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物価高の波は「役所の食堂」にも来ていた。約3年ぶりに新宿区役所でカレーを食べて実感した世知辛さと温もり

ロケットニュース24

記録的な物価高騰が続く中、安くてボリュームのある「役所の食堂」も価格改定を余儀なくされているという。

今回はその実態を探るべく、約3年ぶりに新宿区役所の職員食堂を訪ねた。注文するのは、前回も食べた名物のカレーだ。

「職員食堂けやき」のその他の画像はこちら!

・約3年ぶりの「けやき」

新宿区役所は、靖国通りから区役所通りに入ってすぐ。歌舞伎町のど真ん中に建っている。本庁舎の地下1階にあるのが「職員食堂けやき」だ。

私がこちらを最後に利用したのは、2023年2月。今から約3年前である。営業時間は変わらず平日10時半から16時までだが、食事ができるのは11時半から15時までとなっているので注意が必要だ。

階段を下りていくと、こちらも以前と変わらない食券機がお出迎え……と思いきや、なんと新しくなっていた。

驚くことに交通系電子マネーが使えるようになっている。前はたしか現金オンリーだったはず。3年という月日を感じずにはいられない。

さて、「けやき」といったら、やはり前回も食べた『ゴロゴロ野菜のポークカレー』である。

あの時、ここのカレーは税込460円だった。ワンコインでお釣りが来るという、まさに庶民の味方。それが現在はいくらになっているのか。食券機に目をやると、そこには予想外の数字が並んでいた。

ポークカレー、600円。

なんと140円のアップである。

・昨年値上げ

食券機の横には「原材料や資材の高騰により、2025年12月1日より価格を改定しました」と書かれた張り紙が。庶民の最後の砦にも、やはり物価高の波は容赦なく押し寄せていたのだ。

さらに残念だったのが、以前まで実施していた神サービス「ご飯大盛り無料」の終了という事実である。現在は税込100円で「ご飯大盛り券」を別途買うシステムに変わっていた。

つまり、昔と同じ感覚でカレー大盛りを食べようとすると、460円だったものが700円になるわけだ。なんとも世知辛い……。

厨房で食券を渡して、あの細長い皿に盛られたカレーを受け取る。福神漬けをのせていいか確認してくれるのは嬉しいが、本当にごく普通のありふれたカレーである。

しかし席につき、一口食べてみると……。

ああ、これだ。

・変わらぬ味

豚肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもという定番すぎる具がゴロゴロ入った、あまりにもスタンダードなカレーライス。

まるで実家に帰ってきたかのような、圧倒的な安心感がルーに溶け込んでいる。家で作ったカレーよりも「家カレー」そのものである。

前回食べた時も同じ感想を抱いたが、こんな普通なカレーはありそうで逆にない。

偉大なる平凡とも言える「けやき」のカレーから、私は他の外食では得られない温もりを感じたのだった。

カレーは値上げし、大盛りも有料化した。財布へのダメージは間違いなく増えたが、完食したあとの満足感と安心感は、3年前と何一つ変わっていないように思う。

物価高の世知辛さを痛感しつつも、それ以上に心は満たされていた。600円になった役所カレー。私はきっと、この温もりを求めてまたここに来るだろう。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 新宿区職員食堂けやき
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-4-1 新宿区役所本庁舎 B1F
時間 10:30~16:00
休日 土曜・日曜・祝日

参考リンク:新宿区役所本庁舎
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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