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銀幕の大女優・浅丘ルリ子の159本の出演作の中から厳選された4作品の上映と、トークが披露される『1960年代 日活映画☆浅丘ルリ子』

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銀幕の大女優・浅丘ルリ子の159本の出演作の中から厳選された4作品の上映と、トークが披露される『1960年代 日活映画☆浅丘ルリ子』

 1960年代、アクション映画や、青春映画路線で多くの観客を喜ばせていた日活は、石原裕次郎、小林旭、高橋英樹、渡哲也、浅丘ルリ子、吉永小百合、芦川いづみ、和泉雅子……数多くのスターが登場した。その中でもひときわ輝く銀幕の女優の一人が浅丘ルリ子。出演作はこれまでに159本を数えるが、厳選された4作品『銀座の恋の物語』『憎いあンちくしょう』『夜明けのうた』『愛の渇き』の上映と浅丘の生のトークが披露される『1960年代 日活映画☆浅丘ルリ子』が、5月13日(月)、14日(火)東京・有楽町 I’M A SHOWで開催される。

 読売新聞の連載小説『緑はるかに』が、井上梅次監督で映画化されることになり、主役公募に応募したのが芸能界に入るきっかけとなった浅丘ルリ子。その時の審査員の一人が、挿絵を描いていた中原淳一だった。中原のひと言で、約2千人の応募の中から中学2年生の浅丘が主役に決まった。ちらっと浅丘を見てこの少女だと一瞬で心を決めたと中原は言っている。浅丘のおさげ髪に中原自らが鋏を入れバッサリと切り、中原自らの手で最後にアイラインを入れると、浅丘自身も主人公の「ルリコ」に似て来たと思ったという。髪型は「ルリコカット」と言われ大流行。浅丘ルリ子の女優人生は中原淳一との出逢いから始まった。1955年に『緑はるかに』でデビューすると、美少女から情感豊かな女性像まで様々な役を演じ、日活の看板女優となっていった。石原裕次郎との共演や小林旭の『渡り鳥』シリーズなど日活黄金期の数多くの作品でヒロインを演じ、『男はつらいよ』シリーズでは旅回りの歌手リリー役で4作品に出演し観客に最も愛されるマドンナになった。映画『男はつらいよ お帰り寅さん』(2020)が映画出演159本目となった。舞台でも蜷川幸雄演出『ノートルダム・ド・パリ』で初舞台。その後も様々な演出家のもと舞台女優を続けている。
 近年の出演作では、倉本聰脚本によるテレビ朝日帯ドラマ「やすらぎの郷」(17)、引き続き石坂浩二、加賀まりこ、風吹ジュン、藤竜也らが集結したテレビ朝日開局60周年記念作品帯ドラマ劇場「やすらぎの刻~道」(19)、舘ひろしと初共演を果たしたBSプレミアムドラマ「生きて、ふたたび保護司・深谷善輔」(21)などがある。

 先に行われた2月の取材会では、浅丘自身が4作品について、次のように語っている。

──『銀座の恋の物語』はこのお話をいただいて改めて見ました。ストーリーに富んだ作品で、やっぱり素敵な映画だったと感じました。『憎いあンちくしょう』は、一人で九州に行ってしまう裕次郎さんをオープンカーで追いかける役。免許を持っていなかったので、慌てて教習所に行きました。運転に慣れていないので、ガソリンスタンドにバックでぶつかり、次はカメラマンがのぞいているところにぶつけてしまって。大変でしたが面白い映画になりました。『夜明けのうた』は岸洋子さん、浜田光夫さんと松原智恵子さんとご一緒して、皆さんに喜んでいただけた作品です。『愛の渇き』は全編着物で通しました。三島由紀夫さん原作の、私にとってそれまでにない新鮮な役柄でした。4作すべて蔵原惟繕(これよし)監督の作品で、「次はどうしよう」と色々考えてくださったので私も助かりましたし、非常にやりがいを感じました。──
 浅丘にとっても思い出深い4作品に違いない。

 演技は得意でも、人前のトークは大の苦手だという浅丘。さてどんなエピソードを語ってくれることだろう。トークインタビュアーは本誌「¿ Como le va? コモ・レ・バ」編集長の二見屋良樹が務める。

〜浅丘ルリ子 トーク&シネマ〜『1960年代 日活映画☆浅丘ルリ子』
◆会場
I’M A SHOW 東京都千代田区有楽町2丁目5番1号 有楽町マリオン(有楽町センタービル)別館 7F
◆日程
5月13日(月)11:00  『銀座の恋の物語』映画上映+アフタートーク
5月13日(月)14:30   プレトーク+『憎いあンちくしょう』映画上映
5月14日(火)11:00  『夜明けのうた』映画上映+アフタートーク
5月14日(火)14:30   プレトーク+『愛の渇き』映画上映
◆問い合わせ:サンライズプロモーション東京 ℡0570-00-3337 (平日12:00~15:00)
公式サイト: https://imashow.jp/schedule/778/

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