赤穂観光協会が「航路標識協力団体」に 兵庫県下初
灯台を地域のシンボルや観光資源と位置付け、海上保安庁と連携して地域活性化などに取り組む「航路標識協力団体」に赤穂観光協会(春本新二会長)が指定された。
兵庫県下で初めて。昨年3月に建造・点灯60周年を迎えた赤穂御埼灯台の魅力を活かし、にぎわい創出に取り組む。
航路標識協力団体制度は、灯台など航路標識がある敷地の清掃や草刈り、イベント開催などに取り組む団体を指定するもので2021年に創設。赤穂観光協会は昭和40年代中頃から赤穂御埼灯台が見えるエリアで「赤穂御崎さくら祭り」を開催してきた実績があり、第五管区海上保安本部長から指定された。
3月28日に市役所であった指定証交付式で、姫路海上保安部の浅野光行部長は「市民に愛される灯台になり、地域のさらなる発展に寄与することを期待しています。姫路海上保安部としても積極的に支援していきたい」とあいさつ。指定期間は2029年3月末までの5年間で、灯台の一般公開を行うことも可能になる。
海上保安庁によると、赤穂観光協会を含む10団体がこのほど指定を受け、全国の協力団体の数は52団体となった。春本会長は「風光明媚な赤穂御埼灯台のロケーションを活かして観光活性化につなげたい」とし、今年秋頃の一般公開を目指して検討や準備を進めることにしている。