脳はいくつになっても成長できる!「ぎこちない挑戦」が神経細胞を活性化させる理由
脳の発達には年齢制限があるの?
人間の脳はいくつになっても成長できる
子どもの成長は見ていて楽しいものです。ぎこちない動きに、ほほえましさを感じさせます。 そして、成長するにつれ、ぎこちなかった動きも、大脳皮質の運動野や運動前野、小脳などの運動関係のネットワークの学習によって、だんだんと洗練されていきます。脳内では、神経細胞の結合のドラマチックな変化が起こっているわけです。 子どものぎこちなさに魅力を感じるのは、そこにたゆまず学習を続ける生命の不思議さや、したたかさを見るからかもしれません。同じように、大人が見せるぎこちなさも魅力的です。 人間は、一生学び続ける存在です。どんなにみっともなくても、新しいことに挑戦し続けなければ、せっかくの脳の学習能力を生かすことはできません。 人間の脳は、いくつになっても成長できる可能性を秘めているのですから。 幼い子どもに限らず、いい大人が新しいことに挑戦している姿も、見ていて楽しいものです。ましてや、おじいちゃん、おばあちゃんが、ぎこちなくてもチャレンジを続けている姿は、うっとりするほど美しいと私は感じます。 また、これは社会のありようにもいえます。たとえば、インターネットが誕生したころ、多くの人は、「使い物にならない道具」くらいにしか思っていませんでした。しかし、そんなぎこちなさを経て成熟し、いまでは社会に不可欠のインフラとなったことは、万人の認めるところです。 【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』著:茂木健一郎