2027年秋頃の再開業を発表した、「箱根ハイランドホテル」は大自然に包まれた「森の別邸(隠れ家)」に生まれ変わる!
本年5月のGW明けから大幅リニューアルのため長期休業に入った箱根仙石原の「小田急 箱根ハイランドホテル」が、リニューアルの概要と2027 年秋頃の再開業スケジュールを発表した。
かつて、三井財閥の総帥・團琢磨氏の別邸を子息の團伊能氏がホテルとして改造し、開業当時(1957年)は政財界人のみならず文化・スポーツ界など多くの著名人士が憩う「箱根ハイランドホテル」。そうしたセレブリティのリゾートホテルとしての流れを汲み、さらにアップグレードするコンセプトは、「箱根の大自然に包まれた森の別邸」。13,000坪の広大な敷地に広がる芝庭と森林、そして大涌谷の稜線を望む稀有な立地を活かし、景観・食・温泉・体験など全てに滞在価値を高める新たなホテルへと大変身するという。
リニューアルイメージ(ロビー)
例えば到着時、これまでは、入り口から車寄せまでオープンだったが、森と絶景に包まれる静寂のアプローチが非日常の世界へと誘う演出で、あえて植栽でクローズドに設計されまるで森林の中を進むような静かな導線の先に現れるのは隠れ家のようなホテルの建屋。ロビーは、大涌谷を正面に望む南南東向きに再配置。広大な芝庭とその先に広がる「箱根外輪山の稜線」を一望できる大きな窓は、到着の瞬間から自然との一体感を感じられるよう設計。ラウンジには暖炉とバー機能が新設され、当ホテルの特長の1つとなる「薪火料理」の香りを想起させ、ゆったりとした時間の流れる空間に生まれ変わる。
リニューアルイメージ(芝庭側から見た外観)
客室は、「客室棟」と「森のレジデンス棟」の全65室。大規模リニューアルする「客室棟」は59室から50室へと数を絞り、1室あたりの面積を拡張され全室温泉付き。ゆったりとしたプライベート空間が創出され、うち4室は約100㎡のスイート。「客室棟」の約半数は芝庭越しに大涌谷を望む絶景ビューを、残る半数は森林に面した静寂な眺望と半露天風呂が楽しめるという。
リニューアルイメージ 左:森林側の客室 右:芝生側の客室
かつて提供していた薪火焼き料理を復活させ、個室利用が可能な高級鮨屋をサブダイニングとして新設し和洋の美食が選べる。相模湾までを含めた地元食材と、敷地内に湧き出るミネラル豊富な中硬水を活かした料理で五感を満たし、連泊やインバウンドニーズに応える形で進化させるとしている。
ハイランドホテルの温泉は、「大涌谷温泉」の白濁湯が定評で、保温効果に優れ皮膚炎などへの効能もあるとされるが、新たにホテル敷地内に掘削されたのは、殺菌効果に優れ切り傷などへの効能も期待される「箱根仙石原品の木温泉」(透明湯)。泉質・効能の異なる2つの温泉を、宿泊中に楽しめるようになる。また、温浴棟のスパ機能を拡充することで、心身ともに安らげる上質な癒しの時間がペアで共有できるようになり、自然と調和した贅沢な宿泊体験ができるという。また、ホテル敷地内には、芝庭や森林に加え、湧水や早川のせせらぎなど、心を癒す自然環境に囲まれている。五感を刺激する滞在体験を充実させるべく、自然とつながるアクティビティなど、ソフト施策も検討しながら開業に向かう準備が進められている。(画像はすべてリニューアルイメージ)
お問い合わせ
小田急お客さまセンター ℡:044-299-8200(9:00~17:00)