「真面目で完璧主義」な人ほどつらい? 産婦人科医が明かす、更年期症状が重くなりやすい人の共通点【眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話】
更年期が始まったかも?と感じるサイン
性格、環境によって異なる症状
更年期がいつから始まったかは、結局のところ閉経してからでないとわかりません。とはいえ、「更年期に入ったサイン」はさまざまな形で体に現れ、「更年期かも?」と推測することは可能です。
なかでも、わかりやすいのが月経周期の乱れ。いつもは一定周期で来ていた月経が何カ月も来なかったり、逆に月に2回も来たりと、いつもと違う周期になります。そのほか経血量が極端に少なくなったり、逆に増えたりすることも。
また、ホットフラッシュや動悸、疲れやすい、眠れない、肩こり、腰痛、冷えなどの身体的な症状だけでなく、イライラしたり感情の起伏が激しくなったりといったメンタル面の不調として現れるケースもあり、症状は人それぞれです。
ただし、月経周期の変化のみでやりすごせる人もいます。この違いは何なのでしょうか。
実は、更年期の症状には性格や環境が大きく影響することが分かっています。何事にも一生懸命でまじめな方や、自分を犠牲にしてでも誰かのために行動する方、あるいは子の独立、親やパートナー、ペットとの別れといった人生の曲がり角を経験した方、そして家庭や人間関係に悩みを抱えている方などは、症状が重くなる傾向にあります。しかし、こうした時期こそ、これまで後回しにしてきた自分自身の心身と丁寧に向き合うよいチャンスと捉えることができるかもしれません。
更年期かどうかを推測する目安
月経周期の乱れ(わかりやすい)
・周期が短くなった
・周期が長くなった
・経血量の極端な増減
体調やメンタルの変化
・ホットフラッシュ
・感情の起伏が激しくなる
・動悸
・不眠
・疲れやすい
更年期が重い人の特徴
性格
・とても真面目
・何ごとにも一生懸命で完璧主義
・自分を犠牲にしても、誰かのために行動する
環境
・子どもの巣立ちや、親が亡くなり介護が終了したあとの喪失感
・パートナーやペットとの別れ
・家庭内や職場の人間関係の悩み
・睡眠時間が短い
PMS
PMS(月経前症候群)がひどかった(ホットフラッシュではPMSがなかった人の2.1倍、抑うつ症状では2.3倍もリスクが高まるというデータも。)
エクオール
エクオールの産生能が低い
遺伝や出産経験の有無は関係ない
親子で体質が似て、同じような症状が出ることもありますが、遺伝はあまり関係なく、性格、環境の影響を受けることが多いです。出産経験の有無も関係ありません。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話』著:高尾 美穂
【著者紹介】
高尾美穂(たかお・みほ)
医学博士・産婦人科専門医。東京慈恵会医科大学大学院修了。同大学附属病院産婦人科助教、東京労災病院女性総合外来などを経て、女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道の副院長に就任。日本スポーツ協会公認スポーツドクターで、ヨガ指導者でもある。「すべての女性に、よりよい未来を」をモットーに、医療、ヨガ、スポーツの3つの活動を通じ、専門的な知識をわかりやすく伝える啓発活動にも積極的に取り組み、テレビなどのメディア出演、講演活動、stand.fm「高尾美穂からのリアルボイス」でメッセージを発信するなど、多方面で活躍中。『今日も一日ご機嫌で 高尾美穂流生き方ガイド 体も心もいい感じ』(清流出版)『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社)など著書多数。