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「ママ友づくり」子連れ転居で3つの壁 転勤族ママはこうして乗り越えた

コクリコ

3回の子連れ転居で気づいた「ママ友づくり」における3つの壁。それぞれのフェーズで、乗り越えるために大切だった「きっかけ」について、失敗を含めた経験談からお伝えします。

子連れ転居で必ずぶつかる「ママ友づくり」3つの壁 転勤族ママはどうやって乗り越えたか?

小学生きょうだいの子育てをしているエニママライターの野田椿です。関西育ちの私が、夫の転勤で九州や中国地方に移り住む際にぶつかった「ママ友づくり」の悩みについて、赤裸々にご紹介します。

みなさんは、友だちづくりに難しさを感じたことはありますか? 子ども時代のクラス替え(懐かしい……)にはじまり、進学、就職、異動と、私たちは人生の階段を登るたびに新しい人間関係をスタートさせます。

私自身、これまでにさまざまな「はじめまして」の場面で、緊張や不安を感じながらも友だちづくりをしてきました。しかし、幼い子どもを連れての転居では、知らない土地での「ママ友づくり」という、これまでとはひと味違う壁にぶつかることになりました。

引っ越し先でできた友だちと虫取りをしながら散歩する長男。転勤は不安もありますが、新たな出会いやはじめての景色に感動する瞬間もあります。

不安いっぱいの子連れ転居

子連れ転居は、やるべきことがいっぱいです。引っ越しに向けた荷詰め作業に地域の情報収集、業者とのやり取りに加えて役所の手続きもあります。さらには幼稚園や学校のこと、治安やならいごとの心配まで……さまざまなことで頭が埋めつくされます。

そのなかでも最重要課題となるのが「友だちづくり」です。見知らぬ土地で孤独なスタートを切る転勤族にとって、せめて「知り合い」程度でもいいから頼れる人を見つけるのが、大きなミッションとなります。

0歳児の長男を連れて飛行機で一路、九州へ。これからはじまる新しい生活にドキドキでした……。

ママ友づくりの3つの壁

ここからは、私が今までに経験した3回の転居でぶつかった「ママ友づくりの壁」について具体的に紹介します。

壁1:子どもとふたりぼっちの孤独感

最初の転居は、長男が生後3ヵ月のとき。生まれ育った関西から九州に引っ越し、知り合いが全くいない状態の生活がスタートしました。買いもの程度の限られた外出機会のなかで、近所に友だちができる気配はなく、日々の育児について相談できるのは夫のみでした。

さらに、はじめて利用する路面電車は乗り方がわからず、間違った路線に乗ってしまう。市役所の入り口は見つからないし、案内係の話(方言)が聞き取れない……など、新しい土地ならではの悩みも出てきました。

「あたり前」が通用しない新天地での小さな困りごとに「身近に友だちがいたら笑い話にできるのに……」と感じる毎日が過ぎます。ただ、友だちづくりのためのアクションを起こさなければと思いながらも、どうしても一歩を踏み出せない自分がいました。

壁2:できあがったグループに入る難しさ

2度目の転居は子どもが3歳と0歳のとき。九州から中国地方への引っ越しで「グループに入る難しさ」を経験しました。

たとえば、近所の公園で息子が遊んでいたときのこと。同い年くらいの子が来て一緒に遊びはじめたので、友だちづくりのチャンス! とばかりに、その子のお母さんに声をかけました。しかし、実はグループで公園へ遊びに来ていたその親子は、友だちから声がかかるとグループの輪の中へさっと戻ってしまい、結局友だちになれなかった切ない経験がありました。

ブランコで子どもの背中をおすだけの公園遊びでは物足りない私。子ども同士を遊ばせながら、ママ友と話ができれば子ども連れの公園は100倍楽しくなる、と思っています。

また、長男が新しく入園した幼稚園へ参観にいったときには、すでにできあがったママ友グループが存在していることに気づきました。なんとなくグループに入ってみたものの、そこには共通の話題がすでにあって、疎外感を感じたり……。すんなりと入っていけず悶々とした気持ちを抱えていました。

壁3:そもそもの出会いの少なさ

3回目の関西地方への転居のころには、長男は小学校の中学年になっていました。先生から配られる案内を見ると学校の基本的なことはわかるものの、体操服の着用ルールや宿題の提出方法、友だち関係など、細かな疑問や気がかりがでてきます。

「気軽に聞けるママ友がいればいいのに……」と思うものの、小学生は家から一人で登下校するためママ友と出会うきっかけがありません。子どもが小さいころには、公園遊びで自然とママたちに出会えていたころとは違い、親の出番が減るなかでどうやって新しいママ友をつくればいいのか、またもや悩んでしまいました。

壁を乗り越えた方法

ここからは、これらの3つの壁を私がどのように乗り越えたかをお伝えします。

きっかけづくりをほかの人に頼る

私の孤独な状況を変えたのは、荷物整理の手伝いに来た義理の母の存在でした。明るく積極的な母は、同じマンションに入る親子連れに声をかけ、あっという間に彼女と私をつないでくれました。

「ダメもとでも声をかければ状況は変わる!」と母の行動に後押しされた私は、そのとき出会ったママに教えてもらった親子教室に参加。意を決してスタッフの方に、居住地の近そうな人を紹介してもらえるか尋ね、同月齢の子を持つママと出会うことができました。

話してみると、意外にもそのママも同じような不安を抱えているとのこと。話すきっかけさえつかめば、新しいつながりをつくれるのだと身をもって知った経験でした。

個人をターゲットに話しかける

ママ友のグループに入る難しさを実感した私は、朝や夕方の人が少ない時間帯に近所の公園にでかけ、個別できている親子連れに声をかけてみることにしました。

「この近所に引っ越してきたばかりなんです……」と自己開示すると、多くのママは小児科やお出かけ先などの情報を教えてくれます。素直にわからないことを聞くと、協力してくれる人がたくさんいることに気づき、仲間の輪が広がるのだと実感したできごとでした。

友だちができた後も、我が家の子どもたちは朝か夕方のすいている時間帯の公園がお気に入りです。

PTAなど地域活動を活用

小学校でのママの友づくりの悩みを解決したのは、学校を起点とした地域活動への参加でした。実は「学校の活動は仕事もあるし、できれば避けたい……」と思っていた私。でも、自分の住む地域を知れて、学校の様子も垣間見れる。もしママ友ができたらラッキーだし……という小さな期待で参加しました。

結果として、同じクラスのお母さんと友だちになり、ちょっとした疑問を聞きあったり、宿題に使うドリルを忘れたときに気軽に助け合える友だちになりました。地域活動に一緒に参加したことで「同志」のような気持ちが芽生え、今でもそのときの話をするたびに、やってみてよかったと感じています。

地域活動の一環で行われる年末の「火の用心」の声かけ運動。「冬休みはどんなふうに過ごしてる?」という何気ない一言から、はじめましてのママとも自然と会話が広がりました。

変化を怖がる気持ちがなくなった

これまでさまざまな土地でママ友づくりの壁にぶつかった経験を紹介しました。心配性の私が変化を受け入れ楽しめるようになったのは、転居を通じたママ友づくりの経験があるからだと感じています。

転居は大変ですが、ママ友との出会いはその土地で過ごす時間を豊かで思い出深いものにしてくれました。また、その経験から今は恩返しのような気持ちで困っている人を助ける行動につながっている気がします。

私の経験が、同じように転居や子育てに不安を抱えるママたちの励みになれば嬉しいです。

※注釈がない記事内写真は撮影:野田椿

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