釣りで夏休み自由研究のススメ:餌とルアーはどちらの方が釣れるのか?
釣りには様々なスタイルがありますが、その対極にあるのは「餌釣りかルアー釣りか」ということではないかと思います。そこで餌釣りとルアー釣りを両方行って釣れた魚のデータを蓄積し、両者の釣果の差や長所・短所等について分析してみることを提案したいと思います。
餌とルアーどっちが釣れる?
釣りにおいてルアーより餌の方が断然有利と思われている方は多いと思います。しかし実際にそうなのでしょうか?実はそうではないことも多々あるのです。でもそれはどういう魚がどういう場面でどういう状況の時のことなのかということを検証してみると、夏休みの自由研究として面白いと思います。
研究方法
まずは道具を準備しましょう。使用するタックルのお勧めは以下の通りです。
ロッド(釣り竿):7~8ft程度のルアー用ライトゲームロッド。ルアー用としてはやや長めとなりますが、餌釣りも行うため両方を気持ちよく使えるようにするために長めをお勧めします。
リール:シマノかダイワのスピニングの1000~2000番。値段はあまり関係ありません。お財布と相談してください。
メインライン(釣り糸):PE(ポリエチレン素材のより糸)の0.3号~0.5号を100m。この研究のために購入する場合は釣具屋さんに相談して巻いてもらいましょう。
リーダー(メインラインの先に30cmほどつける糸切れ防止のためのライン):強度は4lb~6lb、素材はナイロンかフロロカーボンが良いと思います。
スナップ(リーダーの先につけるリグを交換しやすくするクリップのようなものです。):できるだけ小さいものが良いです。(100円均一ショップでも買えます。)
仕掛け:2~3g程度のジグヘッド(重りと針が一緒になったもの)を購入しひとつには餌、ひとつにはワームを刺し交換しながら釣ってみましょう。ジグヘッドには餌でもワームでも使える「虫ヘッド」をお勧めしますが、ジグヘッド自体は100円均一ショップでも売っていますのでそちらでもかまいません。
自分の好きな餌とワームを購入する
一般的には餌はイワイソメかオキアミになるかと思いますが、何日か釣りのデータを取ることになると思いますので保存のきく餌の方が良いと思います。
ワームは2インチ以内の物が使いやすいと思います。その際餌との差別化を図るために匂いや味の付いていないものを選んでください。100円均一ショップでも買えます。
釣りをする
ここまで準備ができたたらいよいよ実釣です。ここで注意してほしいのは餌はそのもの自体が魚の食べ物なのに対しルアーはそうではありません。
そのため餌はあまり過度に動きを加える必要はありませんがルアーは魚が食べたくなるようにアクションを加える必要があります。つまり餌釣りとルアー釣りでは釣り方自体が大きく違うのです。
ですからルアーの場合はやや難しく感じるかもしれません。「難しいな…。」と思ったら投げて巻くのではなく真下に落としてゆっくりと巻き上げる。これを少しずつ場所をずらして行うだけでも大丈夫です。
次に釣る時間ですが魚の活性が高くなるのは一般的には朝まづめや夕まづめ等の明るさが大きく変化する時間帯や潮や大きく動く時間帯(上げ3分下げ3分とよく言います。)です。
日の出や日没の時間、満潮・干潮の時間はネットでも探せますしこれが合わさるとさらに良いのでそういったことも調べて挑戦してみてください。
※夏休み期間中はかなり暑いと思うので日中の釣りは避けて負担の少ない時間帯に釣りをすることをお勧めします。
※日中に釣りをする場合はくれぐれも熱中症に注意してください。
※水辺は危険な場所でもありますので大人と一緒に行動する等安全面の配慮も忘れないでください。
研究結果のまとめ方
研究をまとめるためのデータは釣行日ごとに餌とルアーで分けて表をつくり釣れた時間、魚種、大きさの記録を取っておけば良いと思います。
学校に研究結果を提出する際にも画像も残しておければさらに良いでしょう。
そして蓄積されたデータを「なぜ釣れたのか?」という気持ちで分析してみると楽しいと思います。
例えばある魚は餌では釣れるけどルアーでは釣れない。またその逆も。また明るいうちは釣れていた魚が夕方には釣れなくなったり逆に暗くなってくるとたくさん釣れるようになった魚がいたとか。という風にです。
とにかくいつも「なぜ?」という気持ちを持って深く分析をしてみると良いと思います。また釣り以外にもその魚の習性等を自分でも調べてみるとより分析が深くなり良い研究になると思います。
私は数十年釣りをしていますがそれでも未だに新しい発見をする時があります。釣りはそれだけ奥が深いものなのだと感じています。
注意点
釣った魚は記録を取った後持ち帰って食べても良いですがそうではない場合はリリースしてください。
その際魚体に触れると人間の体温で魚が火傷をして結果的に死んでしまうので魚に触れずにフックを外して海に帰してあげることが大切です。そのため魚つかみや針外し、プライヤーやフォーセップ等を持っているととても便利です。
釣りは自然と触れ合えるとても貴重な経験です。今回の研究を自然を理解する良いきっかけにしてください。それでは皆さんの研究が良いものになることを願っています。頑張ってください。それではまた。
<アングラー「K/TSURINEWSライター>