知る人ぞ知る、和歌山の名景‼ 「勝手に紀州穴場遺産」
遊び心のアンテナを立てて景色を眺めると、海には犬やカラス、海岸には熊の姿が見えてきます。和歌山県内にある、自然が長い年月をかけて生み出した、不思議な造形スポットから、まだまだ知られていない名所まで、「勝手に紀州穴場遺産」として紹介します。
目次
1 スヌーピーに似ている?と噂「十九島」(由良町)1.1 周辺スポット「白崎海洋公園」2 海岸に熊の頭がひょっこり!「ベアーズロック」(白浜町)2.1 周辺スポット「鳥毛の洞窟」3 夕日を餌にする? 「カラス岩」(白浜町)4 市内を一望できる天空のビューポイント 「大日山35号墳」(和歌山市) 5 海に浮かぶ大鳥居 「元嶋神社の海上鳥居」(田辺市)6 聖なる巨岩に神様が宿る 「立岩大明神」(紀美野町)7 思わずニヤリ!県道から眺められる 「おっぱい山」(上富田町)8 自然が生み出す造形アート 「北浜の洞門」(白浜町)9 和歌山の新たな魅力を一緒に発掘!「紀州穴場遺産」大募集
スヌーピーに似ている?と噂
「十九島」(由良町)
白崎海岸の沖に浮かぶ「十九島(つるしま)」が、まるでスヌーピーが寝そべる姿に似ていると評判。左側が鼻と頭、一番高い部分が背中のように見えます。「道の駅白崎海洋公園」から車で海沿いを北へ進んでいくと、道沿いからその愛らしい姿に出合えます。また、「県立白崎青少年の家」の周辺からも眺められます。
周辺スポット「白崎海洋公園」
写真提供:和歌山県観光連盟
白崎海洋公園周辺では、 岩肌に囲まれた階段を上った先から、海と白い岩が織りなす景色を一望できます。
「道の駅白崎海洋公園」の施設内では地元の物販を販売しているほか、飲食コーナーもあります。
海岸に熊の頭がひょっこり!
「ベアーズロック」(白浜町)
「道の駅志原海岸・海来館」から歩いて志原海岸へ。そこには奇岩「ベアーズロック」が出没。熊が地中から顔だけを出し、静かに海を見つめているような姿が印象的です。耳の部分が岩木の緑でフサフサしているのが可愛い。志原海岸を守っているかのよう。
周辺スポット「鳥毛の洞窟」
志原海岸の鳥毛洞窟(写真提供:和歌山県観光連盟)
「道の駅志原海岸」から徒歩約30分のところには、2つの大きな穴のあいた不思議な形状の洞窟「鳥毛の洞窟」があります。干潮の時間帯(潮位80cmまでが目途)にしか行くことのできない場所なので、潮位を確認の上で足を運びましょう。崩落の恐れがあるため洞窟の中に入るのは禁止です。
夕日を餌にする?
「カラス岩」(白浜町)
写真提供:わかやま新報
富田川と高瀬川の河口近くにあり、長い年月にわたって波や風に削られたその奇岩は、まるでカラスのよう。釣りやカヌーを楽しむ人たちの間ではすでに「カラス岩」として親しまれています。春分と秋分の頃には、くちばしに夕日が重なり、まるで夕日を餌にしているような幻想的な景色が広がります。
※周辺は道幅が狭いため、運転には注意
市内を一望できる天空のビューポイント
「大日山35号墳」(和歌山市)
和歌山県立紀伊風土記の丘資料館から歩くこと約30分。岩橋(いわせ)千塚古墳群の西端、標高141mの高台に位置する「大日山35号墳」。6世紀前半に築かれた前方後円墳で、墳丘の長さは約86m、基壇を含めると約105mにも及びます。国の特別史跡「岩橋千塚古墳群」を構成する古墳の一つで、この地を治めた有力者の墓と考えられています。
また、こちらでは国内でも珍しい、翼を広げた鳥形埴輪をはじめ、両面人物埴輪や牛形埴輪など、ユニークな埴輪が数多く出土。「埴輪の宝庫」ともいわれています。
墳丘へ登ると、眼下には和歌山市街が広がり、晴れた日には紀伊水道の向こうに淡路島まで望むことができます。地元の人たちの散歩コースとしても親しまれる、古代の歴史と雄大な眺望を一度に楽しめる穴場スポットです。
大日山35号墳は夕日のビュースポットでもあり、周辺地域の人たちは散歩に足を運びます。
日本唯一のユニークな埴輪が出土。現地に復元された埴輪です。
海に浮かぶ大鳥居
「元嶋神社の海上鳥居」(田辺市)
天神崎元島第1駐車場の近くに鎮座する「元嶋神社」。もとは田所島にありましたが、度重なる台風などで社殿が被害を受けたため、1926年(大正15年)に元島へ遷座されました。その前年に建てられたと伝わるのが、海の中に立つ美しい「海上鳥居」です。
潮の満ち引きによって表情を変える景色も大きな魅力。潮が満ちれば鳥居が海に浮かんでいるかのような幻想的な姿を見せ、天気の良い日の夕暮れには、茜色に染まる空と海、鳥居が重なり合う美しい光景が広がります。
※周辺道路は道が狭いので要注意
あかね色に染まる美しい夕景。
聖なる巨岩に神様が宿る
「立岩大明神」(紀美野町)
貴志川の真ん中に、まるで誰かが置いたかのようにそそり立つ巨大な岩。「立岩大明神」と呼ばれ、巨岩には小さな祠(ほこら)がまつられています、岸から橋が架けられ、間近まで渡って参拝することができます。なぜ、これほど大きな岩が川の中に立っているのでしょうか。上流から流されてきたのか、山から転がり落ちてきたのか、その成り立ちは定かではありません。
由緒によると、かつて空海を高野山へ案内したとされる狩場明神が、田畑を荒らす猪を退治しようとしたところ、逆に川の中まで追い詰められたのだとか。そこで岩に「立ち上がれ」と命じると、岩が立ち上がり、その上から見事に猪を仕留めたという伝説がのこっています。
今も川の流れの中に悠然とそびえる巨岩。狩場明神の伝説とともに、どこか神秘的な空気を漂わせる名所です。
巨岩の頂上にある鳥居と祠(ほこら)。
思わずニヤリ!県道から眺められる
「おっぱい山」(上富田町)
仲良く並ぶ二つの峰。その姿が「おっぱい」の形に見えるといわれるのが、分領山(ぶんりょうざん)の東峰と西峰です。標高はいずれも約680m。高さもほぼ同じで、ふっくらと丸みを帯びた二つの山が寄り添うように並ぶ姿は、まさに「おっぱい山」。
そのユニークな山容は、市ノ瀬小学校沿いを走る県道219号(下川上牟婁線)から眺めることができます。自然がつくり出した、思わず誰かに教えたくなる珍景です。
自然が生み出す造形アート
「北浜の洞門」(白浜町)
写真提供:南紀白浜観光協会
臨臨海浦海水浴場から歩くこと約5分。海岸に姿を現すのが「北浜の洞門」です。長い年月をかけて波に浸食され、岩中央にぽっかりと大きな穴が開いた迫力ある姿から、「通り抜け奇岩」とも呼ばれています。
天然の額縁のような大きな穴の向こうには、見る位置や角度によって塔島をはじめ、さまざまな景色が現れます。自然が長い歳月をかけてつくり上げた造形美と、その向こうに広がる風景を一緒に楽しめる、知る人ぞ知る奇岩スポット。天然の額縁のような大自然のアート空間です。
※崩落・落石のおそれがあるので近づきすぎないよう要注意
※本記事は、リビング和歌山2026年8月8日号の情報を元に制作しています
和歌山の新たな魅力を一緒に発掘!
「紀州穴場遺産」大募集
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