高齢者に多い疾患 磯子中央病院が「特発性正常圧水頭症」について講演
磯子中央病院=磯子区磯子=は6月8日、磯子地域ケアプラザで「特発性正常圧水頭症」について講演会を開いた。
講師を務めたのは、同院脳神経外科医師の浅田裕幸氏。高齢者に多い疾患である「特発性正常圧水頭症」について、多くの人に知ってもらおうと企画。地域住民や介護職関係者など約50人が参加した。
「特発性正常圧水頭症」は、頭蓋内に髄液がたまることで脳が圧迫され、認知症などのさまざまな症状が出るという病気。認知症や歩行障害、尿失禁といった症状が出るが、こうした症状は加齢が原因と思われることが多く、見落とされやすい病気の一つだという。浅田氏は実際の症例を紹介しながら病気について解説。「治療することで改善につながることがある。まずはこうした病気があると知り、早めに気づけるようにしてほしい」と話した。