47歳でようやく気づいた“自分を大切にする”ということ
潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】 「良い花は後から」ということわざがあります。先に咲いた花よりも、後に咲いた花の方が美しいという意味を持つこの言葉。人生も同じだと思いませんか? 酸いも甘いも経験した40代頃からのほうが人生の豊かさを感じられるようになります。そんなことを意識しながら生きているkahoが日々思うことをお届けします。
自分を大切にするということ
「自分を大切にしよう」
よく耳にする言葉だけど、本当の意味でそれができている人ってどのくらいいるのだろう。
かく言う私も、「自分のこと、ちゃんと大切にできている」と思っていたけど、実は全くそうではなかったということに気がついた。
「もっと自分に優しくしなよ」
「人に優しくしたいなら、まず自分を大事にしてね」
思い返してみれば、昔からこんなことをよく言われてきた。
そのたびに、「大丈夫! めちゃくちゃ大切にしてるから」って笑って返していたけど、今思えば、あのときの私は、本当の意味で“自分を大切にする”ってことを知らなかったんだと思う。
ちなみに、「自分を大切にする」と「わがままに生きる」は、まったくの別物だ。
自分のこと、ちゃんと見てあげれてる?
自分を大切にするというのは、自分の“本当の声”をちゃんと聞いて、受け止めてあげるということだ。
無理して頑張っているときのサインに、ちゃんと気づいてあげること。
こういうと簡単に聞こえるけど、これが意外と難しい。
なぜか……。
それは、「人に好かれたい」「嫌われたくない」という気持ちが、無意識に働くから。
“人にどう思われるか”を優先してしまうと、いつの間にか“自分”を後回しにしてしまう。
どれだけ“自分のため”のつもりで選んでいることも、そこに「人の目」が入り込むと、それは途端にズレはじめる。
気づかないうちに、自分を置き去りにして、「正解っぽい答え」ばかりを選んでしまっているのだ。
私は今、47歳。まだまだ学びや気づきの連続だ。このことにようやく気がつけた。
それに、この年齢になったからこそ、ようやく気づけたこともたくさんある。
「こういうことだったのか」と、腑に落ちる瞬間が最近は増えてきた。
例えば、自分の感情を無視して、ずっと“がんばりモード”で突っ走ってた日々。
「これくらい大丈夫」と自分に言い聞かせて、疲れてる自分を見ないふりしてたこと。
一番近くにいる“わたし”のことを、ちゃんと見ていなかった。
本当は、どうしたい?
自分に優しくできないと、他者にも本当の意味で優しくできない。
これはたぶん、人生の真理。
だから私は今、少しずつ自分との関係を見直してる。
ちゃんと休ませてあげたり、言葉をかけてあげたり、心の声に耳をすませたり。
とにかく、自分に激甘!
「えらい」「すごーい!」「その調子!」
自分の隣にいる小さな自分が、常に褒め殺しをしてくれるイメージ。
そうすると、不思議なことに、世界の見え方がちょっとずつ変わってきた。
「自分を大切にする」って、大袈裟なことじゃない。
ひとりでぼーっとする時間をつくることだったり、「もうがんばれない」って素直に言うことだったり、心がざわざわしたら、その理由を探ってみることだったり。
そういう小さな積み重ねが、ちゃんと自分を生きるってことにつながっていく。
自分を大切にするって、「わたしの声を、ちゃんとわたしが聞いてあげること」なんだと思う。
もし今、「私、ちゃんと自分を大切にできてるかな?」って思ったなら、一度立ち止まって、自分に聞いてみてほしい。
「本当は、どうしたい?」
その問いの先に、きっと、“今のあなた”に必要な答えがあるから。
潜在意識インタビュアーkaho/ライター