本当のところはどっち?「お酒は百薬の長」or「飲むと不健康になる」?【痩せるお酒の飲み方】
お酒を飲みすぎると肝臓はボロボロになる!?
これまでご説明した通り、お酒を飲みすぎると、お酒のアルコールやお酒やおつまみに含まれる糖質が原因で、脂肪肝に発展する可能性が高まります。そこで覚えておきたいのは、脂肪肝は「自覚症状がなく気づかないうちに進行する」ということ。肝臓には痛みを感じる神経が存在せず、ダメージを受けても相当悪くなるまで症状に現れません。
脂肪肝の怖いところで、肝臓の中性脂肪が20%を超えた中度~重度に近い状態でも、はっきりと自覚できる症状は出ないのです。放置するのが一番危険で、肝硬変や肝臓がんにまで進ん脂肪肝の怖いところで、肝臓の中性脂肪が20%を超えた中度~重度に近い状態でも、はっきりと自覚できる症状は出ないのです。放置するのが一番危険で、肝硬変や肝臓がんにまで進んでしまう恐れもあり、気づいたときには手遅れ…という場合も少なくありません。
また、肝臓の病気だけでなく、脂肪肝は様々な生活習慣病も引き起こします。その原因は、脂肪肝による血管へのダメージ。脂肪肝だと肝臓から血管に中性脂肪があふれ出し、脂肪やコレステロールがたまって血液がドロドロに。これが続くと血管が傷んで動脈硬化になり、狭心症や脳梗塞などの重篤な病に繋がります。
さらに、血管や血液に問題があると脳への血流も悪化。神経細胞が血液不足で損傷され、アルツハイマー型認知症を発症しやすくなります。そのほか、糖尿病や高血圧、腎臓病、歯周病など、多くの病気が脂肪肝による血管の異常が発端。脂肪肝を早期発見・早期治療することは、これらすべての病気を予防することになるのです。
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そもそもなんでお酒を飲むと太るの?
酒を飲むと太る。そう実感する人は多いのでは?お酒やおつまみのカロリーや糖質が原因なのでしょうか。もちろん、それも関係しますが、実はもっと根本的なところに「飲むと太る」原因があるのです。
お酒を飲むと、まずはアルコールが胃に到達して吸収されます。すると、アルコールの影響で全身の血流がよくなります。皆さんが経験する、お酒を飲むと血行がよくなって体が温まるという現象です。アルコールはある程度胃で吸収されたあと、小腸へ流れていきます。当然、小腸も血流がよくなっているので吸収力がアップ。流れてきたアルコールのほか、お酒やおつまみに含まれる糖質をたっぷりと吸収してしまいます。
お酒を飲むと脂肪をためこみやすくなる!
同じ糖質量でも、お酒を飲まないときよりも飲んだときのほうが、より多く糖質を吸収してしまう。これが、「飲むと太る」一番の原因です。糖質はとりすぎると、中性脂肪となって体に蓄積していきます。つまり、お酒を飲むと、体が脂肪をため込みやすい状態になってしまうのです。
また、お酒には胃を刺激して胃の動き(蠕動運動)をよくする作用もあります。胃が活発に動きはじめるので、どんどん食欲も増進します。その結果、お酒を飲みながら食事をすると食べすぎてしまったり、飲んだあとにシメのラーメンを食べたくなったりと、食欲が暴走。単純に飲むと食べる量が増えることで、太ることに繋がります。
お酒を飲むことで太りやすくなってしまいますが、本書ではお酒を飲んでも太りにくくなる、痩せることにつながる方法を紹介しています。気になる方はぜひ手に取ってご覧ください!
【書誌情報】
『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
監修:土田 隆