一生歩ける体をつくる鍵!元気な高齢者に共通する体の特徴とは!?【DON’T DIE 100歳まで健康に生きるアルブミンの法則】
元気な高齢者は「アルブミン値」が高い
私の患者さんのデータを分析すると、アルブミン値が高い方は、高齢であっても身体機能がよく保たれ、日々を若々しく過ごしていらっしゃることがわかります。
アルブミン値が低かった患者さんも、肉や卵などの動物性タンパク質を積極的に摂取することで、数値が上昇するとともに活力を取り戻しました。
ここまで解説してきたように、アルブミン値は健康長寿と密接に関連しています。数値が高いほど老化速度が緩やかで、疾病リスクが低い傾向にあることが疫学研究で明らかになっているのです。
アルブミン値が高いということは、十分なタンパク質を摂取し、体内で効率的に代謝・利用できていることを意味します。
アルブミンは、ホルモンや栄養素を必要な組織へ運搬するほか、損傷した細胞の修復・再生を助け、膠質浸透圧を維持することで体液バランスを調整するなど、生命維持に欠かせない役割を担っています。これらの働きが適切に保たれることで、老化の進行を抑える効果が期待できます。
具体的には、以下のような効果が認められています。
・歩行速度が維持され、ADL(日常生活動作)の自立度が高まる
・免疫機能が保たれ、感染症にかかるリスクが低下する
・総死亡リスクが低下する
・筋肉量や筋力が維持され、サルコペニア(筋肉減少症)やロコモティブシンドローム(運動器症候群)の発症リスクが軽減される
すなわち、アルブミン値が高い人ほど、元気で健康寿命を長く保てる可能性が高いといえます。
アルブミン値が適切に維持されているかどうかは、単なる栄養状態の指標にとどまらず、生命予後や生活の質(QOL)にも大きく影響します。アルブミン値は、体の回復力や抵抗力を反映する「元気指数」ともいえる存在であり、この数値を高く保つことが、健康長寿を実現する要となるのです。
【出典】『DON’T DIE 100歳まで健康に生きるアルブミンの法則』著:栗原毅/栗原丈徳