野毛山動物園 インドライオンの「ラージャー」が天国へ 国内飼育はズーラシアのみに
市立野毛山動物園=西区老松町=は6月30日、インドライオンのオス、「ラージャー」が死亡したと発表した。
死因となった腎不全は猫によくみられる疾患で、加齢とともに罹患率が高まる病気。16歳のラージャーは大型ネコ科動物としては高齢で、昨年から慢性腎不全となり治療を続けてきたが、30日午前8時頃、展示場で死んでいるのを飼育員が確認した。
野毛山の王子
ラージャーは2008年2月によこはま動物園ズーラシア=旭区=で誕生し、14年に野毛山動物園に移った。来園者からは「野毛山の王子」と呼ばれ、親しまれてきた。
インドライオンは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧(近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの)」に区分されている。国内で見られるのは、ズーラシアの3頭のみとなった。
野毛山動物園で毎年9月に開催されている動物の慰霊祭で献花台を設置する予定。詳しくは同園【電話】045・231・1307。