分水界って聞いたことありますか?古代は巨大な湖の底!?丹波地方はとても不思議なところ!【兵庫県丹波篠山市】
私が住む兵庫県丹波篠山(たんばささやま)市というのはとても不思議で面白いところです。
ほとんどアップダウンなしに大阪湾から日本海に出られる氷上回廊(ひかみかいろう)という地形に沿っているせいか、丹波篠山市を水源地とし、瀬戸内海へと流れる一級河川・加古川水系、一方、日本海へと流れる一級河川・由良川水系、大阪湾へ向かう二級河川・武庫川水系の全ての河川に水が分かれていく部分が平地でつながっているのです。各河川へと水が分かれていくところを分水界(ぶんすいかい)と呼びます。
ちなみに通常の分水界のほとんどは山の稜線で分けられていて、それは分水嶺(ぶんすいりょう)とも呼ばれます。
太古の昔の丹波地方には巨大な湖があり、浸食などで湖が消失し平地になり、山などから流れ込んでできてできた河川同士に流路の争奪が生じ、そのような状態になっているといわれています。
我が家の近所の田んぼを例にわかりやすく説明すると、川からその田んぼに引き込んだ水は、加古川方面の川と武庫川方面の川に二手に分かれて流れていきます。要するに、2つの水系の源流が同じ田んぼということなのです。
そのように低い場所にある水源地を谷中(こくちゅう)分水界といい、丹波篠山市内には3ヶ所存在します。私はこの地域以外の谷中分水界を日本国内ではあまり知りません。
丹波地方はとてもおもしろい地形で、他には見られない不思議なことがたくさん見られます。もし他の地方で谷中分水界の存在をご存じの方がおられましたら教えてください!