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「川崎のルーツ」歴史公園に セレモニーと雅楽で祝う〈川崎市川崎区・川崎市幸区〉

タウンニュース

倉庫前で雅楽「賀殿」を披露

飛鳥時代の倉庫を復元した橘樹(たちばな)歴史公園(高津区千年)が5月18日にオープンし、記念式典が同園で行われた。

同園は、7世紀後半〜10世紀の地方行政組織の推移をたどれるとされ、市内初の国史跡に指定された史跡橘樹官衙遺跡群につくられた。武蔵国橘樹郡の役所跡が発見されており、古代橘樹の息吹を感じてもらおうと、市は保存整備事業に着手。2023年から公園整備工事が進められてきた。

公園面積は約3000平方メートル。地中には飛鳥時代の倉庫跡4棟が保存されている。倉庫1棟を、「板校倉造」の構造や古代の建築技法を取り入れて復元。飛鳥時代の倉庫復元は全国で初めてとなる。

式典には来賓約70人と周辺住民200人以上が来場した。福田紀彦市長は「橘樹郡司」として、再現された装束を身にまとって登場。現在の川崎市域と橘樹郡の範囲が重なることに触れ、「川崎のルーツがここにあり、守られてきた。市民の皆さんに知ってもらい、大切にしていきたい」とあいさつした。

鍵をかけ開園宣誓

倉庫が厳重に鍵をかけられて管理されていたことを踏まえ、古代風のセレモニー「閉封の儀」が実施された。福田「橘樹郡司」から鍵を受け取った職員が倉庫の扉を施錠すると、福田郡司は開園を宣言した。

式典後には、公益社団法人北之台雅楽アンサンブルが雅楽「賀殿(かてん)」を上演。建物新築の際に用いられることが多い楽曲といい、赤系統を基調とした襲(かさね)装束の舞人や演奏で、華を添えた。

見学に訪れた千年在住の女性(67)は「2、3年前から散歩で近くを見てきたので、公園ができていく過程が楽しみだった。のどかな雰囲気を守り、憩いの場になれば」と語った。

開園を宣誓する福田市長(右)

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