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80年代アイドルと夏ソングは切っても切れない関係!青い珊瑚礁だけじゃないそれぞれの夏物語

Re:minder

1980年07月01日 松田聖子のシングル「青い珊瑚礁」発売日

歌謡ポップスチャンネル「Re:minder SONG FILE」vol.12〜 80年代アイドル夏ソング

趣向を凝らしたテーマと選曲で大人気。歌謡ポップスチャンネルで放送されている『Re:minder SONG FILE』の6月テーマは、“80年代アイドル夏ソング” と題して選り抜きの夏うた12曲をお届け。選曲はこの番組ではおなじみ、歌謡曲愛好家、ラジオパーソナリティ、音楽ライターなど数々の肩書を持つ濱口英樹。リマインダーのカタリベとしても活躍する、ヒットソングに精通した音楽の専門家である。

“80年代アイドル夏ソング” のど真ん中「青い珊瑚礁」


オープニングは岩崎良美のセカンドシングル「涼風」で始まる。あの「タッチ」が大ヒットする5年前の曲で、TBS系音楽番組『ザ・ベストテン』内の注目曲を紹介するコーナー “スポットライト” に同期デビューの松田聖子と一緒に仲良く出演している。資生堂「シャワーコロン」のCMソングとしても起用され、その後10位にランクイン。新人でありながら歌唱力はバツグンで、1980年の第6回『日本テレビ音楽祭』では最優秀新人賞を受賞した。

そして2曲目が “80年代アイドル夏ソング” のど真ん中ともいえる松田聖子の「青い珊瑚礁」。デビュー曲「裸足の季節」に続く2枚目のシングルであり、後に松田聖子作品には欠かせない存在となる大村雅朗が編曲に参加している。この曲はオリコン2位を記録し、続く3枚目のシングル「風は秋色 / Eighteen」から1988年の26枚目のシングル「旅立ちはフリージア」まで、24曲連続でオリコン週間シングルチャート1位を獲得していく。

3曲目は小泉今日子「まっ赤な女の子」。キョンキョン5枚目のシングル。シングルジャケットでは髪をショートにし、大きくイメージチェンジ。本人主演のフジテレビ系ドラマ『あんみつ姫』の主題歌にもなっている。作詞は康珍化、作曲は筒美京平。筒美が初めて小泉に提供した曲である。オリコンチャートは8位止まりだが、キョンキョンを語るにあたって欠かすことのできないナンバーだ。

小室サウンドらしさに南国テイストを加えた中山美穂「50/50」


続く中山美穂の「50/50」は、彼女がアイドルから大人っぽさを漂わせるようになった1987年の作品。同年4月発売の「Get Wild」でついに大ブレイクを果たしたTM NETWORKの小室哲哉が作曲している。編曲はこの直前のシングル「WAKU WAKUさせて」「派手!!!」に引き続き、船山基紀が担当。小室メロディーに南国テイストを加え、夏感をぐっと高めている。

5曲目は、松田聖子と共にアイドル全盛時代の一角を担った中森明菜のデビューシングル「スローモーション」。作詞・作曲は、来生えつこ、来生たかおの黄金姉弟コンビ。このデビューシングルはオリコンチャートでは30位と振るわず、次のシングル「少女A」で大ブレイクを迎えるが、中森明菜本人はこの曲よりも「スローモーション」の方が好きだとコメントしている。

南野陽子「パンドラの恋人」は彼女の8枚目のシングル。「楽園のDoor」「話しかけたかった」に続き、3曲連続のオリコン1位になっている。可愛くもあり切なさもあり癒しの要素も含んだ、ナンノの歌声にぴったりのメロウなサマーソングだ。南野陽子の黄金時代はこの辺りから始まっており、「楽園のDoor」から1988年の「秋からも、そばにいて」まで、8曲連続の1位を獲得している。

男性アイドルもヒットを連発、吉川のデビュー曲も見逃せない


7曲目からは、男性アイドルが登場。少年隊の「stripe blue」である。彼らにとって5枚目のシングルであり、通算4曲目のオリコンチャート1位を獲得。1987年3月4日の発売日の翌日にオープンした原宿・竹下通りの少女向けテーマパーク&ショッピングモール『原宿アイドルワンダーランド』のテーマソングとして使用された。特典として招待状が封入されていたが、オープン当初は原則男子禁制であった。 2007年に惜しまれつつ閉館している。

8曲目も同じ男性アイドルユニット、光GENJIの「太陽がいっぱい」だ。同グループの7枚目のシングルとして発売され、オリコン1位を獲得。特徴は作詞・作曲が大江千里であるという点。大江千里は光GENJIに対し「出逢い」「みつめていたい」などの作詞・作曲提供曲があるが、シングルカットされたのはこれ1曲のみ。現在ジャズピアニストとして活躍している大江千里が、郷ひろみや松田聖子、松本伊代ら、数々のアイドルに曲を提供していた時代でもある。

9曲目は吉川晃司「モニカ」。吉川のデビューシングルであり、初主演映画『すかんぴんウォーク』の主題歌として使用された。当時多数出演していた歌番組でバック転や足を垂直に上げるパフォーマンスを行なっていた。この曲で吉川は第26回『日本レコード大賞』新人賞、第17回『日本有線大賞』最優秀新人賞を受賞している。ちなみに、映画『すかんぴんウォーク』の同時上映は『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』であり、当時のアニメファンにも吉川の印象は強く残った。

この他にも、石川秀美「ゆ・れ・て湘南」、荻野目洋子「さよならの果実たち」、田原俊彦「さらば‥夏」など、甘く切ない夏の終わりを名残惜しむような名曲も並ぶ。楽しさも切なさも詰め込まれた、それぞれの夏物語を堪能して欲しい。

Information
Re:minder SONG FILE「80年代アイドル夏ソング #2」

ココロ躍る音楽メディア「Re:minder」がテーマを決めて珠玉のソングファイルをお届け。
▶︎ 放送局:歌謡ポップスチャンネル
▶︎ 放送日時:
2025年6月25日(水)24:00〜25:00
▶︎ 今月のテーマ:80年代アイドル夏ソング #2
♪ 涼風 / 岩崎良美
♪ 青い珊瑚礁 / 松田聖子
♪ まっ赤な女の子 / 小泉今日子
♪ 50/50 / 中山美穂
♪ スローモーション / 中森明菜
♪ パンドラの恋人 / 南野陽子
♪ stripe blue / 少年隊
♪ 太陽がいっぱい / 光GENJI
♪ モニカ / 吉川晃司
♪ ゆ・れ・て湘南 / 石川秀美
♪ さよならの果実たち / 荻野目洋子
♪ さらば・・夏 / 田原俊彦
▶︎ 番組公式ページ:Re:minder SONG FILE「80年代アイドル夏ソング #2」

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