陸っぱりライトゲーム愛好家が6年間で釣ったサカナは何種類? およそ30魚種程度か
ライトゲームを始めて6年が経った。アジとメバルとカサゴを主なターゲットとしながら、自分の意図しない形で、あるいは、チヌやシーバスは途中から本命に入れつつ、魚種を伸ばしている。このあたりで一度、スマホのカメラロールを見て釣った魚種の数をチェックしてみた。ザッと見た感じ、どうやら30目近い。皆さまも、「ライトゲームってそれだけの魚が釣れるのか……」と可能性を感じてほしい。
基本は2大ターゲット
ライトゲームで釣る魚は、主には2目。ご存じのように、アジとメバルだ。
メバルは秋冬、夜の表層で簡単に釣れる。アジはちょいと小癪なヤツではあるが、メバルと同じ釣り方をしていて釣れることもある。ただし専用タックルを作り、レンジを刻んで釣る「ふわ釣り」を覚えた方が釣れやすく、やりこみ要素が高い。筆者としては、同じライトゲームでも、メバルよりもアジの方が二、三段階ほど難しいと思う。
カサゴも主たるターゲットの1目に加えよう。アジとメバルのオマケのようによく釣れるし、何も釣れなくてもコイツが最後に登場して、ボウズ逃れさせてくれたりする。冬のカサゴはでかいしよく引く。
これら3目は、どいつも30cmが最大級だ。筆者は2年目にメバルとカサゴを達成して、尺アジはまだ見ぬ夢。しかしそんな繰り返しの中、思わぬ魚を釣ったりして、やたらと魚種だけは伸ばしてきた。
ライトゲームの個人記録「30魚種」
主にはアジとメバルを追いながら、その他、次のような魚を釣ってきた。
サバ、ムラソイ、クロソイ、ソイ、タケノコメバル、キジハタ、アオハタ、カワハギ、カマス…このあたりは、当たりゲストといったところか。
続けて――クサフグ、イソベラ、キュウセン、スズメダイ、チャリコ…。愛おしい雑魚たち。
ボラだってもちろん釣った。中大型ゲストで、パターン化しているのはチヌ、キビレ、シーバス。
珍しいところでは、南方の魚カライワシ、冬の名物アイナメとクジメ、底物はマゴチ、エソ。
ここにアジ、メバル、カサゴを足して、合計26目となる。メバルは色違いで、赤メバルと黒メバルもキャッチしているので、それを足すと28目。そういえば、アナゴも釣ったので、29目。おそらくもう何魚種かは釣っているので、30目は達成しているだろう。これほど多くの魚と出会える釣りも他にない。
目指せ50目!?
ここまで書いたことは自慢ではない。まったくない。筆者は単に、「ライトゲームはとにかく釣れる魚の幅が広いですよ」とニッコリと紹介したいだけだ。大人はもちろん、できれば少年たちに、入門してほしい。ジグ単、プラグ。巧みにルアーを操って、多魚種を釣りまくるのは、極めれば大得意の特技だ。
ライトゲームで30目は、小学生のうちから始めれば、早ければ中学卒業までには達成できる。少年期の目標として、ひとつ胸に抱いておきたい。そして、実はライトゲームで釣れる魚はまだまだいる。ヒラメやメジロなどの大物、夏の海姫・キス。どうせなら50目と、決して過大ではない夢を持ちたい。
ゲストも「本命」と思って遊ぼう
夏の日中。カサゴやハゼも遊んでくれないなら、おもむろにジグへッドにイカゲソをつけて、ゲソングでもしてみるといい。チャリコ、メッキ、フグ、ベラが釣れる。こういった雑魚も、ライトゲームの華奢な竿を曲げてくれる、楽しいゲストだ。筆者にとってゲソングは確立されたゲームなので、このリグで釣れる魚はすべて本命である。釣れて嬉しくない魚種はいない。どうしてもボラだけは厄介だけど。
そういうふうにライトゲームという遊びの幅を広げていると、湾奥アングラーの筆者のように、「チヌもシーバスもパターン化できるな……」と、アジやメバルとはまた違った大本命への道筋が見えてくるのも、この釣りの楽しさだ。経験を積み、テクニックを磨いて、「本命魚種」の数もまた伸ばしていきたい。
<井上海生/TSURINEWSライター>