リニア中央新幹線の開業見据えた大規模再開発! 神奈川・橋本駅近隣に高層マンション2026年竣工へ(神奈川県相模原市)
東急、小田急、JR東海、名鉄の鉄道4社のグループ企業が共同事業をスタートさせた。プロジェクト名は「ブランズタワー橋本」。「京王相模原線とJR横浜線が接続する、神奈川県相模原市の橋本駅近隣に建設する高層マンションを共同分譲する」とご紹介すれば、ピンと来る方も多いだろう。
橋本にはリニア中央新幹線の「神奈川県駅(仮称)」が設けられる。ブランズタワーは、リニア開業に向けた共同の不動産開発だ。共同事業者は東急不動産を中心に、小田急不動産、名鉄都市開発、ジェイアール東海不動産の鉄道系不動産4社のほか、東京の総合地所と旭化成不動産レジデンス。
新宿(京王線)や横浜、八王子、茅ヶ崎(JR線)に加え、リニアが開業すれば、東京(品川)、名古屋に直行できる立地をフル活用。販売チャンネルを拡大して、東海エリアの住民や企業にもマンションに関心を持ってもらうのが協業の舞台裏だ。
建設地は京王・JR橋本駅北西約300メートルの相模原市緑区橋本。敷地面積約1万500平方メートルの29階建てで、総戸数458戸。2026年6月竣工、同年9月上旬引き渡しを予定する。ネーミングは東急不動産の環境先進マンション「BRANZ(ブランズ)」から。輸入車のEVカーシェアも用意する。
首都圏の分譲マンションをめぐっては2023年に販売された東京23区内の新築物件の平均価格がはじめて1億円を超えたが、ブランズタワー橋本は6600万円台から。頑張れば手の届く価格帯だ。
リニアは開業時期が不透明ながら、東急不動産の担当者は2024年6月27日のメディア内覧会で、「地域のポテンシャル(可能性)は変わらない」と語った。
記事:上里夏生