【大阪・関西万博】ほぼ原価での提供!高級素材を使った「和菓子コース」や、鳥取砂丘体験まで<関西パビリオン>|STORY
桐の切り株に盛り付けられた「Wakayamaの森と恵みのペアリングセット」。
大盛況の大阪・関西万博。気になっているもののまだ迷っている方も多いのでは?開催は10月13日までなので、2ヶ月前抽選に間に合わせるためには、遅くとも8月中旬までにはチケットを用意したいもの。万博マニアライター厳選のお洒落な和のスイーツが堪能できたり、Perfumeのパフォーマンスが楽しめたり、素敵なお土産がもらえたりと、40代の大人の女性でも楽しめるパビリオンをご紹介。大阪万博旅行の参考にしてくださいね。
和菓子のコースから砂丘体験まで充実の関西パビリオン
六角形と白い膜による灯篭をイメージし、関西各地を象徴した切り絵をデザインした関西パビリオンの外観。
関西パビリオンは、「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」をテーマに、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重の9府県が出展に参加しています。
ともかく、コンテンツが多いのがパビリオンの魅力。全てじっくり見ると2時間近くかかるので、余裕をもって回るのをオススメします。また、スタンプもたくさん押せますので、ぜひ、スタンプ帳を持参で訪れてくださいね。
今回は、その中でも特に注目の和歌山、鳥取、福井・徳島をご紹介します。
まるで食べるアート!和歌山県ゾーンの和のアフタヌーンティーセット
桐の切り株に盛り付けられた「Wakayamaの森と恵みのペアリングセット」。
まず、関西パビリオンで、STORYの読者にイチオシしたいのが、こちら「和歌山県ゾーン」の和菓子やドリンクで構成する「Wakayamaの森と恵みのペアリングセット」です。
森をイメージしたスイーツのセットで「森を食す」がテーマ。アジアトップパティシエの加藤峰子氏のプロデュースで、和歌山県内の老舗和菓子店や果物農家が協力し、紀州桐箪笥の技術による器での提供です。
<どんなメニュー?>
上段と下段に分かれた6種の和菓子とドリンクがセットとなっています。上段には和菓子が3種。伝統的な上生菓子や錦玉羹、求肥餅でありながら、さまざまな風味や香りを感じる奥行きのあるハッとする味わいです。これまで、和菓子を食べて、覚醒するような美味しさを感じたのは初めての体験でした。
下段にはお食事に近い3品。特に、高野山精進料理の中で貴重な栄養源だったという胡麻豆腐がセットに入っているのが特筆です。蓮華豆腐という名の通り、花のように淡い紅色ソースは、紫蘇と薔薇、檜が使われ、様々な香りを感じ、高野山の森にいるような疑似体験のできる一品。
和歌山の檜や薔薇、黒文字など斬新な材料を取り入れながら、奇抜にならず、上品に仕上げ、五感に響く、唯一無二の和菓子コースを体験できたことに感銘を覚えました。
<気になる価格は?>
価格は6,000円(税込)と決して、お安くはありませんが、高級素材を使用し、ほぼ原価で提供とのこと。おそらく、都内のホテルのラウンジで、同じようなものを再現するとこのお値段では無理だと思いますので、体験するお値打ちはあります。
<予約はできる?>
抽選での予約が可能。事前予約のほかに、関西パビリオンを訪れた方限定ですが、和歌山ゾーンのカウンターで当日予約受付も行っています。
その他、「和歌山県ゾーン」では、スイーツの提供のほか、8本の映像タワー「トーテム」で和歌山の魅力を映像で伝えたり、中央で祭りや伝統芸能などのパフォーマンスや展示があるので、和菓子を堪能した後は、その他の展示も楽しんでくださいね。
<Wakayamaの森と恵みのペアリングセット>
価格:6,000円(税込)
営業時間:12:30~20:00(ラストオーダー18:30)・45分制
追加1ドリンク(800円(税込))注文で2名でのシェアも可。
毎月第3金曜・土曜は「お酒の飲み比べ(予約不要)」のため休業。
7日前抽選にて予約を受付。当日受付あり。
驚きの「鳥取無限砂丘」体験!
鳥取県のゾーンの「鳥取無限砂丘」。
まず、「鳥取県ゾーン」で驚きなのがこちら「鳥取無限砂丘」です。本物の鳥取砂丘の砂(国立公園区域外の砂を使用)を敷き詰め、周りを鏡で囲った無限に広がった鳥取砂丘に没入できる空間になっています。
虫眼鏡型のデバイスを持って鳥取砂丘の砂の上を歩くと、虫眼鏡に鳥取県の特産物や観光地、民工芸やキャラクターなどが現れ、無限に広がった鳥取砂丘に没入できる空間になっています。
時間になるとプロジェクションマッピングが始まり、鳥取県の豊かな自然や観光地、また文化や工芸などの映像の中に入り込んでいるような感覚が味わえます。
<マンガファンにはたまらない「まんが王国とっとり」のコーナーも>
その他、「まんが王国とっとり」コーナーでは、鳥取県出身のまんが家の「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる氏や「名探偵コナン」の青山剛昌氏などの紹介や貴重なグッズも展示もあります。
アトラクション要素が満載!「恐竜王国福井」
福井県ゾーンの「恐竜王国福井」。入り口では、フクイラプトルのモニュメントが来場者をお出迎え。
お次は、お子さん連れの方にもオススメな「福井県ゾーン」の「恐竜王国福井」です。懐中電灯型のデバイスを用いた探索展示や四面を囲む映像で福井県の魅力を深堀していくシアター体感ができます。
<化石発見体験>
まずは、実寸大のフクイラプトルのモニュメントが来場者をお出迎え。その先の地中から恐竜の化石や生体を発見する展示体験では、懐中電灯型デバイスで壁面や天井を照らすと、恐竜の化石や生体が現れます。
<迫力のVR体験>
白亜紀から現代、そして未来の福井を体感するシアター空間です。暗闇の中から聞こえる草摺りの音や重低音による爆発音など、万博ならではの迫力ある体験型VR映像が体験できます。
<触れる恐竜のフン化石も!?>
恐竜ゾーンの見どころの一つとして、恐竜のフンの化石も展示しています。県立恐竜博物館が所蔵で、ジュラ紀(約億2~1億4500万年前)のものとされ、米国ユタ州で発掘されたとのこと。幅約23センチ、高さ約14センチで、展示ケースの穴から手を入れて直接触ることができますよ!
アトラクション要素のたくさん詰まった魅力的なブースで、お子さんから大人まで幅広い年齢層が楽しめる展示なので、ぜひ親子で訪れてみてくださいね。
ワンコインで徳島県に行けるかも!?
「徳島県ゾーン」の藍染めを体験できるコーナー。
関西パビリオンの最後にご紹介するのは、「徳島県ゾーン」。こちらも体験が充実してるゾーンでかつ、素敵なプレゼントがもらえるので必ず立ち寄ることをオススメします。
<藍染コーナー>
藍染めを体験できるコーナーでは、来場者がひもを藍の液に浸す工程を繰り返して、藍色に染まったひもを完成させ、徳島の伝統を体感できます。
<デジタル技術を駆使した阿波踊り体験>
また、デジタル技術を活用して阿波踊りを体験できるコンテンツもあり、人の動きに反応するスクリーンの前で、案内の方に教わりながら、阿波おどりを楽しむことができます。
<徳島にワンコインで行けるクーポンをゲット!>
関西を出発する高速バスやフェリーが、徳島県内まで片道500円で利用できるクーポンを「徳島県ゾーン」で貰うことができます。高速バスは県南部や県西部まで走行する路線も含まれ、最大で5千円程度の割り引きとなるとのこと。ぜひ忘れずに貰ってくださいね!
>>>徳島ワンコインキャンペーンについてはこちらから
STORY世代に刺さる!Perfumeのパフォーマンスの没入体験ができるNTTパビリオン
STORY世代に特にオススメなのがNTTパビリオン!なんと言っても、アラフォー世代にはグッと響くPerfumeのパフォーマンスを最新の通信技術を体験しながら楽しむことができます。
テーマは、「PARALLEL TRAVEL(パラレル トラベル)」で「時空を旅するパビリオン」がコンセプト。まるでSF映画のようですが、NTTが開発している次世代の情報通信基盤「IOWN(アイオン)」という遠く離れた場所と空間そ繋げる未来の通信技術を体験できます。
展示は、通信手段の変容を学ぶことのできる「Zone1」、Perfume 3D立体体験の「Zone2」、AIによる画像体験の「Zone3」の3つのゾーンに分かれた構成になっています。
<懐かしい黒電話やポケベル!>
最初のゾーンは「コミュニケーションの進化」がテーマで、手紙や電報、黒電話、インターネットの登場まで、通信技術の発展が展示されています。
「黒電話は実家にあったなぁ」とか「ポケベルは電話の前で列ができてたよねぇ」など、STORY世代には懐かしく、子ども世代には新鮮だと思います。
まるでPerfumeのメンバーが目の前に!驚きの没入感の3Dライブ体験ゾーン
Perfumeとのコラボによる3Dライブ体験ゾーン。特殊なメガネをかけると立体的に見えます。
「Zone2」は、NTTパビリオン最大の目玉であり、Perfumeとのコラボレーションによる3Dライブ体験ゾーンとなります。2025年の4月行われたライブパフォーマンスが、映像や音だけではなく、ステージの振動まで含めて再現されています。
Perfumeのメンバーが手を伸ばせば、触れられるような距離で本当に目の前で歌って、踊っているように感じます。視覚的な臨場感はもちろん、床から伝わる重低音の振動、四方からの音響など没入感に驚きました。
<Zone3」は動画生成AI「Another Me」>
「Zone3」では、ブース入口にあるカメラで来場者の全身写真を撮影し、その場で来場者をバーチャル上に再現した「Another Me」を作成します。動画生成AIの技術で、壁面のディスプレイには、若返った自分や年齢を重ねた自分が映し出され、参加者は大盛り上がり。
<Perfumeファンもそうでない人も楽しめる!>
Perfumeファンはもちろんのこと、Perfumeのことはあまり知らない方も演出や技術を十分に楽しめると思います。
STORY世代同士のママ旅でも盛り上がるでしょうし、お子さんと世代を超えて楽しめると思うので、ぜひ、訪れて欲しいパビリオンの一つです。
「TECH WORLD」はどこの国?素敵なお土産がもらえる?!
TECH WORLD(テックワード)の外観。社名の「玉山(たまやま)」は台湾最高峰「玉山(ぎょくさん)」のことですが、パビリオンの建築デザインも群山から着想を得た「心の山」をコンセプトにしたとのこと。
最後にご紹介するのは、「TECH WORLD (テックワード)」パビリオン。民間パビリオンのようだけれど、「玉山デジタルテック株式会社」という日本では馴染みのない会社名で気になる方も多いと思います。
<「TECH WORLD」は実質の台湾パビリオン>
実は、台湾系の民間企業「玉山デジタルテック株式会社」による出展で、台湾の最新テクノロジーを駆使した展示を通して、台湾の自然や未来の生活を体験できるパビリオンです。
台湾は博覧会国際事務局(BIE)の加盟国ではなく、「台湾」名義で万博に参加できないため、民間企業の名義でパビリオンを設置することになりましたが、実質の台湾パビリオンといえます。
「TECH WORLD」と聞くと、ハイテク関連でお堅いイメージで、少しハードルが高いかもしれませんが、STORY読者の皆さまも大好きな台湾関連なら行ってみたいと思う方も多のでは?
そんなパビリオンの見どころをご紹介します。
タブレット560台が並ぶ「ライフ」劇場
「ライフ」劇場の中央にはの巨大な円柱体スクリーン。
「TECH WORLD」は「ライフ」「ネイチャー」「フューチャー」をテーマにした3つの劇場があります。まず、来場者はエントランスでスマートブレスレット装着して、心拍数を計測しながら展示をまわります。
最初の「ライフ」劇場の中央には、巨大な円柱体スクリーンがあり、音や場面にシンクロして動く、タブレット560台が取り囲んでいます。映像には、台湾固有種の様々な動植物が登場します。
映像終了後、タブレットに映し出された蝶をスワイプすると、円柱スクリーンの中を自分が放った蝶が飛び回る演出もあります。
最後はスマートブレスレットでお楽しみの情報も!
入り口で受け取り、ガイドツアーの最後で使用するスマートブレスレット。
<美しい自然の映像>
次の「ネイチャー」劇場では、高画質4Kレーザープロジェクターによる映像を360度の円弧状の壁に投影。スモークとヒノキの香りによる演出もあり、玉山を代表とする雄大な自然に没入できます。
<毎日4,000個以上の半導体を使っている!?>
「フューチャー」劇場では、半導体について学ぶことができます。なんと日常生活では、スマホを含め、少なくとも1日に4,000個以上の半導体が関わっているとのこと。インタラクティブセンサーが連動した巨大ミニLEDスクリーンに触れると、半導体の後ろに隠れていた未来社会の立体映像が流れる演出もあります。
<台湾の名産の胡蝶蘭も楽しめる!>
世界シェア約3分の1を誇る台湾産の胡蝶蘭が並ぶ「ランの道」では、透明マイクロLEDディスプレイによって、バーチャルのチョウが花の周りを舞うのを楽しむことができます。
<スマートブレスレットのデバイスのお楽しみコーナー>
最後のコーナーではスマートブレスレットに記録された心拍数を読み取り、AI解析によって一番心が動かされた展示テーマや、台湾旅行で最適なスポットを教えてくれます。
ガイドツアー最後には素敵なお土産が貰える!
ガイドツアーの最後に貰える豪華なお土産。
ガイドツアー最後には、お土産も貰えます。これが期待以上に豪華で、この日は万博巡りにも便利な肩がけにもリュックにもなる2wayのポーチでした。
こちらは、日によって異なるとのことなので、何が貰えるかはお楽しみです。
台湾旅行気分が味わえるショップにもぜひ立ち寄って!
「TECH WORLD」の最後のお楽しみは、ショップエリアです。台湾のお土産やグルメが楽しめます。ショップでは、台湾好きにはたまらない、ライフスタイルブランドの「神農生活(しんのうせいかつ)」が手がけるグッズを販売。
また、ドリンクやスイーツ、フードがテイクアウトできるのでチェックしてみてくださいね。
取材/Rina Ota