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ドラフト下位指名から逆襲した選手たち DeNAは宮﨑敏郎、佐野恵太が首位打者獲得

SPAIA

横浜DeNAベイスターズの宮﨑敏郎と佐野恵太,ⒸSPAIA

DeNA以前に指名した国吉佑樹、福山博之は移籍先で活躍

DeNAと言えば、ドラフト1位の大卒投手が1年目から活躍するイメージがあるが、実はドラフト下位で獲得した野手も次々と活躍を見せている。宮﨑敏郎、佐野恵太は首位打者に輝き、今シーズンは楠本泰史がレギュラーを掴もうとしている。今やDeNAのドラフト下位野手は「ロマン枠」として大きな期待がかけられるようになった。

ドラフトが高校生と大学生・社会人の分離開催から現在の一括開催に変更された2008年以降で、6位以下の下位指名ながら活躍したDeNAの主な選手を紹介する。

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2009年育成1位の国吉佑樹(秀岳館高・現ロッテ)は、2年目に支配下選手契約を掴み取り、160キロを超える剛速球を武器に先発・中継ぎとして活躍。昨シーズン途中には有吉優樹とのトレードでロッテへと移籍し、チームの優勝争いに貢献した。

2010年6位で入団した福山博之(大商大・現楽天)は、在籍した2年間で目立った活躍はなかったものの、楽天移籍後に才能が開花。2014年からは4年連続で65試合以上に登板し、いずれも防御率2点台以下の好成績を残した。今シーズンはまだ一軍登板はないが、ファームで調整を続けている。

宮﨑敏郎、佐野恵太だけじゃない ブルペン支える左右の中継ぎも

球団がDeNAになって最初の2012年ドラフトでは、宮﨑敏郎(セガサミー)を6位で指名。4年目から一軍に定着すると、初めて規定打席に到達した2017年に首位打者を獲得。その後はレギュラーとして君臨し、ベストナインに2度、ゴールデングラブに1度輝いた。昨シーズンオフには6年契約を結ぶなど、チームの顔へと成長を遂げた。

この年は2位で三嶋一輝(法大)、3位で井納翔一(NTT東日本・現巨人)を指名しており、上位、下位の選手がチームの主力となったドラフトだった。

翌2013年には、育成1位で砂田毅樹(明桜高)が入団。2年目に支配下登録となると、いきなり14試合に先発して3勝を挙げた。その後は中継ぎに転向し、2018年には自己最多の70試合登板するなど、貴重な中継ぎ左腕としてチームのブルペンを支えている。

同年育成2位の萬谷康平(ミキハウスREDS)は、1年目の4月に支配下登録を掴むと、いきなり26試合に登板して防御率3.58という好成績を残した。同期には2位の平田真吾(ホンダ熊本)、3位の嶺井博希(亜大)、4位の三上朋也(JX-ENEOS)、5位の関根大気(東邦高)がおり、レギュラークラスではないながらもチームを支える好選手が多い。

2016年ドラフトでは6位以降で5人の選手を指名した。中でも大出世を果たしたのが、9位指名の佐野恵太(明大)だ。1年目から主に代打として一軍で出場し、4年目にはメジャーに移籍した筒香嘉智(現・パイレーツ)に代わり4番・左翼・主将を務めて首位打者に輝いた。今シーズンはケガによる離脱が続いているが、チームにとって欠かせない存在となっている。

2017年にも5人を指名し、8位の楠本泰史(東北福祉大)、9位の山本祐大(BC滋賀)が主力への道を歩み始めた。楠本は昨シーズン、代打の切り札として活躍し、今シーズンは外野のレギュラーとして出場を続けている。山本は昨シーズン、自己最多の51試合に出場。持前の強肩を武器に、今シーズンはレギュラー争いを繰り広げている。

初安打が本塁打の4選手にも注目

このほかにも2017年7位の宮本秀明(パナソニック)、2018年6位の知野直人(BC新潟)、2019年6位の蝦名達夫(青森大)、2021年6位の梶原昂希(神大)はいずれもプロ初安打を本塁打で飾った。まだレギュラークラスとは言えないものの、大きなインパクトを残した姿はまさに「ロマン枠」と言えるだろう。

ルーキーの中では梶原がいち早くチャンスを得たが、育成の村川凪(四国IL・徳島)、大橋武尊(BC茨城)にも足のスペシャリストとして大きな期待がかかる。宮﨑や佐野が打撃を磨き上げてタイトルホルダーへと成長したように、下位指名の選手たちが自らの強みを活かして成り上がる姿を楽しみにしたい。

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記事:林龍也

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