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【ミキハウスCAFÉ×マガジン】2人育児ママのリアル(後編)産後の辛さも感謝も抱きしめて。夫婦が「チーム」になるまでの試行錯誤

ミキハウス

【ミキハウスCAFÉ×マガジン】2人育児ママのリアル(後編)産後の辛さも感謝も抱きしめて。夫婦が「チーム」になるまでの試行錯誤

ミキハウスが運営するオンライン座談会「ミキハウスCAFÉ」。そこでは語りきれなかった、個人的なお話に耳を傾ける企画です。コンセプトは、場所を移してじっくり語り合う2軒目のカフェでのおしゃべり。ミキハウスCAFÉメンバーたちが、あの場では話しきれなかった「ここだけの話」をそっと明かしてくれます。

2人育児という激流のなかで、戸惑いながらも今日を懸命に繋いでいくママたちの姿が見えた前編。続く後編では、その激流のなかで最も重要なパートナーである「パパ」との関係性、さらに、ひとりの女性としての「ママ自身の心」にフォーカスします。

【半年間の育休を取ったパパ=まつたけさん】と【ほぼワンオペを支えるパパ=ホソノさん】。正反対の環境にいるおふたりの口から語られる子育て、そしてパートナーに対する〈ホンネ〉とは。

「育休パパ」と「ワンオペ」。それぞれのパパの戦力値

――ここからはパパとの関係性についてお聞きします。2人目が生まれてから、パパの“戦力”や役割はどう変わりましたか?

まつたけさん(以下、敬称略):うちは少し特殊なのですが、私が2人目の妊娠中に切迫早産で自宅安静になってしまったんです。上の子がいるのに「トイレ以外は寝ていてください」という状態で。それを機に、夫が有給を使い切り、さらに産後は半年間の育休を取ってくれました。

――半年間の育休はすごいですね。世間では「休んだはいいけど戦力にならない」問題もよく聞くじゃないですか。そんなことはなかったんですか?

まつたけ:そこは大丈夫でした。彼は元々1人暮らしが長くて家事もできましたし、共働きだったので「できる人がやる」というスタンスがあったのも大きかったですね。半年間、24時間体制で上の子のフォローと家事全般をやってくれたので、そこはもう感謝しかありません。

――理想的なチーム体制ですね。ホソノさんのところはいかがですか?

ホソノさん(以下、敬称略):うちは正反対でしたね(苦笑)。子どもが生まれてからも、びっくりするくらいなにも変わってません。朝9時に出て夜中まで帰ってこないですし、育休もとってない。ほぼ家事育児は丸投げでこっちに降ってくる感じです。

ホソノさん:唯一、朝の送迎だけは分担していますが、平日は完全にワンオペですね。もう、外で稼いできてくれるのが役割、という割り切りはしています。近所に私の姉が住んでいるので手伝いに来てもらったり、「月いくらまではシッターさんを使っていいよ」という予算の中でやりくりして乗り切っている感じです。

――なるほど。1人目のときは許容範囲だったけれど、2人目になって「もう少し協力してほしい」という本音はありますか?

ホソノ:もちろん「やってほしい」という気持ちはあります。でも「仕事だから」と言われると、それでご飯を食べさせてもらっているわけだし、何とも言えないなというところですね……。ただ、夕方5時6時の保育園のお迎えに来ている、よそのパパの姿を見ると、心の底から羨ましいなと思います。私もそうなったらもっと仕事ができるのにな、とかはどうしても思っちゃいますね。

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もう、一緒にいたくない…育休半年が限界だった件

――産後はホルモンバランスも崩れますし、子育てどころじゃない時期もあったと思うんですよ。そういうデリケートな時期、パパの言動に「イラッ」とした瞬間はありましたか?

まつたけ:さすがにありました。先程、夫が半年育休を取ってくれたのはありがたかったと言いましたけど、いいことばかりではなくて。それこそ24時間ずっと顔を合わせていると、それはそれで別の“難しさ”があってですね。

――その難しさとやらを、ぜひ言葉に。

まつたけ:まぁ、こっちは寝不足とホルモンバランスが崩れているわけです。だから普段とは違うんですよね。で、夫がいつものように「これどうすればいい?」「あれはどこ?」という些細な質問をしてくるわけですけど、「それくらい自分で考えろよ!」って爆発しちゃって。

――あぁ、わかります。脳がパンクしているときに指示出しを求められるのはキツいですよね。

まつたけ:そうなんです。夫からすれば、ただ質問してるだけなのに、なんでこんなにキレられなきゃいけないんだって感じで。結果、家の中の空気がただただ悪くなる時期もありました。夫の育休が終わって仕事に復帰したとき、寂しい反面、正直なところホッとしました。「やっと自分のペースでできる!」って清々しい気持ちになったのは、ここだけの話にしておいてください(笑)。

――そうします(笑)。思わずホソノさんも笑ってらっしゃいますが、産後にイラッとしたことはなかったですか?

ホソノ:ありましたよ。うちの場合、夫が“かまってちゃん”で、それが地雷になりましたね。産後に子どものお世話でそれどころじゃないのに、「かまってもらえなくて寂しそう」にしてるんです。しかもそれを言葉にしてくる。「なんであなたの心のケアまで私がしなきゃいけないの!?」って思いました。

ホソノ:でも最近になって、私に“感謝力”が足りなかったなと少し反省もしているんです。

――はい? 感謝力…どういうことですか?

ホソノ:もっとさまざまなことに感謝していればよかったなと。もちろん言葉では「ありがとう」とは言っていたけれど、私も余裕がなくて心がこもっていなかったように思うんです。もっと具体的に「このおかげで家事が進んだよ」とか「お仕事がんばってくれてありがとう」と伝えて、彼を「同じチームのメンバー」として認めてあげる努力が必要だったのかも。

――それはホソノさんの“反省力”がすごすぎます…。逆に「パパ、神!」と思った瞬間や、救われたことはありますか?

まつたけ:夫は子どもと全力で遊んでくれるので、そこは助かっていますね。今は「ママは家のことをやる人、パパは遊んでくれる人」という役割分担が自然にできていて。授乳中に長女が「遊んで!」となったときにサッとバトンタッチできる。子どもたちがパパに懐いて楽しそうにしている姿を見ると、やっぱりこの人と一緒に育てていけてよかったなと思います。

ホソノ:私は、子どもとすごして「あ、今幸せだな」と感じるとき、ふと夫の存在に感謝することがあります。この幸せな日常は、彼が外で必死に働いて土台を支えてくれているからこそ成り立っているんだな、と。この当たり前のような日常は、夫がいるからこそあるんです。不満を言えばキリがないけど、それを補って余りあるくらいの幸せを、この人はくれているんだなって思いますね。

手続きがわかりづらい 行政に届けたいママの〈ホンネ〉

――家族以外の手を借りる「第3の手」についてもお聞きしたいと思います。自治体のサポートや外部リソースはどれくらい活用されてますか?

ホソノ:自治体のシッター補助などは使ってます。ただ、とにかく手続きが煩雑だと思います。事前登録のために仕事を休んで窓口に行かなきゃいけなかったり。「今、この瞬間助けてほしい!」という病気のときなんかにすぐ使いたいのに、それができないんです。

まつたけ:行政サービスを受けようと思って、ホームページを見ても結局「詳しくは窓口へ」ばかりで、中身が全然わからないこともよくありますよね。あらゆることが、スマホひとつで完結できる時代になっているのに行政サービスに関しては、利用までのステップが多すぎて、一番助けが必要なときにはもう疲れ果てて辿り着けないんです。

――「助けて」と言える場所があっても、そこに辿り着くまでの階段が多すぎるわけですね。そうなると社会に守られているという実感が持ちにくいかもしれませんね。

ホソノ:本当にそう思います。ちょっと話は逸れますけど、最近は「街の安全性」についても不安を感じることがあって。先日、知らない人に突然息子を抱っこされそうになって、心底怖かったんです。「なにもなかったんだし、そもそも悪意がないならいいだろう」と思われるかもしれませんし、私自身も神経質すぎるのかもしれない。でも、なんだか怖くて。そう感じる理由はよくわからないんですよ。

――いやいや。子どもの連れ去り事件とかの報道もよく聞きますし、怖くなるのはわかります。

ホソノ:昔はもっと街全体で緩やかに見守る雰囲気があったけど、今はそうなっていない…少なくともそういう雰囲気を私が感じられていない、ということもあるのかな。家庭という「個」の単位だけで、必死に壁をつくって守らなければならないような閉塞感を、どこかで感じるようになってるのかもしれません。

もし、自分を取り戻す「自由な1日」が手に入ったら?

――毎日フル稼働しているおふたりに。もし明日、子どもの心配も夫の小言も一切ない「完全に自由な1日」が手に入ったら、何をしたいですか?

まつたけ:私は……絶対に、1人でディズニーランドに行きたいです!開園から閉園まで。家族で行くとどうしても子どものペースになるし、安全第一、トイレ第一じゃないですか(笑)。そうじゃなくて、自分の好きなアトラクションに乗って、自分の好きなものを食べて、自分の歩幅で歩く。そんな風に「1人の人間」に戻る時間が、今一番の夢ですね。

ホソノ:それ最高ですね! 私は……九州の実家に帰りたいです。日帰りでもいいから。それで母や地元の友だちに会って、今の自分をいったん「娘」や「友人」に戻してあげたい。自分が親になった今だからこそ、育ててくれた親に感謝を伝えながら、2人でゆっくりすごす時間を持ちたいなと思います。

――おふたりとも、「母」という役割をいったん脱ぎ捨てて、本来の自分に戻りたい、というのは共通していますね。最後にお聞きします。1人目のときと比べて(2人のママになって)、ご自身が「成長したな、強くなったな」と感じる部分はありますか?

ホソノ:視野が広がったな、と思います。妊婦さんや子連れのママを見かけたとき、以前よりずっと「何かお手伝いしましょうか」という気持ちが自然に湧くようになりました。日常の些細な「空が青い」といったことにも幸せを感じられるようになったし、自分も人間として成長させてもらっているなと感じます。

まつたけ:子どもがいなければ一生行かなかったような場所に行き、子どもの目線で新しい発見ができる。これは1人とか2人とかに直接関係ないですが、それって子育てをしていなければ得られなかった豊かな経験ですよね。何より、自分の親が孫をよろこんで抱っこしている姿を見られるのは、最高の親孝行ができているのかな、と感じています。

カオスな毎日のなかで、パートナーへの葛藤も抱えながら、それでも一歩ずつ進むおふたりの笑顔は、どこか晴れやかでした。子育てはきっと、どんな環境であっても、手探りで「わが家の正解」を探し続ける日々。けれど、こうして思いを言葉にし、誰かと分かち合おうとすること。その一歩一歩が、いつか振り返ったときに、かけがえのない豊かな景色へと繋がっていくのだと思います。おふたりの〈ホンネ〉の対話が、今この瞬間もそれぞれの場所で奮闘しているママたちの心を、そっと温める灯火になりますように。

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