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丸美屋食品ミュージカル『アニー』2024 初日前会見レポート~ハニガン役で初参加の須藤理彩「褒めるのが上手なカンパニー」

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(前列左から)岡田悠李 絢田祐生、(後列左から)天翔愛 笠松はる 藤本隆宏 須藤理彩 財木琢磨

【THE MUSICAL LOVERS】ミュージカル『アニー』第54回
ミュージカル『アニー』2024 初日前会見レポート~ハニガン役で初参加の須藤理彩「褒めるのが上手なカンパニー

2024年の丸美屋食品ミュージカル『アニー』(主催・製作:日本テレビ放送網/協賛:丸美屋食品工業)が、4月20日(土)より東京・新国立劇場 中劇場にて開幕する。演出は山田和也、音楽監督は小澤時史、振付・ステージングは広崎うらんが担当する。開幕前日の19日には同劇場内で出演者による初日前会見が行われた。登壇者は、アニー役Wキャストのふたり(チーム・バケツ/岡田悠李、チーム・モップ/絢田祐生)と、大人キャストの藤本隆宏(ウォーバックス役)、須藤理彩(ハニガン役)、笠松はる(グレース役)、財木琢磨(ルースター役)、天翔愛(リリー役)。

ミュージカル『アニー』のオリジナル・ブロードウェイ初演は1977年4月、NYアルヴィン劇場で開幕し、同年のトニー賞でベスト作品賞など7部門を受賞した。1986年から日本テレビ主催による日本版の公演がスタートし、2024年で39年目を迎える。物語の舞台は、世界大恐慌直後の1933年、真冬のニューヨーク。誰もが希望を失う中、本当の両親が迎えに来る「明日」を信じて生きる孤児・アニーが主人公。彼女をとりまく個性あふれる孤児たちや、アニーによって変化してゆく大人たちが繰り広げるストーリー展開と、「Tomorrow」をはじめとする名曲の数々が、日本ではこれまでのべ191万人もの観客に感動を与え続けてきた。

公演初日を翌日に控えたキャストたちは、質疑応答のスタイルで心境や見どころを語った。

ーー初日を翌日に控えた心境は?

岡田悠李(チーム・バケツ アニー役) いつでもブレない、自分らしく清々しいアニーを演じたいです。

絢田祐生(チーム・モップ アニー役) 緊張しているけれど、沢山の人にハッピーを届けたいです。

藤本隆宏(大富豪ウォーバックス役) ワクワクしかない。一人ひとりが初日に向かって一致団結しています。素晴らしい『アニー』になります。

須藤理彩(孤児院の院長ハニガン役) 初参加なので、未だに『アニー』に出ていいんですか、という気持ちがあって。明日になって「実は私が本物のハニガンです」という人が現れるのでは?と……(会場爆笑)。

笠松はる(ウォーバックスの秘書グレース役) 『アニー』という作品の魅力は、自分的には、満ち満ちる多幸感で、特別なもの。ますますパワーアップしていきたいです。

財木琢磨(ルースター役) (ルースターを演じるのは)3年目ですが、今回ふたりの悪役(ハニガン、リリー)が変わって新鮮です。この三悪で「ドキッ」「ヒヤッ」とシーンをかき乱したいです(キリッ)。

天翔愛(ルースターと組んでアニーたちをだますリリー役) 初参加ですが、この作品の「明日に向かって進もう」という魅力を伝えられる人になれるよう、皆さんと一緒に頑張ります。

ーーアニーのおふたり、犬のサンディと仲良くなるための秘訣は?

岡田 ​初対面では、仲良くなれるかドキドキしていたのですが、(サンディと会った)一日目の稽古終わりに、「サンディ!」って呼んだら来てくれて、「アニーになれて良かったな」と思いました。今では街で歩いている犬が全部サンディに見えちゃいます。

絢田 ​私は、仲良くなるために「とにかく褒める」ということを、めっちゃやりました!

ーー(すでに出演歴があるキャストへ)昨年の公演との違いは?

藤本 ​絢田さんは圧倒的な声量で会場を包み込む。岡田さんは声がすごく澄んでいて、ハーモニーをとらえて歌っている。ふたりとも天才子役です。(初参加の)須藤さん、天翔さんは一緒に演じていて勉強になります。天翔さんは音楽大学を卒業していて、音がしっかりしている。須藤さんはもう、オモロいハニガンさん。迫力がスゴイ。

須藤 あんまりハードル上げないでください(笑)。

笠松 ​野犬を捕獲するシーンは、これまで(ゲージに入っている犬は)ダミーのぬいぐるみだったのですが、今回新たに「まつり」ちゃんが(現サンディと同じく)わんわんサーカスから、サンディ候補としての勉強で(東京公演にのみ)生出演します。

財木 「Easy Street」(三悪の曲)の歌詞が変更になり、歌い出しやリズムをセリフっぽく変えてみたり苦戦しています。でも、ゲネプロを終えてみて、正解がひとつ見つかった感じです。

この間、後ろの登壇者が話すたびにアニーのふたりが発言者のほうに顔を向けてしまうのを、藤本が優しく手を添えて頭を記者のほうに向けさせていたのが印象的だった。

ーー初参加の皆さんは(この現場は)いかがですか。

須藤 褒めるのが上手なカンパニーです。今までの現場はスパルタが多かったのですが、ここでは思い切ったチャレンジができます。

天翔 「Easy Street」の曲が稽古の段階で苦戦しまして、試行錯誤をしていたところ、藤本さんが、ご自身は出ないシーンなのに稽古場に残って助言をくださったり、笠松さんも「もっとこうした方がいいよ」とアドバイスしてくださって。沢山の方が係わってくださった結果、楽しんでいただけるシーンができあがりました。

ーーアニーのおふたりは、それぞれ別チームの稽古も観ていますよね。そこで感じた、お互いのアニーの良いところを教えてください。

岡田 (絢田)祐生アニーは、オーディションで会った時から「アニーになる」と思っていました。ずっと笑っていて、アニーをそのまま日本人にしたような人。声もキレイ。私たちは性格も違うけれど、祐生は祐生らしくて、すごくイイ。

絢田 (岡田)悠李アニーとは性格も全然違うから、(腕を組みながら)「どんな演技するんだろう?」って思っていたけれど、「そのセリフ、そんな風に言うのね!」等々、ビックリしています。

ーー今年の夏のツアー公演(呉・大阪・仙台・名古屋)で楽しみなことは?

岡田 (自分はチーム・バケツなので)チーム・モップの孤児たちと「Hard-Knock Life」等で、一緒にお芝居ができることです。

絢田 (自分はチーム・モップなので)チーム・バケツの孤児たちと楽しむことと、いろんな劇場を回れて、「宿泊するホテルはどんなところかな?」等と考えることが楽しみです。

藤本 かつて水泳をやっていた時、呉の自衛隊のプールで練習しました。そこにまた行けることが嬉しく、楽しみです。

須藤 ミュージカルなので声のケアが必要になります。みんなで呑みに行くようなことは控えないといけません。ですので今回は一人で地域一番のラーメン屋さんを調べて巡りたいです。

笠松 私も呉に行くことが楽しみです。(『アニー』に参加した)4年間で、大阪より西に行くは初めて。大阪より西の皆さんの反応が楽しみです。

財木 僕も呉が楽しみです。福岡出身なので、車で山口までは行ったことがありますが、広島県は断念したので……。

天翔 私は広島県に行くこと自体が初めてなんです。牡蠣が大好きなのでぜひ食べたい。別の作品で大阪・東京・福岡・名古屋を回りましたが、それぞれお客さんの空気感が違うんですね。今回もそれを体感するのが楽しみです。

丸美屋食品ミュージカル『アニー』は、2024年4月20日(土)~5月7日(火)、東京・新国立劇場 中劇場にて上演予定。上演時間は約2時間40分(第一幕:80分・休憩:20分・第二幕:60分)。全席指定9500円。ただし、4月23日(火)12時チーム・バケツ公演、4月24日(水)12時チーム・モップ公演 / 16時30分チーム・バケツ公演、4月25日(木)12時チーム・モップ公演の計4公演は、「スマイルDAY」特別料金で全席指定8000円(通常より1500円お得)となる。なお、夏には呉・大阪・仙台・名古屋での公演も予定されている。

また、4月19日におこなわれたゲネプロ(総通し稽古/チーム・モップ)の模様を、後ほど改めてお伝えするのでお楽しみに。

取材・文=ヨコウチ会長
写真撮影=安藤光夫(SPICE編集部) ※転載・転用禁止

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