Yahoo! JAPAN

本場沖縄ではマクドのような存在!?青木で出会った“これぞ元祖”なタコライス 神戸市

Kiss

タコライスと言えば、メキシコ料理のタコスをご飯に乗せた沖縄発祥のソウルフード。トッピングが彩り豊かでおしゃれな料理という印象があったのですが、実は発祥の地・沖縄のタコライスは、そんなイメージとは異なるものなのだそう!

今回、阪神青木駅から徒歩1分のところに7月にオープンした『QUEEN TACORICE(クイーンタコライス)』(神戸市東灘区)を訪問し、沖縄出身の店主・稲田さんが作るタコライスを実食してきました。

元々タコライスは、沖縄の米軍キャンプ地の近くにあった『パーラー千里』の創業者が、安価なフードをと海兵隊員に提供したのが始まり(諸説あり)。現在では専門店以外に食堂やパーラーなど、約200軒ものお店で提供されており、沖縄県民にとっては「マクドのような存在」なんだとか。

そんな原点に立ち返った“元祖タコライス”を食べてもらいたいと、稲田さんは那覇の専門店で修業をし、同店をオープンさせました。

メインとなるタコミートは、クミンやコリアンダーなどのスパイスを10種類以上使って炒め、一晩寝かせて味をなじませたもの。

「タコライス(Msize)」800円 ※Ssizeは600円、Lsizeは1,200円(各税込)

ご飯の上にタコミートを広げたら、チェダーチーズとレタスをたっぷり盛り、最後にトマトをトッピング。注文から提供まではたったの30秒ほど!

早くて旨くて安い、そして腹持ちのいいところが子供からお年寄り(!)にまで人気の理由だそう。「沖縄のタコライスはとてもシンプルで、決して映えません!」と稲田さんは本場にこだわります。

味の決め手となるのはハーブをフレンドした自家製のホットソース。辛いのが苦手な方にはマイルドなソースが、またお客さんの要望でオーロラソースやオニオンチップも用意されています。

味わい深いタコミートと、ご飯の温かさで絶妙に柔らかく溶けたチーズ、たっぷりのレタスが口の中いっぱいに広がります!辛いのが好きならと出してくれたハラペーニョもトッピングし、ソースもときどき追加しながら、Mサイズをあっという間に平らげてしまいました。

ドリンク類も沖縄ならではのラインナップ。オリオンビールやオリオンチューハイ「WATTA」のほか、今なら三線イベントを行った際に仕入れた泡盛やハブショットも揃っているので、昼呑みも楽しめますよ!

キャンベルのマッシュルームスープがあるのも面白いところ。沖縄では、ツナやコンビーフをお中元やお歳暮で贈り合うほど、缶詰が根付いているそう。そんな缶詰文化も知ってもらいたいとメニューに加えています。

「ドリロコス」450円(税込)

こちらはメキシコ発のB級ストリートグルメ「ドリロコス」!ドリトスの袋にタコスの材料を豪快にぶち込むインパクト大のジャンクフードで、沖縄でも流行っているのだそう。チーズソースがかかっているので、そのままスプーンで食べます。友達2~3人でシェアするのも楽しそう!

同店では辛いメキシカンタコス味とマイルドソルト味の2種類があります。

子育て中のママでもある稲田さんは、ゆくゆくこのお店でこども食堂を開くなど、子どもたちの居場所にしていきたいと考えています。今もお店に立ち寄ってくれる子どもたちには、お菓子をしーぶん(沖縄の方言:おまけ)としてあげたり話をしたり、中には洗い物を手伝ってくれる子もいるんだそう。

人が集まり、たくさんの笑顔でいっぱいになる温かさがあり、沖縄の雰囲気や文化にも触れられる魅力たっぷりなお店でした。


場所
QUEEN TACORICE
(神戸市東灘区青木6丁目6-16 ピアフェスタ青木駅前102)

営業時間
11:00~17:00

定休日
日曜日、月曜日

【関連記事】

おすすめの記事