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NATOの無人偵察機RQ-4Dフェニックス 最終5号機がイタリアに到着

おたくま経済新聞

RQ-4D最終5号機とAGS部隊のキャントウェル司令官(左)と副官のビアンカ大佐(Image:NATO AGS Force)

 NATOが導入を進めている無人偵察機、RQ-4Dフェニックスの最終5号機が2020年11月12日(現地時間)、アメリカからイタリアのシゴネラ空軍基地に飛来しました。これでNATOが発注した分が出そろい、本格的な活動が活発化します。

 NATOでは加盟国が利用する地上偵察・観測任務のため、ノースロップ・グラマンのRQ-4Dを選定。「フェニックス」という呼称で5機の導入を決定しました。

 1号機がイタリアのシゴネラ基地へ無人飛行で到着したのは、2019年11月21日のこと。それから納入が続き、およそ1年後に全5機が引き渡されたことになります。

 調達最終分となる5号機は、現地時間の11月11日18時4分にアメリカのカリフォルニア州パームデール空軍基地を離陸。アメリカ大陸と大西洋を横断し、およそ20時間後の現地時間11月12日13時41分に、シチリア島のイタリア空軍シゴネラ基地に着陸しました。

 RQ-4Dフェニックスを運用する、NATO同盟地上監視(AGS)部隊司令官のヒューストン・キャントウェル准将(アメリカ空軍)は「ここシゴネラに最後の5号機が到着したのは、我々AGSのメンバー全員にとって画期的なことです。我々はすでに膨大な量の訓練と準備を済ませており、すぐにでも任務に励むことが可能です」と、5機全機が揃ったことを受けてコメントしています。

 メーカーであるノースロップ・グラマンで無人機システムを統括するジェーン・ビショップ副社長は「NATOのAGSシステムがすべて引き渡されことにより、NATOの指揮官は地上部隊のほか、平時と紛争時における一般市民と国境の保護、そして災害時における人道支援任務において、柔軟性と冗長性が向上します」とのコメントを発表しました。

 NATOのRQ-4Dは2020年6月に初度作戦能力を獲得し、少しずつ実任務を実施しています。全5機が出そろったことで、今後予定される完全作戦能力獲得や、より複雑な任務の実施に向けた動きが加速していくことでしょう。

<出典・引用>
NATO ニュースリリース
ノースロップ・グラマン ニュースリリース
Image:Northrop Grumman/NATO AGS Force

(咲村珠樹)

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