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「地元で産みたい」なら今すぐ! 産婦人科医が「妊娠4ヵ月がリミット」と語る里帰り出産の病院探し

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「地元で産みたい」なら今すぐ! 産婦人科医が「妊娠4ヵ月がリミット」と語る里帰り出産の病院探し

妊活中から妊娠超初期の特徴を産婦人科医・柴田綾子先生に取材。妊娠4ヵ月(12~14週)の過ごし方と安定期の注意点(全4回の4回目)。

【▶画像】妊娠3ヵ月頃の赤ちゃんはイチゴ1個分ぐらいのサイズ!

妊娠4ヵ月は、つらいつわりの終わりが見え、流産のリスクも低下する時期。赤ちゃんの成長も実感しやすくなり、ようやくマタニティライフを楽しめる気持ちが湧いてくるころでしょう。

妊娠4ヵ月の過ごし方や里帰り出産など、妊娠中にしておきたい準備について、産婦人科医の柴田綾子先生に解説してもらいました。

妊娠4ヵ月のママと赤ちゃんの状態

妊娠4ヵ月は、妊娠12~15週のころ。胎盤が完成し、これまで流産が起こりやすかった時期を過ぎるため、多くのママがホッと一安心できる時期です。

15週のころには、赤ちゃんはグレープフルーツ1個分ほどの大きさになり、内臓もほぼ完成しています。見た目も赤ちゃんらしくなり、胎児の向きや体勢によってはエコーで性別がわかることもあります

イラスト/吉田いらこ

つわりが終わって食欲回復? 体に起こる新たな変化

妊娠4ヵ月に入ると、つわりの症状が軽くなる方も多く、食欲が戻ってくる傾向があります。ただし個人差があり、引き続きつわりが続く方もいます。

また、子宮のふくらみが増すことで以下のような症状がみられやすくなります。

・お腹の張り
・便秘
・動悸
・疲れやすさ
・腰痛
・足のむくみ

赤ちゃんの成長とともに、お腹もどんどん大きくなっていきます。なにもしていなくても、お母さんの体には負担がかかっている状態ですので、無理はせず、自分の体調に合わせて過ごすことが大切です。

食事と運動にも意識を向けよう

食欲が戻った方は、栄養バランスの整った食事を意識しましょう。特に、野菜・たんぱく質・炭水化物を一度に摂れる具だくさんのスープは、手軽でおすすめです。

また、貧血の改善に効果的な鉄分が多く含まれる大豆や、カルシウム豊富なお豆腐などを使った温野菜のサラダやスープもよいでしょう。

写真:アフロ

妊娠14週からは体調も安定して動きやすくなる時期です。ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動を取り入れて、適度に運動するようにしましょう。

ただし、夏場は熱中症のリスクが高まるため、炎天下での散歩はNG。腹痛や出血がなければ、マタニティヨガやピラティス、水泳などもおすすめです。

また、この時期は赤ちゃんの発育が著しく、健診でもエコーで成長を確認できる楽しみが増えます。指を吸ったりあくびをしたり、エコー検査中にかわいらしい仕草を確認できるかもしれません。

イラスト/吉田いらこ

里帰り出産までの流れ

現在通っている病院で出産を迎える方も多いですが、里帰り出産を希望する場合は妊娠4ヵ月ごろまでに準備を始めるのが安心です。

具体的には、以下のような準備が必要になります。

【里帰りの準備】
・里帰り先の病院ホームページを調べ、里帰り出産までの流れを確認する・里帰り先の病院に事前に連絡して、受診もしくは分娩の予約を取る(妊娠中期に受診が必要な場合もある)

・何週ごろに里帰りをするかを決め、妊婦健診の予約を取っておく

・現在通っている医療機関に里帰り出産予定であることを伝え、紹介状や検査結果のコピーを依頼しておく

里帰り先の病院の選定が遅れると、受け入れ先が見つからないこともあるため、妊娠初期~中期ごろには準備を進めましょう

医学的な「安定期」はない?

一般的に妊娠5ヵ月ごろからを安定期ということが多いですが、実は医学的には安定期というものはなく、妊娠中はいつなんどき出血や腹痛がおきるかわかりません

旅行や遠出をする際には、母子手帳や保険証(またはマイナンバーカード)を必ず携帯し、腹痛や出血がおきたときに受診できる病院が目的地近くにあるか事前に調べておきましょう。

つわりが強い方や切迫流産の診断を受けている方、出血や腹痛がある方は遠出や旅行は控え、病院まで1時間以内にたどり着ける範囲で過ごすことをおすすめします。

また、旅行や遠出でなくても、外出の際は、母子手帳と保険証(またはマイナンバーカード)を持ち歩きましょう。外出先で体調を崩したり、急に医療機関を受診したりする場合にも役立ちます。

母子手帳には妊娠週数や健診結果が記録されており、受診時に医師へスムーズに情報を伝えられます。妊婦健診の補助券を利用できる場合もあるため、普段から持ち歩いておくとよいでしょう

───◆───◆───

妊娠4ヵ月は胎盤が完成し、流産のリスクがぐっと下がり、体調も落ち着き始める時期です。つわりが落ち着く方も多く、食欲や体調が回復して日常生活を楽しめるようになるでしょう。

エコーでは性別がわかることもあり、健診がより楽しみに! 今後に向けて、里帰り出産の準備なども少しずつ進めていきましょう。

取材・文/メディペン(広田沙織)

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