AND CaaaLL(豊田ルナ、三好佑季、戸田梨杏)[インタビュー]シブサンOGの1匹狼3人が再び紡ぐアイドル物語「100%満足できるまでやっていきたい」
Shibu3 project OGの豊田ルナ、三好佑季、戸田梨杏が、新アイドルグループ『AND CaaaLL』(アンドコール)を結成した。グループ卒業後、ソロとして精力的に活動していた3人は、なぜ再びアイドルの道を歩むことを決意したのか? 豊田、三好、戸田にグループ結成のいきさつや今後について話を訊いた。
こういう未来になるとは、本当に思ってなかった(三好)
──AND CaaaLLは新しいアイドルグループですが、Pop'n'Roll的には2023年の<シブサン卒業式>前に、この3人のインタビューを行なっていました。
豊田:
そうですよね。佑季が卒業する時でした。
──まさかこのような展開になるとはですね。
豊田:
あの頃は(グループを結成することを)想像もしてなかったです。
戸田:
ホントにびっくり。運命っていうのは、こういうことですね。
豊田:
去年の9月に3人揃って沖縄でイベントをしたんですが、それもただただ偶然で。なんか運命のいたずらだなって思います(笑)。
──3人を引き合わすものがあったんでしょうね。
戸田:
3人のインタビューから“匂わせ”が始まっていたみたいになるんですけど、まったく関係なくて(笑)。
豊田:
ホントにたまたま動き始めたというか、今回の意思確認をされたのも、沖縄のイベントからかなりあとだったんです。
戸田:
(結成が決まったあとに)そういえば、沖縄に一緒に行ったねって話していたぐらい。
三好:
こういう未来になるとは、本当に思ってなかった(笑)。
──想像もしていなかったAND CaaaLLの結成のいきさつは?
戸田:
それぞれが“アイドルやりたいです”っていうことをマネージャーさんに言っていて。だったらもう一緒にしちゃおうとなって、こうなりました。
豊田:
ちょうど同時期に言っていて、タイミングが揃ったんです。
戸田:
それもすごいよね。私は(Shibu3 projectを)卒業してすぐだから、そういうこと言いそうだなって思われるかもしれないけど、2人は辞めてから時間が経っているから、アイドルをやりたいタイミングが合うのってすごい。
三好:
急にだもんね。
豊田:
私は卒業してから生誕祭をやらせていただいていたけど、ファンの方の前で歌って踊る機会って本当にゼロに等しくて。でも、アイドル姿が見たいっていうファンの方々の声もすごく多かったんです。自分も“Shibu3 project時代に思い残すことはなかったか?”と言われたら、それはちょっと頷けないなっていうか、むしろ思い残すことだらけで。後輩たちを見ていて、それを消化できた部分はあるけど、見ていたからこそ再燃する部分もあったし、やっぱりやりたかったなみたいなこともあったから、それを叶えるとしたら年齢的にもこれが最後のチャンスだなと思って。それでマネージャーさんに相談したら、ちょうどみんなも同じことを言っていたんです。
──戸田さんがやり残したことは?
戸田:
やり残したことしかない(笑)。というのも、やっぱりアイドルって日本武道館に立ちたいっていうのが最初の目標としてあるので、そこが達成できなかったことが大きな悔いとして残っていました。Shibu3 projectを卒業してからもアイドルをやるって思っていたけど、武道館まで立てるメンバーって、かなり限られてくるじゃないですか。でも、この2人となら行けると思って。AND CaaaLLで武道館に立つっていう気持ちで、マネージャーさんにもお願いしますって言いました。実はもともとShibu3 projectを卒業する前にマネージャーさんからプロデュース業をしないかと言われていて、いろいろと進んでいたんですけど、最終的にメンバーをどうしよう?となった時に、マジでいないねってなって……。そんな時に、AND CaaaLLの話があって、プロデュースではないけど、このメンバーなら行けると思ったんです。
──運命が重なったんですね。
戸田:
ホントにすごい。Shibu3 projectで、もちろん達成できたこともあるけど、自分的には100%満足できてなかったので、AND CaaaLLでは100%満足できるまでやっていきたいなと思います。
最終目標はないけど、いろんなことをだんだんと大きくしていけたら(戸田)
──Shibu3 projectには、高校3年生で卒業するというルールがあるので、目標設定が難しい部分がありますよね。
豊田:
そうなんですよ。自分のベストを尽くす=すべての目標達成には繋がらないっていうのが悔しいところで、個人として精一杯力は出すけど、やっぱり目標には届かなかったっていうのが、多分それぞれの代にあるんじゃないかな。私が達成できなかったうちのいくつかを佑季の代が達成しているかもしれないし、佑季が達成できなかったいくつかを梨杏の代が達成しているかもしれないので、多分引き継がれている部分はあるけど、それと同時にグループとして更新されていくものがあるから、どんどん目標は高くなっていきますよね。
──グループとして達成できることと、個人として達成できることは別ですからね。三好さんが、再びアイドルをしたいと思った理由は何だったんですか?
三好:
私はShibu3 project時代、ホントにアイドルに興味がなくて。ほかのアイドルさんも全然知らないし、自分のことで精一杯だったんですけど、Shibu3 projectを卒業したあとから有名なアイドルさんをどんどん見るようになって、すごく好きになったんです。いろいろとライブ映像やMVを観ていくうちに、自分がやっぱり歌って踊ることが好きだってことに気がついて、アイドルをやりたいなって思うようになったんです。だけど、ファンの方にはもうアイドルはやらないと思うって言っていたり(笑)、演技で頑張りたいってことをメディアでも強く言っていたこともあって、なかなかアイドルしたいですっていうのをマネージャーさんにも言いにくくて、ちょっと諦めていた部分もあったんです。そんな時にマネージャーさんから“アイドルに興味ない?”って言われて、今だ!と思って、“めっちゃ興味あります。ホントはちょっとやりたかったんです”って話をしたら、このグループに繋がりました(笑)。
──サッカーに例えると、いいタイミングでパスが来て、あとは蹴るだけって感じ?(笑)
三好:
そう。いいパスが来たから、これはもうゴールするしかないっていう(笑)。そういう偶然はすごいなって思いました。
──AND CaaaLLは、どんなグループになりそうですか?
豊田:
私たちのことをよく知ってくださっているファンの方だったら、もしかしたら気づいているかもしれないですけど、多分みんな同じような性格の持ち主なんです。
──それはどんな性格なんですか?
戸田:
強いですね、自我が(笑)。
(全員爆笑)
豊田:
“1匹狼の集まり”がイメージとして合ってるかなと思うんです。正直、最初はみんな不安だったんじゃないかな。この3人でグループをやるって言っても、イメージしにくかったんですけど、実際に会って話したりする中で、もしかして“だからこそ”合うのかなっていうのがあって……みんなが同じ強い意志を持っているからこそ、1つのものに向かって、各々が各々の形で努力をするグループだなって思うから、個々の個性や熱量、やり方、アイドルへの向き合い方をそのままに、グループとしての目標に向かって一生懸命頑張って、メンバー内でちゃんと切磋琢磨したいと思っています。
戸田:
ホントに、“個性強いのがドーン!”みたいな感じなので、マネージャーさんから事務所のスタッフの方に(グループを作ると)言ってもらった時も、“絶対ぶつかる。絶対危ないよ”みたいに言われて(笑)。やっぱりそうだよなって思ったし、自分たちでもそう思っていたし、私たちを知ってるメイクさんとか関係者の人たちは全員びっくりして……。
三好:
この3人なんだってね(笑)。
豊田:
だからファンの方はそれよりもびっくりすると思います(笑)。
戸田:
でも、ホントにるんちゃん(豊田)が言ったように、よくあるアイドルのいざこざって、グループへの意識の高さ/低さが原因なことが多いと思うけど、私たちにはそれが100%ない。そう言い切れるぐらい、意識が全員同じところにあるので、それはグループとしては大きいのかなって思っていて。これという目標は今のところは話し合ってもないし、最終目標はないけど、いろんなことをだんだんと大きくしていけたらなとは思います。
慢心ではなく自信を持って、大きい階段を1歩ずつ登って力を出していきたい(豊田)
──今後の活動について教えてください。
豊田:
デビュー後は来年までとんとん拍子で進んでいきます(笑)。そんなことがありえないっていうのは理解しつつも、“でもきっと大丈夫、できるだろうな”って思ってます。それは“慢心”というわけではなく、この3人をはじめ、事務所のスタッフさんなど、周りの環境に安心感があって、そういう環境に身を置けることがありがたいし、私たちにとってはすごい自信に繋がる部分なのかなって。だから、それを慢心には繋げずに自信に変えて、ちゃんと1歩ずつ階段──1歩が大きい階段ですけど(笑)、登っていって力を出せるようにしていきたいです。
──アイドルの場合、自信の大きさがパフォーマンスにも表れますよね。
戸田:
そう言う意味では、多分キラッキラしてます、私たち(笑)。
豊田:
変な話ですけど、全員センターしたい。だから“(自分が)センターやりたい”で喧嘩をしないです。だって全員やりたいんだもん(笑)。
戸田:
もう誰がセンターでもいいし、毎回変わっていくと思います。
豊田:
それが、みんな嬉しい。やっぱりモチベになるじゃないですか、センターに立てることって。多分みんながみんな同じ熱量でセンターしたい!(笑) だから、そういうので喧嘩になったりとか、変な雰囲気になったりとかないですね。
──最後に、このグループの中での自分の見てもらいたいポイントを1人ずつお願いします。
戸田:
Shibu3 projectの最後は最年長だったので、私が引っ張んなきゃって思っていたので、AND CaaaLLでは、その部分はお姉さんたちに任せます(笑)。
豊田&三好:
えー!(笑) 末っ子ぶりってこと?(笑)
戸田:
妹で行かせてください。お願いします(笑)。ここからはもう全力で頼って、何かあったらすぐ相談。小さな不安も1個も作らないでいきたいなって思ってます。ひたすらお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん。末っ子感満載でいきたいと思います。
豊田:
(笑)。今回のグループは歌の“被せなし”なので、100%生歌なんです。だから、ビビっている部分はありますね(笑)。
戸田:
でも、慣れていけばウマくなるのが実感できると思う。
豊田:
そこは見守ってもらいたいと思います。あと、年齢差なのか、このグループの中では2人がふざけ合ってるのを頬杖ついて、お母さんみたいな感じで見守っている瞬間があって……。
戸田&三好:
あはは(爆笑)。
豊田:
だから私がそうなってる瞬間、2人とは仲悪いと思わないでほしい(笑)。もうお姉ちゃんよりかは、お母さん気分だし……。
戸田:
MC中とかに、るんちゃん1人ぼっちとは思わず……。
豊田:
楽しんでるって思ってほしい(笑)。それこそ性格的な面で言うと、2人は外交的で、私は内向的な人間で、それでも差が生まれると思うんです。そういう空気感も含めて、楽しんでもらえたらなっていうか、るんちゃん、そうやって2人のことを見守ろうと思ってるんだなっていうことを温かい目で見ていただきたい。あとは1番年上だけど、私が1人で、ちょっとふざけ出す瞬間とかもあって、たまに年下や同い年みたいにふざけ合ったりすると思うので、そういう全体的な空気感も楽しんでもらいたいですね。
──それでは、最後に三好さんはどうでしょうか?
三好:
今までファンの方が見てきた三好佑季よりも、実は私って、もうちょい変わり者なんです(笑)。だいぶ隠していて、最近は配信とかでちょっと深夜テンション出したりしているんですけど、それでもまだ完璧な素ではないので、私の最大限のおふざけを見てもらおうと思います。
戸田:
けっこう行きますよ(笑)。
三好:
素を出していこうかなって思うので、そこに引かないでもらって、これが本来の三好佑季なんだなっていうのを思ってもらえればいいなって思います。
豊田:
びっくりしますよ、多分。
──楽しみですね(笑)。
戸田:
知れば知るほどおもろい女。
豊田:
スルメ系アイドル。
戸田:
スルメ系アイドル、嫌だな。噛めば噛むほど……。
三好:
でも、私、スルメめっちゃ好きだから嬉しい(笑)。よろしくお願いします!