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ミステリアスな女性「カグヤ」を巡る恋愛リアリティーショーの行方は意外な結末に!? 映画『プロジェクト・カグヤ』赤橋湊人役・荒牧慶彦さん×鳥海 蓮役・植田圭輔さん 対談インタビュー

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

個性と魅力を兼ね備えた8人の参加者たちが、素顔を見せない謎の女性「カグヤ」を巡って苛烈な競争を繰り広げる恋愛リアリティーショーは意外な方向へ!? 映画『プロジェクト・カグヤ』が2025年10月31日より全国公開スタートとなります!

次々と展開されるスリリングなストーリーが魅力の本作には、TVや舞台で活躍中の若手アクターたちが多数出演。個性的なキャラクターたちが、リアルむき出しの心をぶつけ合うなど見どころいっぱいです!
 
アニメイトタイムズでは映画の公開を記念して、赤橋湊人役を演じる荒牧慶彦さんと鳥海 蓮役の植田圭輔さんにインタビューを実施。映画の見どころから撮影裏話、そして普段から親しい二人の関係性などをたっぷりと語っていただきました。

【写真】映画『プロジェクト・カグヤ』荒牧慶彦×植田圭輔 対談インタビュー

「これはただの恋愛リアリティーショーじゃないぞ!?」

──脚本を読んだ感想、また、実際に演じた際に感じた本作の魅力を教えてください。

赤橋湊人役・荒牧慶彦さん(以下、荒牧):恋愛リアリティーショーを題材にした映画ということで、僕自身も初めての作風でした。「あの世界に僕も入れる!」ということで、とても楽しみでしたね。

でも台本を読み進めていくと、「ん? これはただの恋愛リアリティーショーじゃないぞ!?」という部分も垣間見えてきて。自分が演じる湊人も最初はミステリアスですが、物語が展開していくごとに少しずつ変わっていく姿を出せる役だったので、ワクワクしました。

鳥海 蓮役・植田圭輔さん(以下、植田):一見すると恋愛リアリティーショーですが、実はサスペンスやミステリーの要素が含まれていて、話の繋がり方もおもしろいなと思いました。普段、自分が関わっているテイストの作品ではありませんでしたが、自分の強みを出せる作品かもしれないなとも思いました。

──ちなみにお二人は恋愛リアリティーショーをご覧になったことはありますか?

荒牧:コロナ禍で時間があった時に、サブスクで「好きな映画や作品を観尽くしちゃったな」と思いながら「次に何を観ようかな」と探していました。

そこでふと恋愛リアリティーショーを見つけて、何気なく観てみたらおもしろくて。それから色々な作品を見るようになりました。

植田:韓国の恋愛リアリティーショーをたまたま見たことがあったのですが、ダイナミックな撮り方に驚きました。

その体験のおかげで、この映画における撮影の仕方や映像へのこだわりなどへの理解が深まりました。恋愛リアリティーショーの良いところを取り入れているんだなと。

──演じる役柄の印象とご自身と似ている点、演じる時に意識したポイントをお聞かせください。

荒牧:僕が演じる湊人ですが、前半はミステリアスで、台本のセリフも「……」ばかりなんです。その「……」も、映像としてしっかりとピックアップされています。目線の動きなどでも「何か思うことがあるんだろうな?」という雰囲気を匂わせるような演技をしたいなと思っていました。

──確かに湊人は最初からちょっと気になる素振りや振舞いをしたり、最後まで色々な表情を見せたりしています。

荒牧:最初の頃は特に口数が少ないので「この人は何を思っているんだろう?」と、良い意味での引きつけ方ができたんじゃないかなと思っています。

植田:この映画では登場人物すべての裏側にフォーカスを当てていると思いますが、蓮はそこまで変わることもなくて。見せている表の顔と見せていない裏の顔の違いくらいでした。蓮は恋愛リアリティーショーに参加する側ではなく、番組を作っている側だったこともあり、等身大の成人男性らしさみたいなものを演じるのは楽しかったです。

──蓮は番組制作チームとの会話のノリが業界人っぽいですね。

植田:僕も撮影現場で番組制作の方々を見ていますが、遠いようで、近いかも(笑)。番組制作チームがいることで、作品のリアリティが増しているのかもしれません。

──(笑)。

荒牧:作品で描かれるような人たちは今もいますからね(笑)。

植田:僕ら演者側に寄り添いやすいプロデューサーもいれば、そうでない方もいる。時代的には若くて仕事ができる人はあんな感じじゃないかなと思います。

吉川監督は映画愛あふれる“モテそうな人”!?

──吉川鮎太監督のディレクションや撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

荒牧:アイデアマンで新進気鋭の若い監督という印象です。実は僕のほうが2つ年上でしたが「自分がどんな想いで、この映画を作っているのか」「この撮影がどれだけ楽しいか」など、フレンドリーに話しかけてくれました。

植田:良い意味で、同じ目線に立ってくれて、気さくに話してくださいますし……あと、シンプルに男前だなと思いました。

荒牧:確かに。カッコよかったよね。モテそう。

植田:あの男は確実にモテますね。一番モテるタイプかも(笑)。

荒牧:監督の中で「お仕事モード」と「楽しいモード」があるらしく、「お仕事モードだけで映画を撮影したあとには、予算も考えないでバカに振り切った映画を撮影したくなるんですよ」とも言っていました。本当に映画が好きなんだなと。

植田:映画への愛情があふれ出ていて。

荒牧:映画が好きなもの同士が作っていることで生まれる相乗効果が、この映画に滲み出ていると思います。たぶん人の内面や醜い部分を撮ることが好きな方だと思うので、監督の趣味に振り切った映画をいつか観てみたいし、将来が楽しみだなと思いました。

──撮影は順調に進みましたか?

荒牧:順調でした。でも最初の登場シーンは海で撮影していて、途中で雪が降ってきてしまって。

植田:寒かったよね。

荒牧:少しだけ中断しましたが、キャストもスタッフも皆さん優秀なので、巻いて無事撮り終えました。

個人的には今回、はじめましての方が多かったので、面識のある(ふぅくん役の小西)詠人や(李ハジュン役の水石)亜飛夢、(城ケ崎真哉役の廣野)凌大と一緒にみんなを巻き込んで、撮影の合間に「普段はどんなことをやられているんですか?」と話したり、徐々に交流を深めていきました。

植田:僕は恋愛リアリティーショー参加組とはほとんど会えなかったんです。まっきー(荒牧さん)とは役柄上、絡みがあったので一緒に撮影できたけれど、僕はどちらかというと大人組と一緒のことが多くて。でもまっきーたちが中心になって、現場を盛り上げていた印象があります。

荒牧:凌大は役も相まってムードメーカー的に振舞ってくれて、和気あいあいと撮影することができました。

──以前インタビューしたことがありますが、廣野さんは明るい性格の方ですよね。

荒牧:凌大は明るいし、誰に対しても壁を作らないんですよね。

植田:まっきーは保護者みたいだよね(笑)。

──そんな廣野さんがBimi名義で歌うED主題歌「Jealous」を聴いた感想はいかがですか?

植田:カッコいいですよね!

荒牧:しっかりこの映画のテーマに沿った曲になっていて。凌大自身も出演していて、撮影現場の雰囲気もわかっているから、曲を作りやすかったと言っていました。

本物の恋愛リアリティーショーにはない企画がおもしろい!

──お二人は共演経験も多いこともあり、とても親しい空気が流れていますね。

植田:随分と長い付き合いなので。

荒牧:たぶん初めて共演したのは10年以上前ですね。

──ではプライベートで一緒に遊ぶことも?

植田:そうですね。というか、まっきーは事務所の社長なので(笑)。

──そ、そうでした……!

荒牧:今までも一緒に遊ぶことはあったけれど、同じ事務所になってから、より機会が増えた印象です。スケジュールが合わなければ無理ですが、それでも「飲もうよ」とか「今日ゲームしようよ」とか、何とか時間を合わせて遊んでいます。

──そんなお二人が考える、カグヤを巡る恋愛リアリティーショーの中で強敵になりそうなキャラクターを教えてください。

植田:YouTuberのふぅくんは人の心を奪うのが上手そう。7票あったら2票くらいは獲得する気がする(笑)。あとはハジュンかな。

荒牧:彼だけがまじめに取り組んでいるからね(笑)。参加者は他にもお笑い芸人やシンガー、モデル、役者とかいてバラエティー豊かです。

植田:みんな、インパクトも強いし。そういえば、芸人の中津川役を演じている(篠原)悠伸くんには僕が関西弁を教えていました。「(関西弁風に)これで、あってますか?」と聞かれたら、「それで大丈夫!」って。

荒牧:……今ふと思い浮かびましたが、一番手ごわそうなのは監督かもしれないですね。

植田:うん、確かに!(笑)

──この映画の恋愛リアリティーショーでは様々な関門が待ち構えていますが、力勝負から心理戦まで、幅広いバリエーションがおもしろいですね。

荒牧:普通の恋愛リアリティーショーにはない企画が多かったですね。竹やぶで竹を探したり……。

植田:かなりトンガっているよね。

──最初に相撲対決をしていますが、あのシーンは本気で?

荒牧:もちろん、アレはマジです。まずテストで1回相撲を取ってみて、流れを把握したら本番でした。もちろん脚本があるので、勝敗は事前に決めていますが「勝敗を決めるまでは本気で力比べをしてほしい」と言われました。一瞬で勝敗が決してしまうよりも、本気の力と力のぶつかり合いをした後に脚本の流れにのっていく感じで、結構力を使いました。

めっちゃ寒い中で上着を脱がなくちゃいけなかったこともあって、あのシーンを撮っただけで疲れ切っちゃって(笑)。この記事を読んだ方は「この相撲のシーンはみんな本気で頑張ったんだな」と思いながら観てください(笑)。

──本作全体の見どころとご自身の役柄的な見どころ、そして楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。

荒牧:また僕が演じる湊人は「ミステリアスな外資系リーマン」と紹介されている通り、前半は何を考えているのかわからない言動をしているので、彼が一体何を考えて、このプロジェクトに参加したのか、そして最後はどうなるのかを想像しながら観てください。

この時点で予告映像やあらすじが発表されていますが、「恋愛リアリティーショーの映画をやるんだ!?」と思われた方も多いと思います。参加者の中でお気に入りを見つけたり、この人がカグヤの心を射止めるのでは、と予想したりするのもおもしろいと思います。

でも皆さんが思っているような恋愛リアリティーショーではないと思いますし、想像しているような結末には絶対になりません。ぜひ期待していただきたいです。

植田:僕が演じる蓮は等身大の大人でありつつ、このプロジェクトへの想いや本当の目的を内に秘めています。それが表に出てきた時、彼にどんな変化があるのかを楽しみにしていただきながら、「どんなことを考えて前の場面を演じていたのかな?」と想像を膨らませていただけたら嬉しいです。

サスペンス要素があって、観ていくと気になるシーンがいくつも出てくる。物語を起承転結で例えるなら、すべて「転」なのではないかと思うほど色々なことが起こるし、とてもスリリングです。恐らく、本来の恋愛リアリティーショーを見るように観ていたら、あっという間にEDになっていて「えっ!? もう終わり?」と驚くほど、没入感たっぷりで楽しんでいただけると思います。

【インタビュー・文:永井和幸 撮影:MoA】

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