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がんの再発と妊娠が同時に発覚、お腹の子のため化学療法を受けず脚を切断した女性(英)

Techinsight

右脚を切断して第3子を出産した女性(画像は『The Mirror 2021年9月12日付「Mum, 28, with bone cancer amputated leg rather than abort baby before terminal diagnosis」(Image: Kathleen Osborne / SWNS)』のスクリーンショット)

イギリスでがんと診断されたある母親が、お腹に宿った赤ちゃんを守るために化学療法ではなく脚を切断してがんを根絶することを選択した。手術後も松葉杖の生活を続けた女性は、無事に娘を出産することができたという。『The Mirror』『The Sun』などが伝えている。

英ケンブリッジシャーのウィズベックに暮らすキャスリーン・オズボーンさん(Kathleen Osborne、28)は、今年3月に第3子となるアイダメイちゃん(Aida-May)を出産した。実はキャスリーンさん、アイダメイちゃんを妊娠して4か月の時に右脚に骨のがんと言われる骨肉腫が見つかり、医師から「中絶して化学療法を受けるか、もしくは脚を切断するか」の選択を迫られていた。

キャスリーンさんにがんが見つかったのは、今回が初めてではなかった。11歳の時の2005年にも骨肉腫と診断され、化学療法とともに膝頭のほとんどを切除し2本の金属棒を挿入する大掛かりな手術を受けていた。その後11年間はがんが再発することなく、その間に長男へイデン君(Hayden、9)が誕生した。

しかし2016年、次男レオ君(Leo)を出産した3、4か月後に脇腹に身動きができなくなるほどの痛みが走り、病院で検査を受けたところがんが肺に再発していることが分かった。キャスリーンさんはすぐに入院して化学療法を受けたそうだ。

幸いにも化学療法によって腫瘍は縮小し、最終的に肺の下葉を切除するだけで済んだという。2017年3月にはがんの心配が無くなったことを医師に告げられたが、その約3年半後の2020年10月に右脚上部に痛みを伴うしこりがあることに気づき、病院で検査を受けることになった。

そしてMRI検査の結果、がんが再発したことが明らかになった。医師はその時、キャスリーンさんの骨盤部分にも何かしらの塊があることに気付いて妊娠検査を勧めたところ、すでに妊娠4か月ということが判明した。キャスリーンさんは当時のことをこのように振り返っている。

「その時に初めて自分が妊娠していることを知ったのです。それまでは全く気付きませんでした。妊娠していると知ったばかりなのに、(がんのせいで)赤ちゃんを失ってしまうのではないかと本当に怖くなりました。」

「医師からは2つの選択肢があることを告げられました。赤ちゃんを生かして今すぐ脚を切断するか、中絶して化学療法を受けて手術を受けるか…、でも化学療法を受けたとしても脚を切断することになるかもしれないと考え、私は脚を切断することを選びました。」

キャスリーンさんは翌月17日に右脚を切断する手術を受けた。彼女は手術を受ける前、息子2人に心配させまいと「脚に悪いものが入っているから、お医者さんにそれを取り除いてもらう必要があるの。だけどトランスフォーマーが新しい脚を作ってくれるのよ」と話したそうだ。トランスフォーマーが大好きな息子たちは「それってカッコいい」と言ってくれたという。

キャスリーンさんのお腹の赤ちゃんは順調に育っていったが、今年3月に彼女は更なる試練を受けることになってしまう。MRI検査を受けたところ、肺にがんが再発していたのだ。しかも今回は化学療法で腫瘍を縮小できる可能性はあるものの、手術で摘出が不可能な状態だったという。そのため一刻も早く出産しなければならなかった。

その2日後、キャスリーンさんは帝王切開でアイダメイちゃんを出産した。キャスリーンさんは「私は娘を失うのではないかと恐れていました。だってこの子がどのくらい健康でどれぐらいまで育っているのか本当に心配だったんです」と胸のうちを語る。

現在のキャスリーンさんは、化学療法を受けながら子供たちと一緒に過ごす時間を大切にしているという。そのためクラウドファンディングサイト「Crowdfunder UK」にて資金を募っているそうで、キャスリーンさんはこのように話している。

「私たちは10月に予定している休暇のために予約をとっているんです。そして子供たちとできる限りの思い出をたくさん作れるようにクラウドファンディングのページを作りました。今は思い出作りだけに集中したいと思っています。私に残された時間はもう何年あるのか…、もしかしたらたったの数か月しかないのかもしれません。」

「私は今、この子たちがやってみたいと思う多くのことを一緒にやっておきたいのです。今はコロナ禍のために行くことができないのですが、いずれディズニーランドに行きたいと思っています。ええ、私たちは近い将来きっと行けると思ってますよ。」

「子供たちのためならもう自分の夢なんてどうでもいいんです。この子たちが私との思い出を胸に抱いて、この先どんなに時間が経ったとしても再び私との思い出を楽しんでもらうことができれば…。この子たちが幸せであれば私はそれでいいと思っています。」

画像は『The Mirror 2021年9月12日付「Mum 28 with bone cancer amputated leg rather than abort baby before terminal diagnosis」(Image: Kathleen Osborne / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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