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東京湾で釣れた魚で一番の美味は60cm『ギンガメアジ』 ガイド船船長が太鼓判

TSURINEWS

金アジを船上でお刺身に(提供:TSURINEWSライター・佐藤信広)

今回編集部からいただいたテーマはざっくりいうと「つりごはん」。しかし私が船上で食べるごはんはコンビニで購入したおにぎりやパン等、片手で食べられるものばかり。好きなおにぎりの具や、菓子パンの種類を書いていてもテーマ的には成立しないので……「釣行後に食べた極上料理」と「釣行中(?)に食べた極上料理」の2点を書いていきたいと思います。

釣行後に食べた極上料理

これはやはり、なんといっても釣り魚。船長になる前の私は、釣行後に釣った魚を居酒屋に持ち込むなどしていただいておりました。

1. 横浜黄金アジのアジフライ

その中で忘れられないほど美味しかったのは、横浜黄金アジのアジフライ。釣ったばかりのアジのフライはとてもふわふわしていて、味はもちろん、一瞬にしてとろけるその食感も最高。

ある日、当時の同僚と共に釣りたてのアジフライを食べた際、以前に食べたことがあった私が「これを食べたら、スーパーの惣菜とかお弁当に入ってるアジフライは(味が段違い過ぎて)もう食べられなくなるよ?」と、友人に伝えたところ、「いつも買ってるお弁当にアジフライが入ってるのでそれは困る」と(笑)。

まあ食べてみてということで一口食べてもらったところ……。それ以来、彼がオフィスでアジフライが入ったお弁当を食べている場面は見なかったので、それくらいに釣りたてのアジフライは破壊力があったのだと思います。

横浜黄金アジのアジフライ(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)

2. 天然カンパチのお刺身

カンパチを釣る方はご存知かと思いますが、「ここまで天然と養殖の味のレベルが違う魚はいない」と言えるほどに美味な天然カンパチ。なめろう・炙りとともに当たり前に美味しくいただきました。

天然カンパチの刺身・なめろう・炙り(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)

しかし、このカンパチ。実は横浜エリア(港内)でアジの泳がせで釣ったもの(YOKOHAMA Diner.FCのマリーナからも10分圏内)。当時は「横浜カンパチ」の不思議な感覚も相まって、いつもより話が弾みながらお酒を飲んだ記憶があります。

横浜カンパチを手中(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)

3. ギンガメアジのお刺身

そして一番美味しかったのは、現在ハイシーズンの東京湾メッキこと、ギンガメアジのお刺身。季節は秋、ぐっと水温が下がったタイミング、当時ガイドいただいた船長さんのアドバイスのままにシンキングペンシルをスキッピングすると、水面炸裂でドッカン!出ました。

魚に対して、かなりのライトタックルで臨んだ釣行。船長さんが「リールの糸なくならない!?大丈夫?」と心配するほど大疾走する個体。無事に上がってきたのは60cmジャストのギンガメアジ。

ギンガメアジをキャッチ(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)

船長さんに「これ食べられるんですか?」と質問をすると、「異常なほどに脂が乗っていて美味しいみたいですよ!」とのこと。例の如く居酒屋さんへ持ち込みして捌いてもらうと、居酒屋の店主さんが驚愕するほどの脂の乗りと美しい身。一口食べた瞬間に最高の旨味で昇天しそうになりました。

その食味から先程の釣り味が一気にフラッシュバックし、真の「釣りバカ」へ成長した気がします。

ギンガメアジのお刺身(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)

4. 2023年みなとみらい沖で食べた極上金アジ

先述のとおり、普段船上では簡単なものしか食べてない中での2023年秋のある日の釣行。ゲストからのリクエストはアジ、シーバス等の「美味しいもの五目便」。

序盤からポツポツと魚が上がり、最終的にはアジを中心に秋の東京湾の味覚を多数ゲットしていきます。ご職業が飲食関係であることや、世間話等も交えつつの楽しい釣行。

この日はアジが好調だった(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)


皆様の釣りのセンスも抜群で見事大漁となり、大満足での帰港の航程、シェフをされているゲストより「船上の上で魚を捌きたい」とのご要望をいただきました。私自身、そのようなイベント発生が大好きなので二つ返事でOK、潮の流れが緩い場所に船を停めます。

シェフのバッグから出てきたのは小型の包丁。さばくところを見ていると、瞬く間に解体されていくアジ。

シェフの包丁さばき(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)

私がさすが……と言うのはおこがましいですが、本当にさすがの一言。びっくりするくらい、あっという間にお刺身になりました。

あっという間に捌かれるアジ(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)

続いて試食タイム

私は普段「皆様が魚を釣るお手伝い」はしておりますが、よくよく考えてみると自身はしばらく釣り魚を食べておりませんでした。お気遣いも一流な皆様からどうぞどうぞとおすすめいただき、数切れいただくと、想像を絶する美味しさ。

船上で捌かれたアジのお刺身(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)

一流シェフによる圧倒的に繊細な包丁さばきで素早く解体された極上黄金アジ。みなとみらい沖という最高のロケーションも手伝い、これまで食べたことのないほど、また今後絶対忘れられないであろうアジをいただくことが出来ました。

魚を熟知したシェフの存在が不可避ですが、「船上アジ」という新ジャンルが出来ても不思議ではないほど美味だったアジ。これが私の印象に残った「つりごはん」です。

調理していただいたシェフのお店

釣りは豪快、Instagramのとおり、料理はゴージャスかつ繊細なスーパーシェフ。中目黒へ立ち寄る際は是非「BISTRO TSUBASA」へ。

シーバスを釣った際の店主つばささん(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)



当船の現在のシーバス状況

2023年。本年は台風も少なかったせいか水温もなかなか低下せず、かと思えば急に上がったり下がったり。11月には季節外れの赤潮も発生し「長い夏」だった東京湾。

当船がメインのターゲットとするルアーシーバスの釣果状況が日々変化し、それに何とか順応しつつの釣行でした。現在(2023年12月前半)は、大分安定しており、シーバスはまだまだ釣れそうな気配です。

東京湾のシーバスはまだまだ釣れる(提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)

<佐藤信弘/TSURINEWSライター>

 

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