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被団協 田中煕巳「ノーベル賞を貰えるとは思っていなかった」

文化放送

昨年、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)。1月28日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、被団協の代表委員、田中煕巳に長崎に原爆が落ちた時の様子、ノーベル賞を受賞した時の気持ちを伺った。

田中「長崎は空襲がなかったんですね。工場には爆撃があったんですが都市に対してはなかったんです。そういう中での原爆だったんで本当にびっくりしました」

大竹「爆心地から3.2㎞の地点にいらしたと伺っています」

田中「私は比較的遠い所でしたし、長崎の場合は広島と違って山や谷があります。私のところは1つ山を越えたところだったんで被害は小さかった。しかし2所帯のおばたちは爆心地の近くに住んでいましたので、おばたちの家族は原爆で命を奪われました」

小島慶子「田中さんは、その時13歳だったということですが、長崎に新型の爆弾が落ちてくるという心構えはあったんですか」

田中「空襲よりも米兵が上陸してくることに、どう備えるかのほうが重大な問題でした」

小島「まだ13歳でしたが、自分はこの戦争で死ぬんだろうなと思っていらしたのですか」

田中「正直思っていました」

小島「13歳の子どもがそんなふうに思わなくちゃいけない状況だったんですね」

大竹「ノーベル平和賞の受賞の一報をお聴きになった時はどんなふうにお感じになられたんですか?」

田中「核兵器廃絶団体キャンペーン(ICAN)という組織がありまして、私たちと一緒に核兵器をなくすための運動をしていたんです。2017年に核兵器禁止条約ができて、その年にICANがノーベル賞を貰ったんですよ。ICANの次にはすぐに私たちの被団協の名前も言ってくれるだろうと思っていたんですが、何も言われずに終わってしまいショックでした。被団協は40年、ICANは10年ほどの活動だったんで何故なんだと思いました。ノルウェーはNATO加盟国なので原爆を落としたアメリカに忖度してるのかと思ったこともありました。被団協はノーベル賞を貰うことはないと覚悟していましたので、受賞するというニュースが入ってきた時はもう大変でした」

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