。今の自分に何ができるのか、私自身考えさせられましたし、皆さんにとっても考えさせられる作品になっていればいいなと思っております」と挨拶。シネマ・コンサートを堪能し「オーケストラの生の音楽と一緒にこの映画を観れる贅沢なことってあるんだと思うくらい、一つ一つのシーンの心情を音楽が気持ちを一つに合わせて届けてくださって感動しました」と大感動だった。
シネマ・コンサート初体験という伊藤は「鳥肌が立つような貴重な経験をさせていただきました」と満面の笑み。小野塚は、かつて主題歌担当の福山雅治が舞台挨拶にサプライズ登壇したこともあったことから「エンドロールで福山さんの曲が流れそうになった時に『まさか!?今回も(生歌唱)!?』と思ったけれど…。さすがにないよね、と飲み込みました」と笑わせ、汐見先生は「観客の皆さんの一生忘れられない初めての体験になったとしたら嬉しいです」と期待していた。
2023年12月の公開以降、本作はロングランの大ヒットを記録した。16回もの舞台挨拶に登壇した福原は「沢山の方々に観ていただけて嬉しかったですし、自分にとってもかけがえのない一生自分の中に大切に残る作品になりました」と『あの花』への特別な思いを吐露。戦争をテーマにした作品に参加したかったという伊藤は「本作を経験して生きる事のありがたさや、日々への感謝という部分で考え方が改まりました。今後生きていく上でも重要な一つの存在になっています」と実感。中学生の姪っ子が本作に感銘を受けて戦争について考えるようになったという小野塚は「若い世代が観るきっかけになったのはとてもいいこと」としみじみ。汐見先生も「本作がきっかけで講演会に呼んでいただいたり、テレビに出演させていただいたり。今日だってそうです。人生が変わった作品になりました」と大ヒットの影響を感じていた。
残念ながら欠席となった水上恒司と上川周作からはビデオレターが届いた。水上は「今日の時間を過ごしたのちにも、大事な人の事を思えるような温かい心になってくださったら」と呼び掛け、上川は「小さな思いやりや対話が積み重なって平和になっていくはず。今日の経験がそんなきっかけになったら嬉しい」などと述べた。そんな2人の様子に福原は「元気そう」、小野塚は「二人ともこんな大勢の前でこんな大きなスクリーンに映されているとは思っていないはず」と嬉しそうに笑っていた。
今年は戦後80年。本作を通して同世代に伝えたい事を聞かれた福原は「戦争という事実があった事を感じて今ある幸せは当たり前じゃないんだとか、今の自分に何ができるのかを考えていただきたいです。今の世代だけではなく、この先の世代にも思いを繋げていける作品になればと思います」と祈念。本作公開後、教師から感謝の手紙をもらったという伊藤は「映画を通して戦争や特攻隊の方々だったりを本作を通して観て感じてもらうことで、より深く心の中に刻まれるものがあるのではないか」と実感。小野塚は「日本が経験した戦争という歴史があって僕らの今の生活がある。そんな事を今の10代の子たちにも知ってもらえると嬉しいです。この作品を観て若い子たちがどう感じてどう考えるのかを大切に、生きていってほしいです」と述べた。
汐見先生は「私が原作を書いた10年前とは違って、今は毎日のように戦争という言葉がニュースで聞かれるし、戦争の映像がテレビから流れてくる。そんな戦争の惨状を見た時に、そこにどんな人が住んでいてどんな生活をして何が奪われたのか。そして爆撃をしている人はどんな思いなのかを、本作をきっかけに思いを馳せてもらえたら平和の思いは未来へと繋がるのではないかと思います」と希望を口にしていた。
トークイベント終盤には、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編映画化決定がサプライズ発表。映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』が、2026年に公開されることが明らかになった。汐見先生による同名続編小説が原作だ。まさかのサプライズに観客がどよめく中で、伊藤は「俺たち出られるのかな!?」と笑わせ、小野寺は「でも今日ここに立っているという事は…!?」と興味津々。汐見先生は読者からの映画化を希望する声が多数寄せられていた事を明かしながら「『あの花』を書き終わった翌日に続編の『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を書きました。自分の中では『あの花』と『あの星』はセットだと思っていて、『あの星』まで読んでいただいてこの物語は完結したと思ってもらえるはずです。続編が映画化決定という事で読者の方にも喜んでもらえるはずです」と声を弾ませていた。
最後は新日本フィルハーモニー交響楽団と青葉市子氏によるアンコール演奏が行われ、キャスト全員で手を繋いで満面の笑みで合計2回のカーテンコールを実施。拍手喝采の中、大団円でシネマ・コンサートは幕を閉じた。
「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」は、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の完結直後に書き始めました。私の中では、百合と彰の物語は「あの花」ではまだ終わっておらず、「あの星」までがひとつの物語だと思っています。あの花を応援してくださった皆様に最大の感謝を捧げるとともに、ふたりの物語を最後まで見届けていただけましたら幸いです。
(原作者・汐見夏衛)
『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は2026年、全国公開