日本最古の珈琲店 神戸・元町『放香堂加琲』は珈琲だけでなく日本茶も上質 神戸市
神戸・元町商店街に、日本最古の珈琲店『放香堂加琲』(神戸市中央区)があります。日本最古のお店なのに、和を感じる店構えはスタイリッシュ。さっそく取材に伺ってきました。
放香堂加琲が日本最古の理由
今から約180年前の天保年間(1830~1843年)、宇治茶の『放香堂』が京都で創業しました。そののち、神戸港の開港によって明治7年(1874年)に神戸から海外へ日本の茶葉の輸出を開始。
輸出すると船のコンテナが空になるため、帰りにインドから珈琲豆の輸入をするようになったそうです。
そして明治11年(1878年)、日本で初めてとなる珈琲店が誕生したのです。
現在の場所にカフェ『放香堂加琲』をオープンさせたのは2015年のこと。
放香堂加琲では、明治時代に行われていた「珈琲豆の石臼挽き」を再現しています。新鮮なコーヒーを提供するためこまめに挽いているので、タイミングがあえば石臼挽きを見られるかもしれません。
石臼ですりつぶすゴリゴリ……という音がとても印象的。石臼で挽かれた珈琲豆も見せてもらいました。電動ミルで挽く均一さとは異なる、大きさがバラバラな珈琲豆の粒たち。この挽き方は石臼ならでは!
濃厚チーズケーキ放香堂抹茶ソース添えにもヒミツが
明治復刻コーヒー「麟太郎」と、ケーキ「濃厚チーズケーキ 放香堂抹茶ソース添え」をオーダーしました。
「麟太郎」は、挽いた豆のワイルドな印象とは異なり、とってもまろやか!ほどよくオイルもあって香り高いです。
チーズケーキに添えられた抹茶ソースは驚くほど濃厚。
放香堂の看板メニュー、「コーヒー」と「日本茶」を両方存分に楽しめる組み合わせです。
珈琲だけじゃない!『放香堂加琲』のお茶は茶師十段が監修
『放香堂加琲』の日本茶系メニューは、すべて茶師十段の酢田恭行氏が監修しています。
茶師とは、「全国茶審査技術協議大会」でお茶の産地や品種などを判別する審査において、高い成績を修めた人に与えられる資格。茶師十段は最高位です!
「濃厚チーズケーキ放香堂抹茶ソース添え」の抹茶ソースをはじめ、抹茶オレやほうじ茶オレなど、店内の日本茶メニューは酢田氏が茶葉を選定・監修しています。
コーヒー好きもお茶好きも、心を満たしてくれる『放香堂加琲』。
次はカフェでお茶をしてから、お隣の茶葉販売『放香堂』で茶葉を選んでみたいと思います。
場所
放香堂加琲
(元町通3丁目10-6 放香堂ビル 1F)
営業時間
9:00~18:00
定休日
不定休