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400年の歴史を誇る博多曲物をリブランディング|博多曲物 玉樹

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400年以上の歴史を誇る『博多曲物』

「博多曲物 玉樹」の十八代目となる現柴田玉樹氏は、歴史ある曲物の技術を利用した現代のライフスタイルに合わせた商品を数多く提案する。その流れの中で、2020年からリブランディングを開始した。

博多曲物(はかたまげもの)とは、杉やヒノキの板に熱を加えて曲げ、それを桜の皮で綴じて作られる木器。関東エリアでも「まげわっぱ」として知られるこの木器は、金属類が一切使われていないため、きちんと手入れすれば長く愛用できるという代物。また、木製なのでその軽さも魅力となっている。飯櫃や弁当箱として利用されることが多い木器で、近年ではその良さが見直され愛用する人も増えているのだそう。

博多曲物の由来は、神功皇后が征韓の際に博多の馬出で皇子を産み、その胞衣を蔵める容器を作ったことがその始まりとも言われている(諸説あり)。また、元禄時代の学者・貝原益軒の著「筑前国続風土記」にも登場することから、その歴史の深さを知ることができる。そんな博多曲物を400年以上作り続けているのが「博多曲物 玉樹」。

曲物の弁当箱や飯櫃を初めて使う場合は、杉材に含まれるアクを取り除くために蓋と身に湯(約80℃)を入れて2~3分放置。湯を捨てた後はよく乾燥させてから使用する。中身を入れる前は水を張り給水させてからしっかり水を切り、水気を拭き取って入れることで、ご飯やおかずのこびり付きや汚れが軽減される。杉の調湿機能により弁当箱や飯櫃の水蒸気が調整されて、ご飯が美味しく保存できるのも曲物の魅力

日本の伝統技術をもっとシンプルに伝える

現在、十八代目となる柴田玉樹氏は、歴史ある曲物の技術を利用した現代のライフスタイルに合わせた商品を数多く提案している。そういった流れの中で、2020年からリブランディングを開始した。リブランディングでまず始めたのは商品のサイズと種類の整理。民芸品として形も機能性も理にかなっている曲物だからこそ、サイズ感や商品の種類を精査することで、現代の生活雑器としての使いやすさを追求したのだ。

例えば博多曲物 玉樹の代表商品である楕円の弁当箱は、先代が残した弁当箱の原型から楕円ラインを抽出し、形状の微調整を行った。わずかな変化ではあるがシャープな佇まいとなり、従来よりスタイリッシュな印象となる。さらにブランドロゴも刷新。歴史ある博多曲物 玉樹のイメージをよりシンプルに表現し、より親しみが持てるロゴへと進化している。

昨年7月にはリブランディングの一環としてショールームを展開。博多曲物発祥の地・筥崎に商品と触れ合える場を設け、より身近なものとして博多曲物の魅力を発信している。そしてこの春、ホームページもリニューアル。商品中心のサイトプランで博多曲物の情報を提供する。

7寸から1尺までの4種のサイズがそろう丸盆(上左:8250円~13750円)は、シンプルなデザインで汎用性の高さも魅力 / 杉材の調湿機能が発揮される飯櫃(上右:11000円~20900円)は、長年愛される商品の一つ。炊けたご飯をこちらに入れ替えるだけで、ちょうど良い蒸らし加減のご飯に仕上がる。サイズは1合から5合 / 近年、最も人気があるのが弁当箱(下左右:7700円~9900円 )。ここでは楕円型、丸型、角型の弁当箱がそれぞれぞラインナップする。丸型と角型はワンサイズだが、楕円は大(深蓋、浅蓋)・中・小のほか、写真映えする「豆」と「スリム」もある

曲物の手触りや大きさを手に取って知るショールーム

「博多曲物 玉樹」のリブランディングプロジェクトの一環で、博多曲物発祥地・筥崎にショールームを開業。曲物の素晴らしさを手に取って実感してほしい。

博多曲物 玉樹ショールーム
[ 住所 ]福岡市東区箱崎3-8-18
[ 営業 ]土・日のみ
[ 問合せ ]070-6592-7327

※十八代目 柴田 玉樹とは / 福岡市東区馬出の創業400年以上の歴史を誇る「博多曲物 玉樹」の十八代目。幼少の頃より父を手伝い、十七代目柴田玉樹の没後、十八代目として家業を継ぐ。東京や京都などで個展を開くなど伝統の技を守りながら、現代の生活様式にもマッチした曲物の開発・普及にも尽力している。

博多曲物 玉樹
[住所]福岡県粕屋郡志免町別府西2-2-16(工房)
[TEL]092-935-5056
[HP]https://magemono.com/

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