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「1、2、3…」数えるだけで魚が釣れる? 名作ルアー『カウントダウン』が今も面白いワケ

TSURINEWS

カウントダウンは名作(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

「カウントダウン」と呼ばれるルアーがあることをご存じだろうか?「CD」とも略される、主にはラパラ製のものだ。魚のいる場所を探す、いわゆるレンジ攻略で頼れるのがこの「カウントダウン」である。名前の通り、このルアーは「カウント」によって狙うレンジを変えられる。キャスト後に沈める秒数を数え、狙ったタイミングで巻き始めることで、同じルアーでも表層から深いレンジまで探ることができる。しかもバルサ製ならではの独特なアクションを持っており、シンプルながら使い込むほど奥深さが分かってくるルアーなのだ。

カウントダウンとはどんなルアー

カウントダウンはラパラを代表するシンキングミノーの一つである。

カウントダウンミノー(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

フローティングミノーとは違って自ら沈んでいくため、キャスト後にどれだけ沈めるかを変えることで狙うレンジを調整できる。着水した瞬間を0として1、2、3……と秒数を数え、狙いたいタイミングでリトリーブを開始する。

つまり、ルアーそのものを交換しなくても、沈下時間を変えるだけで違う水深を探れるわけだ。魚が表層にいるのか、それとも少し下にいるのか分からない状況では、この特徴が非常に便利になる。

カウントでレンジを刻む

使い方はシンプルで、まずは着水後すぐに巻いて表層付近を探る。反応がなければ数秒沈め、さらに反応がなければもう少し沈める。たとえば最初は3秒、次は5秒、その次は10秒というようにカウントを変えていけば、表層から中層、さらに深いレンジまで順番に探ることができる。

ただし、カウントの数字をそのまま水深に置き換えるわけではない。潮流や風、ラインの角度によって沈み方は変わるため、「5秒なら必ず○m」と考えるのではなく、同じ条件でカウントを変え、魚の反応がどこで出るのかを見るための目安として使うのが基本である。

例えば5秒でバイトが集中するなら、そのカウントで入るレンジに魚がいる可能性が高い。そうやって反応の出るカウントを見つければ、同じレンジを繰り返し攻められる。

数を数えてレンジを読む(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

バルサならではの魅力

カウントダウンの大きな特徴がバルサ製であることだ。現在のミノーはプラスチック製が主流だが、バルサには独特の軽快なアクションがある。リトリーブするとキビキビと泳ぎ、プラスチック製ミノーとは違った生命感を感じさせる。

また、ロッドから伝わってくるルアーの動きも独特で、しっかり泳いでいることを手元で感じやすい。

さらにバルサは天然素材なので、個体ごとに微妙な違いが出ることもある。工業製品として均一に作られたプラスチックルアーとは違い、こうした個体差を「味」として楽しめるのもバルサミノーの魅力である。

憎めない顔つきのラパラ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

バルサの弱点もある

一方で、バルサには明確な弱点もある。

木材であるためプラスチックより傷つきやすく、岩や護岸にぶつけたり、魚を何匹も釣ったりするとボディーにダメージが蓄積する。傷が深くなれば浸水の原因にもなり、本来の浮力やアクションに影響する可能性があるため、扱いには少し気を使いたい。

特に根掛かりの多い場所や護岸にルアーをぶつけやすい釣りでは注意が必要だ。

また、飛距離が出にくいことも問題ではある。だが、これはラインを細くするか、あるいはそもそも飛距離を必要としないシチュエーションで使うかで、解決することもできる。

使い込むほど面白いルアー

カウントダウンは「投げる、沈める、巻く」というシンプルなルアーである。しかし、そのシンプルさこそが面白い。潮の流れや風によって同じカウントでもルアーの位置は変わるため、使い込むほど「この状況ならこのカウント」という自分なりの基準ができてくる。

さらに、ただ巻きだけでなく、途中で軽くロッドを動かしたり、巻きを止めたりすることでアクションにも変化をつけられる。表層なら浅いカウント、中層なら少し沈め、深場ならさらにカウントを増やす。そうやって魚のいるレンジを探し、そのレンジでどんな動かし方が効くのかを考えるのである。

CDにゃシーバスもメロメロ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

最新のルアーのように複雑な機能があるわけではない。それでも長く使われ続けているのは、シンプルでありながらレンジ攻略というルアーフィッシングの基本をしっかり押さえているからだろう。カウントを変えながら魚のいる層を探し、反応が出たレンジを再現する。これだけでも釣りの精度は大きく変わってくる。

カウントダウンは、ルアーそのものの性能だけに頼るのではなく、使い手の経験と工夫によってさらに面白くなるミノーなのである。

小型もあるぞ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

<井上海生/TSURINEWSライター>

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