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【川崎市幸区】量子技術の実装拠点整備へ 「QBIC」新川崎・創造の森に

タウンニュース

新川崎・創造の森に整備されるQBIC(完成イメージ)

 最先端技術が集まる幸区の「新川崎・創造のもり」で、量子技術を生かしたイノベーション拠点の整備事業が今年度から始動する。川崎市はこのほど、事業の優先交渉権者を三菱地所が代表の企業グループ(東急不動産・プライムライフテクノロジーズ)に決定したことを発表し、2029年度の開業を目指し、準備に取り組む。完成後には量子技術の社会実装拠点としての役割を担う。

 2029年度開業目指す

 量子技術は、従来のコンピューターの計算速度をはるかに超える高計算能力を持つ次世代技術で、世界中で開発競争が激化している。新薬の開発、地球温暖化対策としての二酸化炭素の吸収シミュレーションなど、社会課題解決に向けた活用が期待されている。

 新しく整備される拠点の名称は「(仮称)Quantum Business Incubation Center」(クァンタム ビジネス インキュベーション センター 略称QBIC)。市内の研究拠点や企業、大学研究室などで行われている基礎研究と量子を活用する企業との橋渡しを行う中間拠点として位置づけ。研究段階(PoC)で終わらせず、実証を重ねて製品やサービスとして街へ浸透させる「社会実装」を推進する。福田紀彦市長は新年のあいさつで「新薬・新素材開発などの領域に、近い将来、新しい産業が産み出される元年になる」と期待を込める。

 1万6407・60平方メートルの敷地に、延床面積は4万999・00平方メートルの施設を計画。建物は4階建ての「交流棟」と8階建ての「ラボ棟」、それらをつなぐ「エントランスホール」で構成され、最先端の量子関連企業のオフィスや実験室、スタートアップ支援機能が集結する。カフェを併設。市民が気軽に立ち寄り、最先端技術を身近に感じられる「地域に開かれた交流拠点」ともなる。開設後は、子どもたちが科学の不思議に触れる体験プログラムや、地元商業者らによるマルシェの開催など、地域の賑わいを創出する仕掛けを多数展開する計画だ。

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