どこか親しみを感じる‥2025年下半期「既視感たっぷり」韓国ドラマ4選
韓国ドラマには、設定や演出、展開、キャストの配役など、お決まりのパターンがよくみられる。
特徴であり魅力の1つにもなっており、“ベタだけど面白い”と感じたことのある韓ドラファンは、多いのではないだろうか。
お約束となっているものの多くは、視聴者に親しみを感じさせ、期待や予想通りの着地によって満足感を与える。定番がもたらす安心感は大きい。
2025年下半期も、そんな韓ドラならではのクリシェを活かした作品が目白押し。放送開始前にもかかわらず、すでに視聴者から熱い視線を浴びている。
そこで本記事では、既視感あるポイントが作品における武器となることが予想される、安定感を兼ね備えたドラマのラインナップを紹介する。
(図)Danmee 春の韓ドラ王者は「いつかは賢いレジデント生活」!シリーズの魅力を受け継ぎ堂々の首位
台風商社 (tvN)
『台風商社』(原題:태풍상사)は、1997年に起こったIMF危機から自身が代表を務める商社を守ろうとする男性とその家族の成長、そして人間模様を描いた物語。
イ・ジュノ(2PM)主演作として耳目を集めている作品ではあるが、レトロドラマの決定版『応答せよ』シリーズでお父さん役を演じて活躍したソン・ドンイルが、主人公の父親を。『Pachinko パチンコ』シリーズで、日本統治下のなか懸命に生きた女性を演じたキム・ミンハが、商社に勤める典型的な韓国の長女を演じるとして話題に。
レトロ作品を盛り上げたことのある両者は、韓国激動の時代を描いた本作でも、ノスタルジックな世界観を演技によって完成させてくれそうだ。
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年8月22日現在):未定
ソウルに持ち家があり大企業に通うキム部長の物語 (JTBC)
『ソウルに持ち家があり大企業に通うキム部長の物語 』(原題:서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기)は、価値があると思っていたものを一瞬にして失ったことで本当の自分の姿に気づく、ある中年男性のオフィスヒューマンドラマ。
大企業を背景に、社内の様々なキャラクターが登場して中年会社員の生活や悩み、家族への想い、経済的不安などを盛り込んだ話になっているよう。
かつて、新人社員をはじめ様々な役職のキャラクターを通してサラリーマンの悲哀を描いた『ミセン-未生-(2014/tvN)』が、視聴者の共感を呼び大ヒットしたが、本作もまた、多くの人に寄り添いエールを贈る感動作になりそうだ。
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年8月22日現在):未定
シン社長プロジェクト (tvN)
『シン社長プロジェクト』(原題:신사장 프로젝트)は、元交渉人で今はチキン店の社長が、話術ひとつで市民の対立を解決していくオフィスコメディー。
『浪漫ドクターキム・サブ』シリーズで、カリスマ溢れる医師を演じて作品の人気を牽引したハン・ソッキュが、本作では、かつて“交渉の達人”と言われた主人公を務めることがわかっている。
シリアスにならざるを得ない医療を題材にした同作よりも、コミカル要素が比較的多く盛り込まれることが予想されているが、ハン・ソッキュの熱演がまたしても視聴者を釘付けにするのは間違いなさそうな雰囲気。交渉術に優れ、その道を極めたキャラクターをどう演じるのか注目される。
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年8月22日現在):未定
100番の思い出 (JTBC)
『100番の思い出』は、1980年代を舞台に、100番バスのバスガイドとして働く女性2人の友情と、1人の男性を巡る切ない初恋を描いた青春ロマンス。
近年韓ドラに増えているタイプの、女性を主人公にした作品で、彼女たちの夢や青春の1ページ、内面的成長を、時代的背景なども盛り込みながらノスタルジックな世界観とともに描くという。
また。キム・ダミとともに主演を務めるシン・イェウンは、昨年『ジョンニョン:スター誕生』(tvN/2024)で、1950年代を背景に夢に向かって突き進むキャラクターを演じてその演技が称賛された。そんな彼女なら、恵まれない家庭から脱出するのを夢見る本作のキャラクターも見事に演じあげてくれるのではないかと期待されている。
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年8月22日現在):U-NEXTで2025年9月14日配信スタート
(ライター/西谷瀬里)